#AcronisCyberSummit: 1日目の注目ポイント

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Acronis Cyber Disaster Recovery

10月20日、Acronis Global Cyber Summit 2020のメインプログラムが開始されました。大勢の参加者が世界中のエキスパートやソートリーダーとつながり、参加者しか手に入れることのできない貴重な情報やアドバイス、ネットワーキングの機会を得ました。

1日目のセッション全部を視聴することはできなかった、という人にもチャンスが残されています。この記事で1日目のハイライトをいくつか紹介するため#AcronisCyberSummitの1日目にどのようなセッションが開催されたのか、これを読めば一目瞭然です。また、アクロニスはITに関わるすべての人にサイバープロテクションへの取り組みについて知ってほしいと考えており、その一環として、Summitの全コンテンツをオンデマンドで公開し、参加者がイベント後にもう一度視聴したり、他の人と共有したりできるようにしています。

1日目のハイライトとなった場面の映像を見るには、セッション名または登壇者名をクリックしてください。 翌日にどのようなセッションが行われたか興味をお持ちですか?最終日のイベントもオンデマンドで公開をしていますので、ご覧ください。

基調講演

トラックのハイライト

特別なイベント  

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基調講演

Aronis Global Cyber Summitのメインプログラムは、サイバープロテクション分野で名を知られた2人の登壇者による、刺激的で啓発的な基調講演で幕を開けました。この2人とは、サイバーセキュリティ分野での長年の経験があり、先進的かつ常識を覆すようなテクノロジーについて随一の知識を有するレネー・ボンヴァニー(René Bonvanie)氏と、アクロニスの創設者でありCEOを務めるセルゲイ“SB”ベロウゾフ(Serg “SB” Bell)です。

サイバープロテクションの未来について独自の見解を披露した両者は、データとデジタル接続への依存度が高まり、高度なサイバー攻撃の脅威が増している環境においては、サイバープロテクションがますます重要になるだろうと予測しました。

レネー・ボンヴァニー(René Bonvanie)氏

基調講演でボンヴァニー氏は、ITの世界に破壊的な影響をもたらす大きな要因としてサイバープロテクションを挙げました。ITの世界では昔ながらのサイバーセキュリティとデータ保護ソリューションがいまだに、一般的な企業のITスタック向けに利用されています。サイバープロテクションに移行した企業は大きな変化を経験することになりましたが、どのみちそれは必要なことだった、と同氏は述べています。「人々がサイバーセキュリティに対して持っている意見や常識を打ち破ることができれば、すばらしいものを見いだすことができるでしょう」

セルゲイ“SB”ベロウゾフ(Serg “SB” Bell)

アクロニスのCEOであるセルゲイ“SB”ベロウゾフは基調講演で、そのメッセージをさらに掘り下げ、現代のIT部門が直面しているさまざまな課題と、従来の古いソリューションでそうした問題に対処するのは不可能であることに注目しました。スイス、シャフハウゼンのアクロニス本社から生配信したSBは、企業が抱える複雑さ、コスト、セキュリティ、プライバシーの問題を解消できるだけでなく、拡張性と管理のしやすさに優れたサイバープロテクションのソリューションに関するビジョンを語りました。

SBは、非常に広い範囲をカバーする、アクロニスの最新のサイバープロテクションソリューションをデモで披露し、サイバープロテクションの未来の姿を参加者に示しました。その未来は、十分に参加者の手の届くところにあります。

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トラックのハイライト

今年のSummitのカンファレンストラックは4つで、初日のタイムテーブルには、30近いセッション、ワークショップ、パネルディスカッション、ネットワーキングハブが並びました。双方向に交流可能な興味深いイベントに参加した人々は、ビジネスのベストプラクティスから、自動化、サイバーセキュリティの調査などに至るまで、さまざまなトピックについての情報を収集し、議論し、知見を得ることができました。 すべてのセッションは録画され、Summitのプラットフォーム上で公開されています。ここからは、各トラックで行われたセッションのうち、特に注目が集まった部分を紹介しますが、ここに挙げられているもの以外にも、たくさんの貴重な情報が共有されました。  

ITチャネル

ワークショップ: 時代に取り残されないで!セキュリティファーストのマネージドサービスビジネスを展開する方法

Harbor Computer Servicesのプレジデントであるエイミー・バビンチャック(Amy Babinchak)氏は、ITチャネルの専門家たちを対象にしたワークショップを開催し、セキュリティファーストのマネージドサービスビジネスを展開するときに踏むべき手順について、じっくりと検討しました。主な結論として挙がったことの1つには、マーケティング、メッセージの発信、行動の面で、自分たちの能力と対応力を誠実に評価することが重要である、という点がありました。クライアントとの良好な関係は、誠実さの上に成り立つべきものです。

ITとサイバーセキュリティへのアプローチを考え直す

IDC Programのバイスプレジデントを務めるフランク・ディクソン(Frank Dickson)氏は、コロナウイルス感染症の拡大を受けて加速し広がりを見せた、ITとサイバーセキュリティへの新しいアプローチを分析した結果を発表しました。彼は、ITとサイバーセキュリティに対する考え方の変化の背後にある問題と傾向は、実際にはパンデミック以前から始まった複雑さに対する懸念に端を発していたことを明らかにしました。「複雑さは、セキュリティの敵です。今は高度なITスキルがなくても、簡単に企業を攻撃できます。自社の環境を守ることも、同じように簡単にできなくてはなりません」  

エンタープライズIT

エッジでのインフラストラクチャの最適化

業務がいろいろな場所に分散すると、中央にあるデータを社員や顧客に届けることが重要になります。それは5Gの普及とデバイス(IoTとモバイルの両方)の増加によって実現可能であり、エッジのインフラストラクチャもそれに対応する必要があります。このパネルディスカッションでは、Virtuozzoのアメリカ担当セールスディレクタであるデイヴィッド・クラウザー(David Klauser)氏、アクロニスのサイバーインフラストラクチャ担当VPであるアレックス・ミロ(Alex Miro)、VirtuozzoのCEOを務めるアレックス・ファイン(Alex Fine)氏がその問題について論じ、エッジインフラストラクチャを最適化するときに、地域のサービスプロバイダーとサイバープロテクションが果たす役割に注目しました。

マルウェアの戦術と攻撃手法の進化

アクロニスのキャンディッド・ヴュースト(Candid Wüest)は、macOSへの攻撃や、Ragnar locker、RIPlacer、RobbinHoodといったランサムウェアによる攻撃の実例と共に、サイバー犯罪者が貴重なデータを身代金要求や、盗み取ったり、悪用したり、破壊したりするために使用している新しい戦術について説明しました。また、ランサムウェアはもはや、データを暗号化し、復号用のコードにお金を払うように被害者を脅すだけの攻撃ではなくなっていることも説明しました。企業が独占的に所有しているデータや機密情報を暗号化するだけでなく、そうしたデータをダウンロードして、お金を払わなければデータを公開すると脅す、Data exfiltration(データの抜き取り)攻撃が増えています。  

開発者とISV

アクロニスの#CyberFitプラットフォームプログラムのインテグレーションパートナーによる、ソリューション紹介のショートセッション

Acronis Cyber Platformエコシステムのメンバーが集まって、ITチャネルのプロフェッショナルに役立つ興味深い、Acronis Cyber Platformとの統合ソリューションを紹介しました。interworks.cloud、Atera、GreatHorn、Vuzionなど、独自の路線を行く7社のリーダーが登場し、コストのリアルタイム分析やライセンスのデプロイの自動化、再販の機会拡大、APIの有効化といったさまざまな課題を解決するためのインテグレーションを紹介しました。

複数の関係者への価値提供を促進する、インテグレーションの効果と開発工程に関するディスカッション

アクロニスのパートナーは、インテグレーションの価値についてそれぞれが理解し、サービスを提供していますが、この興味深いプログラムでは、現代のISVとサービスプロバイダーが、そうしたインテグレーションからどのような価値を得られるかを探りました。このディスカッションでは主に、ビジネスを差別化し、新しい収益の流れを作りだし、自社のサービスを顧客に深く印象づけるという観点から、インテグレーションによって生み出される機会に注目しました。そうすることで顧客との関係を深め、顧客離れのリスクを減らすことができます。  

セールスとマーケティング

業界メディアからのインサイト: 報道のプロはストーリーに何を求めているのか、自社のストーリーを広める方法とは

4人のジャーナリストが登壇し、チャネルと放送メディアを利用して、自社のストーリーを広める方法について、ヒントや有益な情報を共有しました。彼らのヒントには、売り込み方やプレスリリースに書いてほしい事柄、メディアが注目するポイントなどが含まれていました。 中でも重要なヒントとなったのは、Informa Techのエグゼクティブエディタであるクレイグ・ガルブレイス(Craig Galbraith)氏が述べた、「メディア各社はどれも同じではありません。それぞれ違うニーズを持っています」という言葉や、ChannelPro-SMB Magazineのアソシエイトパブリッシャーであるジョエル・ザイドスピナー(Joel Zaidspiner)氏による、「私たちとのつながりを絶やさないでください。私たちが何かを疑問に思ったときに、話を聞きたいと思う存在でいてください」という発言でした。

オンライン - 中小企業がマーケティングで検討するべき要素

アクロニスのキャンペーンマネージャであるクリスティン・アレン(Kristin Allen)と、アメリカの地域マーケティング担当ディレクタのロザルバ・ルーゴ-マスタロヴスキー(Rosalba Lugo-Masterovsky)が、、最近のオンラインイベントの状況について話し合い、ベストプラクティスとオンラインイベント中に参加者の興味を引き、メッセージを届けるのに役立つベストプラクティスとリソースを紹介しました。特に興味深い点は、オンラインイベントへの登録者の40~50%しか実際には参加しないという率直な評価でした。しかし、この参加者と欠席者のどちらにも関心を向けて、フォローする必要があります。これを支援するため、アクロニスはパートナー向けにオンラインイベントツールキットを作成し、パートナーポータルで公開しています。  

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特別イベント

Acronis Cyber Foundation チャリティオークション
 Acronis Cyber Foundationは世界中で学校や授業を支援していますが、2回目となった今年度のAcronis Cyber Foundationチャリティオークションに参加した人々は、寄付をしたり、財団がサポートする子どもの教育を援助したりするユニークな機会を得ることができました。サイレントオンラインオークションは10月23日の午後12時(EDT)まで続きました。この特別セッションのときには、Summitの全プログラムが一時休止して、参加者がこのすばらしい活動に注意を向ける時間を取りました。アクロニスCEOのSBと、Red Soxの伝説の名選手であるペドロ・マルティネス(Pedro Martinez)氏が寄付の価値について語り、温かい言葉で寄付を呼びかけました。「与える気持ちは、あなたが持てる最高にすばらしい感情です。教育によって、子どもたちがもっと幸せになり、元気を出し、多くのことができるように助けましょう」

セレブによるハッピーアワー

マイアミ出身の有名シェフ、ミシェル・バーンスタインとのクッキング

ジェームズ・ビアード財団賞の受賞歴を持つマイアミ出身のシェフで、テレビでも活躍するミシェル・バーンスタイン(Michelle Bernstein)氏が、アクロニスSCSのジョン・ザニ(John Zanni)と共に、ペルースタイルのエビのマリネ、そしてアクロニスカラーの青にちなんでシロップ漬けのブルーベリーをたっぷりと載せた、アルゼンチン風のキャラメルクレープを作ります。このプログラムで公開されたレシピは、一般家庭の調理器具を使って誰でも調理できるようにと、バーンスタイン氏が作成したものです。

トスカーナの壮大なワイナリーの中心部を巡る旅

アクロニスの北欧担当リージョナルVPを務めるローナン・マッカーティン(Ronan McCurtin)が、聖地として特に名高いイタリアのワイナリーであるカステッロ・ディ・ボッシを訪れ、オーナーのマルコ・ボッシ(Marco Bacci)氏とその息子ヤコポ(Jacopo)氏と共にその地を巡りました。参加者はワインの世界の内側をのぞき見て、キャンティの肥沃な土地の中心部をじっくり見てまわり、イタリアでもっとも評価の高いワインをつくるための熟練の技を知る機会に恵まれました。

スイスの時計職人による精巧な技の秘密を探る

シャフハウゼンのH Moser & Cieによるイノベーションの歴史を知るという、興味深いプログラムです。同社CEOのエデュアール・メイラン(Edouard Meylan)氏と、アクロニスのCyber Protection担当バイスプレジデントのキャンディッド・ヴュースト(Candid Wüest)が視聴者の前に登場し、歴史ある時計メーカーで、時の経過と共にどのようにプロセスの変遷があったのかを語り合いました。「私たちは新しいテクノロジー、新しいツール、新しい手法を使って進化を遂げてきましたが、1日の最後に本当に魔法の効果をもたらしてくれるのは、職人の技と、各部品に向けられる人間の情熱です」とメイラン氏は述べています。

Arsenal F.C.の伝説の名選手、レイ・パーラーと考える、自分の得意分野を守る方法

アクロニスの北欧担当リージョナルVPであるローナン・マッカーティン(Ronan McCurtin)がレイ・パーラー(Ray Parlour)氏と語り合い、同氏のキャリアやArsenal時代の思い出、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)元監督による選手の強化方法、現在のArsenalチームの成功について聞きました。また、Arsenalのトップチームから3人の選手(エミール・スミス=ロウ(Emile Smith Rowe)選手、セドリック・ソアレス(Cédric Soares)選手、ベルント・レノ(Bernd Leno)選手)が「Protect Your Edge」クイズに参加し、ドリブル、タックル、ソーシャルメディア、ファッションについて、チームで一番優れているのは誰か、といった質問に答えました。

アクロニスについて

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。

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