ディスク レベル バックアップによるアプリケーションの保護

このセクションでは、ディスクレベルのバックアップを使用して Windows サーバー上で実行されるアプリケーションを保護する方法について説明します。

この情報は、仮想コンピュータをハイパーバイザ レベルでバックアップするかゲスト OS 内からバックアップするかに関係なく、物理コンピュータと仮想コンピュータの両方について有効です。

ディスクレベルのバックアップは、任意の VSS 対応アプリケーションを保護できる可能性がありますが、Acronis では、次のアプリケーションの保護についてのテストを完了しています。

• Microsoft Exchange Server
• Microsoft SQL Server
• Active Directory（Active Directory ドメイン サービス）
• Microsoft SharePoint

アプリケーション サーバーのディスク バックアップの使用

ディスク バックアップまたはボリューム バックアップには、ディスクまたはボリュームのファイル システム全体が保存されます。そのため、オペレーティング システムの起動に必要なすべての情報が保存されます。さらに、データベース ファイルを含むすべてのアプリケーション ファイルも保存されます。このバックアップは、状況に応じてさまざまな方法で使用できます。

• 災害時には、ディスク全体を復元して、オペレーティング システムとアプリケーションの両方を稼働状態にすることができます。
• オペレーティング システムが破損していない場合は、必要に応じてアプリケーション データベースを以前の状態に戻す必要があります。このためには、データベース ファイルを復元し、アプリケーションのネイティブなツールを使用して、アプリケーションにデータベースを認識させます。
• 場合によっては、Microsoft SharePoint サーバーのバックアップから PDF ドキュメントを抽出するなど、特定のデータ アイテムのみを抽出する必要があります。この場合、バックアップしたボリュームを一時的にアプリケーション サーバーのファイル システムにマウントし、アプリケーションのネイティブなツールを使用してアイテムを抽出します。