Google Workspace(旧 G Suite)は、 Google が開発したクラウドコンピューティングと、生産性、そしてコラボレーションツールのスイートです。 Google Workspace は堅牢なインフラと高い可用性でよく知られていますが、その主な機能がバックアップソリューションではないことには注意が必要です。 事実、 Google Workspace 自体は一般的なデータバックアップサービスを提供していません。
Google Workspace には、データを保護するために設計された冗長性と復元機能が組み込まれていますが、これらは本格的なバックアップソリューションではありません。 これらは主に、サービスの可用性を確保し、インフラ障害や同様の問題による Google 側におけるデータ損失から保護することを目的としています。 例えば、 Google Workspace はデータのレプリケーションを活用して、複数のロケーションにデータのコピーを保存します。 あるロケーションでデータが失われたり破損したりしても、 Google は別の場所からデータをリカバリすることができます。
ですが、これらの機能では、企業が直面する多くの一般的なデータ損失シナリオを保護できない可能性があります。 例えば、 Google Workspace のネイティブな機能では、誤って削除してしまったデータや、ユーザーのエラー、内部の人間による悪意のある行為、そしてランサムウェアを含むマルウェア攻撃によって失われたデータをリカバリするには不十分な可能性があります。 このようなケースの多くでは、データを削除してゴミ箱を空にすると、データが永久に失われてしまう可能性があります。
さらに、 Google Workspace は一定期間(Google ドライブの 30 日間など)データを保持するものの、長期間のデータ保持には向いていません。 コンプライアンスやビジネス上の理由でデータを長期保存する必要がある場合、 Google Workspace のネイティブな機能だけでは不十分な可能性があります。
従って、 Google Workspace には冗長性と復元機能があるものの、完全なバックアップソリューションと見なすべきではありません。 データを守るのはユーザーの責任であることに変わりはないのです。 そういったときに Acronis のようなサードパーティのバックアップソリューションが役立ちます。
例えば、 Acronis Cyber Protect Cloud は、 Google Workspace のために特別に設計された包括的でクラウドツークラウドなバックアップソリューションを提供しています。 ポイントインタイムリカバリや、柔軟な復元オプション、スケジュールおよびオンデマンドバックアップ、新しいユーザーとドライブの自動保護、そしてその他の Google Workspace のデータの包括的な保護を保証するいくつもの機能を提供します。 また、ファイルの真正性を検証するためのブロックチェーンベースの公証や、データセキュリティを強化するためのエンドツーエンドの暗号化も可能となっています。
結論として、 Google Workspace にはデータの可用性とレジリエンスを確保するための一定の機能はあるものの、完全なバックアップソリューションを提供するものではありません。 Google Workspace を使用している企業は、データ損失のシナリオから身を守るために、専用のサードパーティバックアップソリューションの利用を検討する必要があります。