保持ルール

古いバックアップを自動的に削除するには、保護計画でバックアップ保持ルールを構成します。

保持ルールは、以下のバックアッププロパティのいずれかに基づいて設定できます:

  • 番号
  • 世代
  • サイズ

利用可能な保持ルールとそのオプションは、バックアップスキームによって異なります。このルールは、エージェント、ワークロード、クラウドツークラウドバックアップにも関連します。詳細については、バックアップスキームによる保持ルールを参照してください。

保護計画の構成に応じて、保持ルールはバックアップの前または後にアーカイブに適用されます。

保持ルールの設定中に、[バックアップを無期限に保持する] オプションを選択すると、古いバックアップの自動クリーンアップを無効にできます。その結果、ストレージの使用量が増え、不要な古いバックアップを手動で削除しなければならなくなる場合があります。

重要なヒント

  • 保持ルールは保護計画の一部です。計画を取り消したり削除したりすると、その計画の保持ルールは適用されなくなります。不要になったバックアップを削除する方法については、バックアップの削除を参照してください。
  • 保持ルールは、バックアップ操作の前または後に実行するように構成できます。これにより、保持されるバックアップの数またはサイズに違いが生じます。

    たとえば、[保持する数] > [バックアップ数] で、2を選択します。次の表は、バックアップの前後で保持ルールを適用した結果を比較したものです。

    バックアップ前 バックアップ後
    • クリーンアップ処理が実行されます。2つのバックアップが保持されます。
    • バックアップ操作が実行され、新しいバックアップが作成されます。

    結果: 3つのバックアップが利用可能です。

    • バックアップ操作が実行され、新しいバックアップが作成されます。
    • クリーンアップ処理が実行されます。2つのバックアップが保持されます。

    結果: 2つのバックアップが利用可能です。

  • バックアップスキームおよびバックアップ形式に従って、各バックアップが個別のファイルとして保存される場合、他の増分バックアップまたは差分バックアップと依存関係のあるバックアップを削除することはできません。このバックアップは、依存関係のあるバックアップに適用される保持ルールに従って削除されます。この構成では、一部のバックアップについて削除のタイミングが延期されるため、ストレージ使用量が増加する可能性があります。また、バックアップの世代、数量、サイズが指定した値を超過する場合があります。 この動作を変更する方法については、バックアップの統合を参照してください。
  • デフォルトでは、保護計画で作成された最新のバックアップが削除されることはありません。一方で、新しいバックアップ操作を開始する前に、バックアップクリーンアップの保持ルールを設定していて、保持するバックアップの数がゼロになっている場合は、最新のバックアップも削除されます。

    この保持ルールを単一のバックアップを含むバックアップセットに適用している場合、バックアップ操作が失敗すると、新しいバックアップが作成される前に既存のバックアップが削除されるため、データをリカバリすることができません。