Microsoft アプリケーションの保護

Microsoft SQL ServerとMicrosoft Exchange Serverの保護

Microsoft SQLバックアップは、NFTS、REFS、およびFAT32ファイルシステム上で実行されているデータベースに対してのみサポートされています。ExFatはサポートされていません。

Microsoftのアプリケーションを保護する方法には、以下の2つがあります。

  • データベースのバックアップ

    これはデータベースやデータベースと関連づけられたメタデータをファイルレベルでバックアップする方法です。データベースはライブアプリケーションまたはファイルに復元できます。

  • アプリケーション認識型バックアップ

    これは、アプリケーションのメタデータも収集するディスクレベルのバックアップです。このメタデータを使用すると、ディスクやボリューム全体を復元しなくても、アプリケーションデータの参照と復元ができるようになります。ディスク全体またはボリューム全体を復元することもできます。これは、ディザスタリカバリとデータ保護の両方の目的に、同じソリューションと同じ保護計画を使用できることを意味します。

Microsoft Exchange Serverの場合は、[メールボックスのバックアップ] を選択できます。これは、Exchange Webサービスプロトコルを介した個別のメールボックスのバックアップです。メールボックスやメールボックスアイテムを稼働中のExchange ServerまたはMicrosoft 365にリカバリできます。メールボックスのバックアップは、Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 1(SP1)以降でのみサポートされています。

Microsoft SharePointの保護

Microsoft SharePointファームは、SharePointサービスを実行するフロントエンドサーバー、Microsoft SQL Serverを実行するデータベースサーバーと、フロントエンドサーバーからSharePointサービスの一部をオフロードするオプションのアプリケーションサーバーで構成されています。一部のフロントエンドサーバーとアプリケーションサーバーは、同一の場合があります。

SharePointファーム全体を保護する手順

  • すべてのデータベースサーバーをアプリケーション認識型バックアップでバックアップします。
  • すべての一意のフロントエンドサーバーとアプリケーションサーバーを通常のディスクレベルのバックアップでバックアップします。

すべてのサーバーのバックアップは、同じスケジュールで実行する必要があります。

コンテンツのみを保護する場合、コンテンツデータベースを個別にバックアップできます。

ドメインコントローラの保護

Active Directoryドメインサービスを実行するコンピュータは、アプリケーション認識型バックアップで保護できます。ドメインに複数のドメインコントローラがあり、いずれかを復元する場合は、権限のない復元が実行され、USNロールバックが復元後に発生しません。

アプリケーションの復元

次の表は、使用可能なアプリケーション復元方法を示しています。

  データベースバックアップから アプリケーション認識型バックアップから ディスクバックアップから

Microsoft SQL Server

データベースをライブSQLサーバーインスタンスへ

データベースをファイルとして

コンピュータ全体

データベースをライブSQLサーバーインスタンスへ

データベースをファイルとして

コンピュータ全体

Microsoft Exchange Server

データベースをライブExchangeへ

データベースをファイルとして

稼働中のExchangeまたはMicrosoft 365への粒度復元*

コンピュータ全体

データベースをライブExchangeへ

データベースをファイルとして

稼働中のExchangeまたはMicrosoft 365への粒度復元*

コンピュータ全体

Microsoft SharePointデータベースサーバー

データベースをライブSQLサーバーインスタンスへ

データベースをファイルとして

SharePoint Explorerを使用した粒度復元

コンピュータ全体

データベースをライブSQLサーバーインスタンスへ

データベースをファイルとして

SharePoint Explorerを使用した粒度復元

コンピュータ全体

Microsoft SharePointフロントエンドウェブサーバー

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コンピュータ全体

Active Directoryドメインサービス

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コンピュータ全体

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*粒度復元は、メールボックスのバックアップからも利用できます。ExchangeデータアイテムのMicrosoft 365への復元およびその逆の操作は、Microsoft 365エージェントがローカルにインストール済みという条件下でのみサポートされます。