変換前の考慮事項

UEFI ベースのコンピュータの変換

Unified Extensible Hardware Interface(UEFI)を使用する仮想コンピュータは、現在、VMware ESXi 5 のみでサポートされます。ターゲットの仮想化プラットフォームは ESXi 5 であり、Acronis Backup & Recovery 11.5 は UEFI ベースのコンピュータを作成します。それ以外の場合、作成されるコンピュータでは、BIOS ブート ファームウェアが使用されます。

Acronis Backup & Recovery 11.5 によって Windows 起動モードが BIOS ブート ファームウェア用に調整されるので、Windows の起動可能な状態が維持されます。

Linux オペレーティング システムの場合、UEFI から BIOS への起動モードの変更はサポートされていません。Linux を実行している UEFI ベースのコンピュータを変換する場合、GRUB バージョン 1 を使用していることと、ターゲットの仮想化プラットフォームが ESXi 5 であることを確認します。詳細については、「UEFI ベースのコンピュータのサポート」を参照してください。

論理ボリュームとダイナミック ボリューム

バックアップに Linux の論理ボリューム構造が存在している場合でも、作成されるコンピュータにはベーシック ボリュームが含まれます。Windows システムで使用しているダイナミック ボリュームでも同じ結果になります。コンピュータで論理ボリュームまたはダイナミック ボリュームを再作成する場合、「手動で作成された仮想コンピュータに復元する」の説明に従って変換を実行します。

カスタム ローダーの再アクティベーション

これらの理由により、そのコンピュータでカスタム起動ローダーを使用する場合は、新しいデバイスを指すようにローダーを構成し、再度アクティブ化する必要があります。GRUB の構成は、Acronis Backup & Recovery 11.5 によって自動的に実行されるので、通常は必要ありません。設定する必要がある場合は、「GRUB の再アクティベーション方法と設定の変更方法」の説明に従ってこの手順を完了します。

物理コンピュータから仮想コンピュータに変換する方法については、「仮想コンピュータのバックアップ」を参照してください。