Acronis Backup & Recovery 11.5 エージェント for Linux では、2.6.x カーネル以降の Linux または Linux ベースのブータブル メディアでの実行時に、論理ボリュームのアクセス、バックアップ、および復元を行うことができます。
バックアップ
Acronis Backup & Recovery 11.5 GUI では、論理ボリュームは [ダイナミック ボリューム] のバックアップ可能なボリュームの一覧の最後に表示されます。バックアップに論理ボリュームを選択すると、論理ボリュームの構成がボリュームの内容と共にバックアップに保存されます。Linux ベースのブータブル メディアでこれらのボリュームを復元する際に、この構成が自動的に再作成されます。
利用可能なすべてのディスクをバックアップするには、すべての論理ボリュームと、論理ボリュームに属さないベーシック ボリュームを指定します。これは、[バックアップ計画の作成] ページを開いた場合のデフォルトの選択です。
論理ボリュームに含まれるベーシック ボリュームは、一覧で [ファイル システム] 列が [なし] で表示されます。このようなボリュームを選択すると、ボリュームはセクタ単位でバックアップされます。通常では、セクタ単位のバックアップを作成する必要はありません。
復元
論理ボリュームを復元する場合は、次のいずれかの方法を選択できます。
この方法は、オペレーティング システム使用時とブータブル メディア使用時の両方で選択できます。
次の場合に便利です。
論理ボリュームのバックアップからベーシック ディスクに復元したシステムでは、カーネルがルート ファイル システムを論理ボリュームからマウントしようとするので、起動できません。システムを起動するには、LVM を使用しないようにローダー設定と /etc/fstab を変更し、ブート ローダーを再度有効にします。
ブート パーティション(/boot)がベーシック ボリュームにある場合、ブート ローダーが論理ボリュームからの起動をサポートしていても、ブート パーティションをベーシック ボリュームに復元することが推奨されます。
これは、ベア メタルでの復元や、ボリューム構成が異なるコンピュータでの復元などが該当します。論理ボリュームの構成を、復元時に自動的に作成することができます。
この方法は、ブータブル メディア使用時にのみ選択できます。
論理ボリュームを復元する方法の詳細については、「MD デバイスと論理ボリュームのリカバリ」を参照してください。