ドメイン コントローラの復元(他の DC が利用可能な場合)

複数存在しているドメイン コントローラ(DC)の 1 つが機能停止しても、アクティブ ディレクトリ サービスはまだ使用可能です。したがって、それ以降も、その他のドメイン コントローラには、バックアップよりも新しいデータが記録されます。

このような場合、通常、非正規の復元と呼ばれる復元が実行されます。非正規の復元では、復元によって、アクティブ ディレクトリの現在の状態に影響が出ることはありません。

実行する手順

ドメインにその他のドメイン コントローラがある場合、次のいずれかの方法で、機能停止したドメイン コントローラに対して、非正規の復元を実行することができます。

どちらの方法でも、それ以降に、自動的なレプリケーションが実行されます。レプリケーションにより、ドメイン コントローラ データベースは最新の状態にアップデートされます。Active Directory サービスが正常に開始されたことを確認します。レプリケーションが完了すると、ドメイン コントローラが起動され、再び稼働状態になります。

復元と再作成

再作成の場合、バックアップは必要になりません。復元は通常、再作成よりも時間がかかりません。ただし、次の場合、復元は実行できません。

FSMO 役割を担うドメイン コントローラの復元

一部のドメイン コントローラは、オペレーション マネージャの役割として、Flexible Single Master Operations(FSMO)と呼ばれる特殊な役割を担っています。FSMO という役割とその範囲(ドメイン単位またはフォレスト単位)については、Microsoft のヘルプとサポート技術情報の記事 http://support.microsoft.com/kb/324801 を参照してください。

PDC Emulator の役割を担っているドメイン コントローラを再作成する場合は、事前にこの役割を取得する必要があります。それ以外の場合、再作成されたドメイン コントローラをドメインに追加できなくなります。ドメイン コントローラを再作成した後、この役割を移行して戻すことができます。FSMO 役割を取得して移行する方法については、Microsoft のヘルプとサポート技術情報の記事 http://support.microsoft.com/kb/255504 を参照してください。

FSMO 役割がどのドメイン コントローラに割り当てられているかを確認するには、Microsoft のヘルプとサポート技術情報の記事 http://support.microsoft.com/kb/234790 で説明しているように、Ntdsutil ツールを使用して、アクティブなドメイン コントローラに接続することができます。この記事の「NTDSUTIL ツールの使用」セクションにある手順に従ってください。