選択したデータベースまたはストレージ グループの復元先を指定します。
注意: Microsoft Exchange Server には、バージョニングに関して独自の制限事項があるので、Acronis Backup & Recovery 11.5 は、データベースまたはストレージ グループを、異なるバージョンの Exchange Server に復元する際に、Exchange Server のバージョンに不一致がある可能性について通知します。この警告によって、復元を実行できなくなるわけではありませんが、Microsoft Exchange Server が復元するデータベースまたはストレージを識別できない場合、復元は失敗します。
選択したデータベース(ストレージ グループ)を新しいデータベース(ストレージ グループ)に復元するには、次の手順を実行します。
既存のデータベースに対して、選択したデータベース(ストレージ グループ)を上書きして復元するには、次の手順を実行します。
選択したデータベース(ストレージ グループ)をリカバリ データベース(リカバリ ストレージ グループ)として復元するには、次の手順を実行します。
リカバリ データベース(リカバリ ストレージ グループ)は、Exchange Server 内の特殊な管理データベース(ストレージ グループ)です。それによって、メールボックス データベースをマウントし、そこからデータを抽出できるようになります。取り出したデータは、ユーザーが現在のデータにアクセスすることを妨げることなく、既存のメールボックスにコピーしたり、マージしたりすることができます。
パブリック フォルダ データベースに関する注意: パブリック フォルダ データベースは、リカバリ データベースとしては復元できません(Exchange 2010)。また、リカバリ ストレージ グループに対して復元することはできません(Exchange 2003 および 2007)。パブリック フォルダ データベースが含まれているストレージ グループを復元する場合、復元中にこのデータベースはスキップされます。復元されるストレージ グループに含まれているのがパブリック フォルダ データベースのみの場合、復元タスクは失敗します。
Exchange 2003、2007 に関する注意: 既存のリカバリ ストレージ グループは上書きされます。サーバーに存在していないデータベースを、リカバリ ストレージ グループに復元することはできません。存在しないデータベースが含まれているストレージ グループを復元する場合、復元中にそのデータベースはスキップされます。復元するストレージ グループに、サーバーに存在しているデータベースがまったく含まれていない場合、復元タスクは失敗します。
復元されたデータベースのマウント
復元した後でデータベースをマウントするには、[復元されたデータベースのマウント] で [マウント] または [Active Restore によるマウント] を選択します。後者の場合、データベースは Acronis Active Restore テクノロジを使用して復元され、ユーザーは Exchange データベースの復元中でも自分の電子メールにアクセスできます。
Exchange 2010 以降でリカバリ データベースをマウントする: 選択したデータベースをリカバリ データベースとして復元する際に、[マウント] または [Active Restore によるマウント] を選択した場合、サーバーにマウントされている他のリカバリ データベースがない場合にのみこのデータベースが自動的にマウントされます。復元する前に、既存のマウント済みリカバリ データベースを手動でマウント解除することをお勧めします。解除しない場合、復元後に、既存のリカバリ データベースをマウント解除して、新しく復元されたデータベースをマウントする必要があります。