2012年4月13日
プレスリリース

世界の 6 割の金融サービス企業、2011 年多発した自然災害の影響でフルスケールの事業継続計画を導入

~「アクロニス世界障害復旧評価指標:2012*」調査で明らかに~

【2012 年 4 月 13 日付ニュースリリース】

物理環境、仮想環境、クラウド環境に対応した使いやすいバックアップと復元のソリューションを提供するリーディングカンパニーであるアクロニス社(本社:米国マサチューセッツ州/日本(アクロニス・ジャパン):東京都港区、代表取締役 村上 督、以下:アクロニス)は、「アクロニス世界障害復旧評価指標:2012*」における業界別(15 業界)の信頼度を分析し、その結果を発表しました。グローバル全体では、「金融サービス業界」がバックアップ・DR への信頼度が最も高い業界で、調査を行った 6 割の金融サービス企業がフルスケールの事業継続計画を導入したことが明らかになりました。

*世界 18 ヶ国の従業員 1,000 名以下の中堅・中小企業 IT 管理者約 6,000 人を対象に 2011 年 9 月~10 月に実施したバックアップおよび DR に関する信頼度調査。「アクロニス世界障害復旧評価指標:2012 」の詳細については、こちらよりダウンロードが可能です。

「世界障害復旧評価指標:2012」業界分析:
「最も信頼度の高い業界:金融サービス業界」のグローバルハイライト

  • フルスケールの事業継続プラン:2011 年の世界的な自然災害が理由で、金融サービス企業の 6 割が事業継続計画を導入。(全業界平均:46 %)
  • バックアップ・DR への投資:IT 予算全体のうち、12 % をバックアップ・DR に確保。全業界平均の 10 % を超える。
  • 仮想環境でのバックアップ:全業界平均と比較して、仮想環境のバックアップ頻度が高い。
  • クラウドへの信頼性:クラウドにおけるセキュリティーリスクが原因で、クラウドに踏み込めない企業も。
  • 効率的なバックアップ体制:業界別比較で、金融サービス業界は単一の統合バックアップツールを最も活用。

<金融サービス業界グローバルハイライト>

  • 金融サービス業界の 6 割は 2011 年の自然災害を機に、フルスケールの事業継続計画を導入

東日本大震災など 2011 年に多発した自然災害がきっかけで、金融サービス企業の 6 割は、フルスケールで事業継続計画を導入しました。全業界の平均 46 % と比較すると、金融機関は、バックアップ、DR に関する意識がより高く、より迅速に事業継続計画を展開しています。また、IT 投資におけるバックアップ、DR への投資も 12 % と、全業界平均の 10 % よりも高い結果となりました。

  • 進む仮想環境のバックアップ体制

金融サービス業界を含め、あらゆる中堅・中小企業で仮想化が進んでいます。しかし、世界の業界平均では 33 % の企業が物理サーバほど仮想サーバのバックアップを行っていないと回答しています。一方、金融サービス業界では、他業界と比較すると仮想環境のバックアップが進んでおり、19 % の仮想サーバのみ、物理サーバよりもバックアップされていないことが分かりました。

  • クラウドに対する低い信頼性

クラウド上に企業の大切な情報資産を預けることに対して、金融サービス業界は消極的です。例えば、47 % の企業はクラウド上にデータをバックアップする際の懸念事項として、セキュリティの問題を挙げています。全業界平均の 39 % と比較すると、金融サービス企業は、クラウドへのデータ移行に関して、より慎重な考えを有します。その他、懸念事項として、「クラウド業者に対する信頼性の低さ」、「データ保護に関する法令に準拠していない」などが挙げられています。

  • 効率的なバックアップ体制

金融サービス業界は、ハイブリッド環境において、どの業界よりも最もバックアップツールの効率化に成功している業界です。44 % の金融サービス企業は、ハイブリッド環境において、1 つのツールのみ活用しています(全業界平均:37 %)。同業界は、これにより、異なる環境におけるバックアップの効率化、コスト削減、またリスクの軽減を実現した多くの企業を有しています。実際、弊社の調査によると、77 %(全業界平均:76 %)の金融サービス系企業は、物理、仮想、クラウドなどが混在するハイブリッド環境において、包括的なバックアップソリューションの活用が、バックアップ、DR の質を向上させると回答しています。

まとめ

他業界と比較すると、金融サービス業界は世界共通でバックアップ、DR の信頼度が最も高い業界です。しかし、昨今の企業のシステムトラブルなどが示すように、企業は、いつ、どこで企業の大切な情報資産が危険にさらされるか予期できません。金融サービス業界は、扱う企業情報資産の特殊性や公共性の高さのため、ミッションクリティカルなシステムのより確実な運用を実現しながら、さらにバックアップ、DR 戦略の確立をすることが急務です。また、何か起こった際に、迅速に DR を実行する人員の育成と確保も重要となります。



アクロニスについて:
アクロニスは、マネージドサービスプロバイダー(MSP)、中小企業(SMB)、およびエンタープライズ企業のIT部門向けに、ネイティブに統合されたサイバーセキュリティ 、データ保護、およびエンドポイント管理を提供するグローバルなサイバープロテクション企業です。アクロニスの効率性に優れたソリューションは、最小限のダウンタイムで最新のサイバー脅威を特定、防止、検出、対応、修復、復元し、データの完全性とビジネスの継続性を確保するように設計されています。 アクロニスは、多様で分散したIT環境のニーズを満たす独自の機能により、MSP向けに市場で最も包括的なセキュリティソリューションを提供しています。

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています詳細はwww.acronis.comをご参照ください。
プレス連絡先:
Katya Turtseva
VP of Communications