データストア クラスタおよびストレージ DRS のサポート

データストア クラスタおよび Storage Distributed Resource Scheduler(Storage DRS、SDRS)は、VMware vSphere 5 の新しい機能です。

データストア クラスタは、一群のデータストアです。Storage DRS 機能を使用すれば、ストレージ領域および I/O トラフィックの観点から見た、データストア クラスタの負荷分散を実現できます。Storage DRS では、Storage VMotion を使用して、データストア クラスタに含まれている各データストアに仮想ディスクを分配します。

バックアップ中に Storage DRS によって仮想コンピュータが移動されると、バックアップが失敗するか、警告を伴う正常終了になる可能性があります。これを回避するには、データストア クラスタの [SDRS Scheduling] (SDRS スケジュール) オプションを設定します。その結果、バックアップ ウィンドウ期間中に、自動化レベルが [Manual] (手動) に変わります。Storage VMotion との互換性の詳細については、「VM 移行のサポート」セクションをご参照ください。

新しい仮想コンピュータへの復元先、または仮想コンピュータへの定期的な変換先の復元先を設定する場合、SDRS が有効になっているかどうかに応じて、データストア クラスタ、またはそのデータストアの 1 つを選択します。