<寄稿>MacユーザにTrue Image for Macは必要か?

★古株Macユーザから見たTrue Image for Mac - Part 1

 新たに登場したバックアップソフト「True Image for Mac」は、Macユーザにどんな恩恵をもたらしてくれるのだろうか。Macには標準でTime Machineというバックアップ機能が存在するが、サードパーティ製のバックアップソフトは必要なのだろうか? 15年来のMacユーザである筆者が検証してみた。

 

★万が一の被害は少なくなった。しかし…

 今やクラウドサービスが充実してきたおかげで、万が一のときも失うデータが少なくて済むようになった。

 筆者は、よく使うデータはDropboxGoogleドライブに、メモやアイデアはEvernoteに、そしてアドレスやカレンダーはiCloudに保存している。もしMacのデータがすべて失われてしまっても、クラウドに預けているこれらのデータはすぐに取り戻すことができる。仕事で必要なデータをそろって預けていれば、トラブルが発生しても急場を凌げるようになった。いい時代になったものだ。

 …と、まるでバックアップの必要性が減ってきたかのような書き出しだが、それでも日頃のバックアップが重要なことに変わりはない。むしろ中途半端にバックアップされている分、失ったものの大切さにしばらく気づかず、後で愕然とすることがある。筆者もちょっとした油断から、撮り貯めた写真や書き溜めたイラストデータなど、大切なものを幾度となく失ってきた。油断しやすい現代だからこそ、日頃のバックアップが大切なのだ。

 

★頼りになるOS XTime Machine

 そんな苦い経験を何度も乗り越えて、今や筆者はTime Machineを欠かさず使うことにしている。OS X標準機能のTime Machineは、外付けのハードディスクをつないでおけば、後は面倒なことは何も考えなくても自動でバックアップを行ってくれる。うっかり消してしまったデータも遡って復元できるし、Macが起動しないようなトラブルが起きてもTime Machineバックアップから復元できる。とても頼りになる機能だ。

 Macがこれだけ手軽で強力なバックアップ機能を標準で備えているのに、あえてサードパーティ製のバックアップソフトを利用する価値はどこにあるのだろうか。「True Image for Mac」が登場すると知って製品ページをじっくり読んだが、そのメリットはイマイチ掴めなかった。ここは一度実際に試してみるしかないと考え、隅々まで検証してみることにした。

 

★シンプルでわかりやすいインターフェイス

 ソフトを起動すると、シンプルなインターフェイスが現れた。バックアップしたいMacと、バックアップ先のメディア(外付けハードディスクなど)を選んで実行するだけ。True Image for MacMacを丸ごとバックアップするという思想のため、特定のフォルダだけを指定したり、あるいは除外したりといった機能はない。丸ごとのバックアップなので初回は時間がかかったが、それでも想像よりスムーズだった。また、2度目以降のバックアップは差分になるため、もっと短い時間で完了した。実は、今回検証した限りでは、初回のバックアップでも2回目以降のバックアップでも、TIme Machineより短い時間で処理が完了した。

 

 また、USBフラッシュメモリなどを使ってリカバリ用起動メディアを作れるのも、True Image for Macならではのメリットだ。もしもMacが起動しないようなトラブルが発生しても、このメディアから起動し、バックアップから状態を復旧できるのだ。最近のMacは緊急時に備えて本体内にリカバリ用起動領域が用意されているが、そのエリアが破損されるような事態になっていても復旧できるというわけだ(ハードウェアトラブルでなく、データ障害が原因の場合という前提がつくが)。

 

 

 ほかにもあれこれ機能を試してみて気づいたが、True ImageにはTime Machineより優れた機能がいくつか存在していることがわかった。

・バックアップ速度が速い
・リカバリ用起動メディアでいざというときも安心
・バックアップスケジュールを自分で決められる
・暗号化バックアップがとれる

細かなメリットは他にもあるが、大きな点はこの4点だといえる。もっとも大きなポイントだと感じたのはバックアップの速度だが、これについては次のレポートで細かく見ていくことにしよう。

 

<著者プロフィール>

小平淳一:Macユーザ歴15年。編集者として10年間に渡りMac雑誌を作り続け、現在も編集に携わっている。そのほかにも、ITジャーナリスト、WEBディレクター、イラストレーターと、クリエイティブワークを幅広く手がける。

 

 

 

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