Acronis Cyber Protect Cloudユーザー事例のご紹介

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Acronis Cyber Disaster Recovery

Acronis Cyber Protect Cloudは、3月26日より、プライベートベータ版からパブリックベータ版に移行され、すべてのサービスプロバイダーやクラウド製品の販売代理店にてお試し頂けるようになりました。このステップは市場提供前の最終段階であり、当該製品の本格提供は4月を予定しています。

アクロニスは、新製品発表の前段階で、ユーザー企業からベータ版について評価を得ることは極めて重要なことと認識しています。今回の製品発表にあたっては、従前の製品評価だけではなく、既存のお客様企業3社からユーザー事例の作成にご賛同頂き、正当な評価としてAcronis Cyber Protect Cloudの総括的な所感、お客様の先の顧客企業との関連性、製品の使用感について調査という形式でご意見を伺いました。

ここではその3社から頂いたユーザー事例の概要をご紹介しますが、Acronis Resource Centerからは、その評価の全容をダウンロードすることもできますので、ご一読頂ければ幸いです。

Acronis Cyber Protect Cloudについて

本題に入る前に、Acronis Cyber Protect Cloudの特長、またサービスプロバイダーとクラウドの販売代理店にとっての当該製品の重要性について考えることとします。

Acronis Cyber Protect Cloudは、データ保護とサイバーセキュリティを組み合わせ、更にAIを活用して機能強化を図った、アクロニス独自のサービスプロバイダー向けソリューションです。この相乗効果により、サービスプロバイダーは簡単、かつ効率的な方法で、防止、検知、対応、復元、フォレンジック機能を利用することができます。

サービスプロバイダーは、次世代のフルスタックのマルウェア対策と、シンプルでありながら包括的なエンドポイント管理ツールを備えるこの製品により、サイバーセキュリティ対策を主軸にしたサービスを顧客に提供しやすくなります。

更に、Acronis Cyber Protect Cloudは業界トップレベルのバックアップおよび災害復旧プラットフォーム上に構築されているため、オンボーディング、日常運用、レポート作成を簡素化し、統合によって可能となる新しい利用方法で、より高度なサイバーセキュリティ攻撃にも確実に対応します。

ユーザー事例提供企業プロフィール

プライベートベータ版は、数多くのお客様にご利用頂きましたが、今回のユーザー事例を作成するにあたっては、それぞれの市場で、ITの販売網に独自の仕様でアプローチしている企業3社にご協力を頂きました。各社のプロフィールは次の通りです。

  • Union Technology Cooperative社(UTC):同社は、2008年に創設された米国ウィスコンシン州ミドルトンに拠点を置く従業員所有のマネージドサービスプロバイダー(MSP)。さまざまな組織にテクノロジソリューションを提供しています。(UTC社ユーザー事例はこちら
  • Zebra Systems社:同社はチェコ共和国にある1991年に創設されたクラウド製品の販売代理店。バックアップ、障害復旧、セキュリティ製品の販売に注力しています。2003年に同社は、チェコ共和国およびスロバキアで、アクロニス製品の全ポートフォリオの独占的な販売およびローカリゼーションの権利を取得しました。(Zebra Systems社ユーザー事例はこちら
  • Synapsys Systems社 :同社は、1997年に創設の南アフリカおよびアフリカ大陸で事業を展開する、クラウド専門の販売代理店です。2003年以降、南アフリカおよびアフリカ大陸でのアクロニスの認定販売代理店であり、すべてのAcronis Cyber Cloudを対象としてアクロニスのポートフォリオを提供しています。(Synapsys Systems社のユーザー事例はこちら)

既存のセキュリティ製品とソリューション

上記のベータ版のお客様が利用しているマネージドセキュリティサービスおよびベンダーについては、次の通りです。

  • UTC社:Symantec Cloud Endpoint Protection、Cisco Umbrella(DNSのフィルタリング)、Panorama 9(リモート監視とパッチ管理)を利用。
  • Zebra Systems社:GFIとの提携により、MSPパートナーにハードウェアファイアウォールを提供。
  • Synapsys Systems社:アクロニス製品以外のソフトウェアの連携および提供はしていない。但し、同社の一部のリセラーであるパートナーはエンドユーザーを対象にサードパーティーのセキュリティソリューションを提供するも、同社の利益は無い。

顧客企業とAcronis Cyber Protect Cloudとの関連性

ベータ版を利用した3社すべてが、Acronis Cyber Protect Cloudは自社の顧客との関連性が高い製品である、という結論に至り、当然のことながら、何が顧客の心に響くのか、その理由は何かについて、各社独自の見解を持っています。

UTC社のセキュリティ担当ディレクターであるDennis McKernan氏は、「当社のクライアントが(Acronis Cyber Protectの)リモートアクセス機能を使用すれば、定期的にダッシュボードにサインインし、ステータスの更新と、バックアップが必要なマシンやパッチ適用が必要なアプリケーションに関するアラートを確認できる」と述べています。

Zebra Systems社の製品およびセールスマネージャーであるŠtěpán Bínek氏によれば、「当社のMSPパートナーは、Acronis Cyber Protectが自社の大きな成長機会につながると考えている。バックアップ、マルウェア対策、パッチ管理が総括された単一ソリューションであることが気に入った様子。単一コンソールで単一ソリューションを活用できるため、時間と費用の節約ができる。その他、継続的なデータ保護やハードドライブの正常性監視といったすばらしい機能も装備している」と語っています。

Synapsys Systems社のセールスエンジニアであるNick Keene氏は、「当社のMSPパートナーの多くは、アクロニス製品をバックアップのためだけに利用し、サイバーセキュリティについては他のベンダーを利用している。・・・・・・当社は収益を生み出す新たな製品候補を提案することにより、アクロニス製品を使っていないパートナーがセキュリティをも管理しやすくなることを好意的に思っている」と述べています。

Acronis Cyber Protect Cloudへ所感

ベータ版を利用した3社それぞれが、自社目標とAcronis Cyber Protect Cloudの導入メリット、ソリューションの活用方法等、所感を述べています。

UTC社のMcKernan氏は次のように語っています。「セキュリティとデータ保護を結びつけて考えるというAcronis Cyber Protect Cloudのアプローチは賢明です。他のベンダーが考えないようなことをアクロニスは考えている。この製品によってたくさんのビジネスチャンスが生まれ、当社はそれを非常に歓迎しています。当社にはアクロニスの製品開発チームと直接対話するための機会があるため、アクロニスの開発チームは当社からのフィードバックをしっかり把握して、積極的により良い製品を創るために動いてくれました」。

Zebra Systems社のBinek氏も次のように述べています。「チェコ共和国のような小さな国でローカライズするのは一般的ではないため、この製品機能は当社にとって大きなアドバンテージになります。アクロニスによる製品トレーニングはしっかりしており、またWebのヘルプ機能が使えるのも大変便利です。ベータ版の使用中は、アクロニスチームの一員になったような気がしていました。当社は率直にアクロニスにフィードバックを返し、アクロニスは私たちが送った情報をとても前向きに受け入れてくれました」。

Synapsys Systems社、Keene氏のコメントはこのようになっています。「ユーザーインターフェイスはとても使いやすく、見た目と使用感はAcronis Cyber Cloudと同等です。Windows Defenderの利用、継続的なデータ保護の実施、脆弱性のスキャニング、URLフィルタの利用等、特定のニーズに柔軟に対応できるという、Acronis Cyber Protect Cloudの保護プランのコンセプトを大変気に入っています。回避できるならば、バックアップからの復元など行いたくはないので、この製品に実装されたマルウェア対策やハードドライブの障害検知といった保護プランの機能は大きなメリット。バックアップという中核機能の周辺に、さらに保護レイヤーを追加することができるのです」。

市場参入機会

ベータを使用した3社すべてが、Acronis Cyber Protect Cloudが優れた市場機会となると考えています。

UTC社の場合、McKernan氏は「統合されたセキュリティ製品、特にリモートアクセス機能を備えた製品を市場に送り出すことは、大きなチャンスとなります。Acronis Cyber Protect Cloudに関して当社が目指すのは、既存のお客様に、業界トップレベルの保護をご提供することです」と述べています。さらに、「当社が使用する個別のシステム(Symantec、Cisco、Panorama 9)についても、単一の統合ソリューションになればすばらしいと思いますが、その点でアクロニスは先行しています」と付け加えました。

Zebra Systems社のBinek氏は、「単一のソリューションでサイバーセキュリティの大半の部分を賄うというアクロニスのビジョンに、当社も大いに賛同しており、当社のMSPとそのエンドカスタマーが対象とするように求める、必要なものすべてを1社のエージェントで完了させるということは理にかなっています。Zebra社と当社のMSPにとって、Acronis Cyber Protectは事業成長を遂げるための非常に大きなチャンスです。今後数年間で、3桁の成長率となる可能性もあると考えます

」と述べています。

Synapsys Systems社のKeene氏は、これからの明るい未来を予想して次のように述べています。「Acronis Cyber Protect Cloud、これは優れた製品です。統合された製品を単一のエージェントとインターフェイスで利用できるということは、他社の製品と比較して大きな差別化の要因であり、我々の市場で大いに注目されることになるでしょう。ビジネスに変化を生み出す製品となるに違いありません」。

ベータ版についてAcronis Cyber Protect Cloudの詳細情報、またはベータ版の試用はこちらをご覧ください。

アクロニスについて

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。

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