通常、[ベーシック ディスクのクローン作成] 操作では、ソース ディスクからの情報がターゲットに「現状のまま」転送されます。 したがって、転送先のディスクが同じサイズの場合やさらに大きい場合でも、すべての情報を、ソースに保存されているとおりに転送できます。
ただし、利用できるハードウェアが多岐に及ぶため、通常、ターゲット ディスクとソース ディスクのサイズは異なります。 ターゲット ディスクのほうが大きい場合、[ボリュームに合わせてサイズを変更する] オプションを選択して、ターゲット ディスクに未割り当て領域が残らないように、ソース ディスク ボリュームのサイズを変更することをお勧めします。 [ベーシック ディスクのクローン作成] を「現状のまま」行うオプションもありますが、デフォルトのクローン作成方法は、未割り当ての領域がターゲット ディスクに残らないように、すべてのソース ディスク ボリュームをターゲットに合わせて拡大するオプションが選択されています。
ターゲット ディスクが小さい場合、クローン作成の [現状のまま] オプションは利用できず、ソース ディスク ボリュームをサイズに合わせて変更する必要があります。 このプログラムは、ターゲット ディスクを分析し、ソース ディスクの全データを失うことなく保持できる十分なサイズであるかどうかを検証します。 転送先に合わせてサイズを変更し、データの損失なくソース ディスク ボリュームの転送が可能であれば、操作を続行できます。 ボリュームのサイズを変更しても、サイズ制限のためにすべてのソース ディスク データをターゲット ディスクに安全に転送できない場合は、[ベーシック ディスクのクローン作成] 処理を実行できず、操作を続行できません。
システム ボリュームを構成しているディスクのクローンを作成する場合は、[詳細オプション] に注意してください。
[完了] をクリックすると、ディスクのクローン作成が保留中の操作に追加されます。
(保留中の処理を実行するには、その処理をコミットする必要があります。 保留中の処理をコミットせずにプログラムを終了すると、操作を事実上キャンセルすることになります。)
詳細オプションの使用
システム ボリュームを構成しているディスクのクローンを作成する場合、ターゲット ディスク ボリュームでもオペレーティング システムが起動できるように保つ必要があります。 つまり、オペレーティング システムが、MBR ディスク レコードに保持されたディスク NT シグネチャと一致するシステム ボリューム情報(ボリュームのドライブ文字など)を持つ必要があります。 ただし、オペレーティング システムのもとでは、2 つのディスクが同じ NT シグネチャを持つと正しく機能できません。
コンピュータにシステム ボリュームを構成しているディスクが 2 つあり、同じ NT シグネチャを持っている場合、起動時に最初のディスクからオペレーティング システムが実行され、2 番目のディスクで同じシグネチャが検出されます。その際に、自動的に新しい一意の NT シグネチャが生成され、2 番目のディスクにはそのシグネチャが割り当てられます。 その結果、2 番目のディスク上のすべてのボリュームはそのドライブ文字を失います。ドライブ文字がないため、そのディスクに対するパスはすべて無効となり、プログラムからそのディスク上のファイルは見えなくなります。 そのディスク上のオペレーティング システムは起動できなくなります。
ターゲット ディスク ボリュームでもシステムが起動できるように保つには、次の 2 つの方法があります。
NT シグネチャをコピーする必要がある場合の手順は、次のとおりです。
NT シグネチャを残す必要がある場合の手順は、次のとおりです。