本番フェールオーバー

この機能を利用できるかどうかは、現在のアカウントで有効になっているサービスクォータによって異なります。

復元サーバーが作成されると、スタンバイ状態が維持されます。フェールオーバーが開始するまで、対応する仮想マシンは存在しない状態になります。フェールオーバープロセスを開始する前に、元のマシンの少なくとも1つのディスクイメージバックアップ(ブータブルボリュームを含む)を作成する必要があります。

フェールオーバープロセスを開始した際、定義済みパラメータを有する仮想マシンの作成元である元のマシンの復元ポイント(バックアップ)を選択します。フェールオーバー操作では、「バックアップからVMを実行する」機能を使用します。復元サーバーはトランジション状態の確定を取得します。このプロセスは、サーバーの仮想ディスクをバックアップストレージ(「コールド」ストレージ)からディザスタリカバリストレージ(「ホット」ストレージ)に転送することを意味します。

確定処理中は、パフォーマンスが通常より低くなりますが、サーバーはアクセスおよび操作可能です。サーバーコンソールを開くには、コンソールの準備ができましたのリンクをクリックします。このリンクは、[Disaster Recovery] > [サーバー] 画面の [VMステータス] 列、およびサーバーの詳細ビューから利用可能です。

確定が完了すると、サーバーのパフォーマンスは通常の値に到達し、サーバーのステータスが、フェールオーバーに変わります。これで、ワークロードが元のマシンからクラウドサイトの復元サーバーに切り替わりました。

リカバリサーバーの内部に保護エージェントがある場合は、干渉(バックアップを開始したり古い状態をバックアップコンポーネントに報告したりする処理)を回避するために、エージェントサービスが停止します。

下の図では、フェールオーバーおよびフェールバック処理の両方について見ることができます。