ユーザー アカウントに関する要件
バックアップから復元されるメールボックスまたはパブリック フォルダは、アクティブ ディレクトリに関連付けられたユーザー アカウントがなければなりません。
ユーザー メールボックス、パブリック フォルダ、およびそのコンテンツは、関連付けられたユーザー アカウントが有効である場合のみ復元されます。共有、会議室、備品用の各メールボックスは、関連付けられたユーザー アカウントが無効である場合のみ復元されます。
上記の条件を満たさないメールボックスやパブリック フォルダは、復元中にスキップされます。また、検索メールボックスおよび調停メールボックスはスキップされます。
一部のメールボックスがスキップされた場合、復元タスクは正常終了しますが警告を伴います。すべてのメールボックスがスキップされた場合、復元タスクは失敗します。
メールボックスの存在に関する要件
復元するメールボックスが現在の Exchange サーバーに既に存在している場合、復元はそれらのメールボックスに対してのみ行われます。
現在の Exchange サーバーにはない、現在の Exchange 組織内の別の Exchange サーバーには存在するメールボックスは、復元中にスキップされます。このメールボックスを復元するには、コンソールをメールボックスをホストしている Exchange サーバーに接続して、その Exchange サーバーでメールボックスの復元を開始する必要があります。
メールボックスが現在の Exchange 組織内にない場合、これらのメールボックスが作成されるメールボックス データベースを指定してください(本セクションで後述)。
メールボックスの復元設定
メールボックスの復元を設定するには、次の項目に適切な値を指定します。
上書き
目的のメールボックスにバックアップ内のものと同じ ID を持つ項目(電子メール、予定表のイベント、連絡先、タスクなど)があった場合の Acronis Backup & Recovery 11.5 の処理を選択します。
注意: 同じアイテムを複数回復元する場合、上書きされると元のアイテム ID が変更されるので、復元が行われるごとにアイテムがコピーされます。
見つからないメールボックスを再作成するためのデータベース
復元するメールボックスが、現在の Exchange 組織内にない場合、新しいメールボックスが作成されるメールボックス データベース(現在の Exchange サーバー内)を指定します。新しく作成されたメールボックスは適切に初期化され、復元はそのメールボックスに対して実行されます。メールボックスのコンテンツが復元される際は、メールボックスも再作成されます。
Exchange 2003 およびリンクされたメールボックスでは、自動メールボックス再作成はサポートされません。利用可能なソリューションは、次のとおりです。