Microsoft アプリケーションの保護
Microsoft SQL ServerとMicrosoft Exchange Serverの保護
Microsoftのアプリケーションを保護する方法には、以下の2つがあります。
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データベースのバックアップ
これはデータベースやデータベースと関連づけられたメタデータをファイルレベルでバックアップする方法です。データベースはライブアプリケーションまたはファイルに復元できます。
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アプリケーション認識型バックアップ
これは、アプリケーションのメタデータも収集するディスクレベルのバックアップです。このメタデータを使用すると、ディスクやボリューム全体を復元しなくても、アプリケーションデータの参照と復元ができるようになります。ディスク全体またはボリューム全体を復元することもできます。これは、ディザスタリカバリとデータ保護の両方の目的に、同じソリューションと同じ保護計画を使用できることを意味します。
Microsoft Exchange Serverの場合は、[メールボックスのバックアップ] を選択できます。これは、Exchange Webサービスプロトコルを介した個別のメールボックスのバックアップです。メールボックスやメールボックスアイテムを稼働中のExchange ServerまたはMicrosoft 365にリカバリできます。メールボックスのバックアップは、Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 1(SP1)以降でのみサポートされています。
Microsoft SharePointの保護
Microsoft SharePointファームは、SharePointサービスを実行するフロントエンドサーバー、Microsoft SQL Serverを実行するデータベースサーバーと、フロントエンドサーバーからSharePointサービスの一部をオフロードするオプションのアプリケーションサーバーで構成されています。一部のフロントエンドサーバーとアプリケーションサーバーは、同一の場合があります。
SharePointファーム全体を保護する手順
- すべてのデータベースサーバーをアプリケーション認識型バックアップでバックアップします。
- すべての一意のフロントエンドサーバーとアプリケーションサーバーを通常のディスクレベルのバックアップでバックアップします。
すべてのサーバーのバックアップは、同じスケジュールで実行する必要があります。
コンテンツのみを保護する場合、コンテンツデータベースを個別にバックアップできます。
ドメインコントローラの保護
Active Directoryドメインサービスを実行するコンピュータは、アプリケーション認識型バックアップで保護できます。ドメインに複数のドメインコントローラがあり、いずれかを復元する場合は、権限のない復元が実行され、USNロールバックが復元後に発生しません。
アプリケーションの復元
次の表は、使用可能なアプリケーション復元方法を示しています。
データベースバックアップから | アプリケーション認識型バックアップから | ディスクバックアップから | |
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Microsoft SQL Server |
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Microsoft Exchange Server |
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Microsoft SharePointデータベースサーバー |
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Microsoft SharePointフロントエンドウェブサーバー |
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Active Directoryドメインサービス |
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*粒度復元は、メールボックスのバックアップからも利用できます。ExchangeデータアイテムのMicrosoft 365への復元およびその逆の操作は、Microsoft 365エージェントがローカルにインストール済みという条件下でのみサポートされます。