企業のWindows 10アップデート:実行前には必ずバックアップを

Back up before your company updates Windows 10

 

マイクロソフトがWindowsの最初のバージョンをリリースし、企業コンピューティングのあり方を変えてから34年経ちました。今日、このテクノロジ大手の旗艦ソフトウェアは、スタートアップから国際的大企業まで、あらゆる規模の企業で主要OSとして使われ、OS市場全体の7586 %という堅実なシェアを維持しています。

 

この成功の一因には、使いやすさ以外にも、OSのアップデートに対するマイクロソフトのアプローチが挙げられます。企業にとって、これらのWindowsアップデートは、ITインフラが定期的に改善されることを意味します。レポートされたバグを修正し、セキュリティの脆弱性に対処し、パフォーマンスを強化し、かつデータ保護コンプライアンスに準拠―これらすべてのことを、社内ITチームにほとんど責任を負わせることなく成し遂げるのです。

 

企業は、自社のシステムが安全かつ、運用可能であることを確かめながら、迅速にOSをアップデートする必要があります。魔法の杖もなければ、デバイスがどのような影響を受けるか確認するWindows 10アップデートツールもないため、アップデートのプロセスを開始する前にバックアップを実行しておくことにより、Windows 10アップデートが失敗した場合に時間もコストも失ってしまうのを防ぐことができます。

 

Windows 10アップデートにおける問題の歴史

残念なことに、過去のWindows 10アップデートの問題が、システムのクラッシュや深刻なデータ消失につながることがありました。このOSは、複数のハードウェアメーカーやサードパーティアプリの開発者による製品との互換性を考慮に入れなければならないため、OSもソフトウェア開発のプロセスも複雑です。そのため、いくつかの問題は理解できます。とはいえ、新しいアップデートプロセスを見ても明らかなように、バグの含まれたコードは、現在進行中の厄介な問題として残っています。

 

「Windows 10のアップデートを避ければ、問題は発生しないだろう」と考える企業もいるかもしれません。しかし、アップデートを遅らせ、古いソフトウェアに依存することは、さらなる危険を招きます。なぜなら、そうすることによって、不安定なシステムやマルウェア攻撃によるデータ損失を防ぐ、必要不可欠なパッチとセキュリティアップデートを逃してしまうことになるからです。

 

データ消失による影響

WindowsユーザーはWindows 10アップデートの問題をよくご存知でしょう。2018年10月、ユーザーからデータ消失について苦情が寄せられたため、マイクロソフト社はWindows 10アップデートのロールアウトを一時停止しました。データの漏洩防止と新機能の追加を目的としたこのアップデートによって、音楽やダウンロードしたファイル、ドキュメントが削除されてしまったのです。一部のケースでは、このアップデートによりハードドライブが破損し、Windowsの以前のバージョンに復元できなくなることがユーザーにより発見されました。

このような問題は、多くの企業にとってビジネスの継続性に関する懸念を引き起こします。それは、データ消失、OSの障害、および復元作業によって生じるダウンタイムが、実際に金銭的損失をもたらすためです。ある調査によると、1時間のダウンタイムによって、1時間あたり14万~30万ドルのコスト損失が発生することが分かっています。

 

言い換えると、問題が生じたマイクロソフトのアップデートにより、ビジネスにとって重要な機能が停止し、データが消失すると、サイバー攻撃と同等の金銭的な影響が生じるということです。

 

ソフトウェアまたはハードウェアの非互換性に関する懸念

 

同じように懸念が生じているのは、Windowsアップデートがすべてのソフトウェアおよびデバイスで機能するわけではないということです。

 

Windows 10の最新バージョンは、インテル社の2008年以降のClover Trailプロセッサと互換性がありません。このプロセッサは10年以上前のものであるため、大きな問題であるようには思えませんが、実際には問題になっています。PCの平均使用期間は6年である一方で、使用されているコンピュータの24 %は2008年以前のものです。

 

IT予算が限られている企業にとっては、不運なことに、古いコンピュータに頼らざるを得ないことがあります。Windowsをアップデートしようとして、その新しいOSが使っているデバイスのハードウェアと互換性がないことが判明すれば、ヘルプデスクに緊急の電話をかけ、システムの復元と復旧を依頼することになるでしょう。

 

問題のあるWindowsアップデートが原因で発生した問題を修正する際には特に時間がかかり、さらに高額なコストのかかるダウンタイムも生じてしまいます。

 

データのバックアップ:Windows 10アップデートの問題に対処する最も優れた方法

専門家たちは、オペレーティングシステムのアップデートを準備するためにまず行うべき、そして最も優れた手順は、ご使用のシステムのフルイメージバックアップを作成することであると同意しています。 CNETでは、このことを要約して、次のように述べています。「大きなOSアップデートをインストールする前に、インストール中に何か問題が発生した場合に備えてデータをバックアップしておいた方がよいでしょう」

フルイメージバックアップでは、現在のOSに加えて、すべてのソフトウェア、アプリケーション、ファイル、システム設定を取得します。このようなフルイメージバックアップでは復元ポイントが作成され、組織はアップデートが失敗した場合またはデータ消失が引き起こされた場合にこれを使用してシステムのロールバックを実行することができます。業務の長時間の停止や生産性の低下を防げるのです。
 

最後に

一般的に、会社のシステムを最新の状態にすれば、セキュリティの脆弱性に対処し、バグを修正し、より信頼性の高いコンピュータ性能を実現することができます。しかし、Windows 10アップデートで問題が生じたことが見つかった場合、データ消失の恐れ、ひいてはダウンタイムの可能性が現実のものとなります。

 

幸いなことに、アップデートの前にシステムのバックアップを行っておけば、復旧のプロセスを難なく実行できます。

Acronis Backupを使用すれば、組織はフルイメージバックアップを作成することができます。これにより、詳細なファイルレベルから、IT環境全体まで、必要なものを復元できるのです。使いやすいインターフェイスによってプロセスが合理化されるため、組織は業務の中断やダウンタイムを心配することなく、Windowsオペレーティングシステムをアップデートすることができます。

 

他にも、 Acronis Universal Restore技術のメリットがあります。これはアクロニスのビジネスバックアップソリューションの一環であり、必要に応じて、システムを異なるハードウェアに復元することができるものです。つまり、Windows 10アップデートの問題が、ハードウェアの互換性の問題に起因している場合(先述のClover Trailプロセッサのように)、ご使用のシステムを簡単かつすばやく新しいPCまたはラップトップに移行することができます。