Acronis Backup & Recovery 11.5 エージェント for Windows などの Acronis Backup & Recovery 11.5 のコンポーネントは、対話型モードだけでなく、無人モードでインストールすることができます。
このセクションでは、Windows インストーラ(msiexec プログラム)を使用した無人インストールとアップデートについて説明します。Active Directory ドメインでは、グループ ポリシーを使用して、サポートされているコンポーネントの無人インストールまたはアップデートを行う方法があります。詳細については、「グループ ポリシーを使用したエージェントのインストール」を参照してください。
トランスフォーム(.mst ファイル)と呼ばれるファイルを必要とするコンポーネントもあります。他のコンポーネントではトランスフォームの使用はオプションです。
次の表に、無人モードでインストールまたはアップデートできるコンポーネントと機能を示します。
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コンポーネント名 |
msi ファイル名 |
トランスフォームの必要性 |
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エージェント コア(どのようなエージェントでも必須) |
エージェント コア |
AcronisAgentCore.msi |
+ |
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エージェント |
AcronisAgentWindows.msi |
+ |
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AcronisAgentESX.msi |
+ |
|||
AcronisAgentHyperV.msi |
+ |
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AcronisAgentExchange.msi |
+ |
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エージェントの機能 |
AcronisDeduplication.msi |
+ |
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AcronisUniversalRestore.msi |
+ |
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AcronisAgentMsSqlSinglePass.msi |
+ |
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AcronisAgentADSinglePass.msi |
+ |
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メディア ビルダ |
AcronisBootableComponentsMediaBuilder.msi |
- |
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管理コンソール |
AcronisManagementConsole.msi |
- |
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準備
コンポーネントで使用されるトランスフォームを作成するには、コンフィギュレーション スクリプト mst_gen.vbs が必要です。
このスクリプトは、Acronis Backup & Recovery 11.5 管理コンソールがインストールされているフォルダにあります。デフォルトのフォルダ パス:
管理コンソールが別のコンピュータにインストールされている場合には、そのコンピュータからスクリプトをコピーできます。また、このセクション後半にある「トランスフォームの作成例」も参照してください。
エージェントのインストール順序
このエージェントをインストールする場合、まず、エージェント コア コンポーネント(まだインストールされていない場合)、次にエージェント自体、最後にエージェント機能をインストールします。
インストール手順
コンポーネントを無人モードでインストールまたはアップデートする手順は、次のとおりです。
たとえば、次のコマンドは、プロダクト キー ABCDE-54321 を使用して エージェント for Windows をインストールするトランスフォームを作成します。
mst_gen.vbs /msi_path C:\AcronisAgentWindows.msi /serial ABCDE-54321
このセクションの後述の例をご参照ください。コンフィギュレーション スクリプトの構文の詳細は、「コンフィギュレーション スクリプトのパラメータ」をご参照ください。
トランスフォームを必要とするコンポーネント(この例では、エージェント for Windows)をインストールする場合:
msiexec /i c:\AcronisAgentWindows.msi TRANSFORMS=AcronisAgentWindows.mst /qb
それ以外の場合(この例では、管理コンソールをインストール):
msiexec /i c:\AcronisManagementConsole.msi /qb
トランスフォームを必要とするコンポーネント(この例では、エージェント for Windows)をアップデートする場合:
msiexec /i C:\AcronisAgentWindows.msi TRANSFORMS=C:\AcronisAgentWindows.mst ADDLOCAL=ALL /qb
それ以外の場合(この例では、管理コンソールをアップデート):
msiexec /i C:\AcronisManagementConsole.msi ADDLOCAL=ALL /qb /l*v C:\log.log
トランスフォームの作成例
エージェント コア用トランスフォーム。次のコマンドでは、エージェント コア コンポーネントのインストール パッケージ用トランスフォームが作成されます。
mst_gen.vbs /msi_path C:\AcronisAgentCore.msi /account mydomain\agentuser MyPassWd /ams_address managementsrv /ams_user adminname AdminPassWd
このトランスフォームを無人インストールすると、次のようになります。
エージェント for Windows 用トランスフォーム。次のコマンドでは、エージェント for Windows のインストール パッケージ用トランスフォームが作成されます。
mst_gen.vbs /msi_path C:\AcronisAgentWindows.msi /license_server licensesrv /product AS
このトランスフォームを無人インストールすると、次のようになります。
同様に、Universal Restore などのエージェント機能用トランスフォームを作成できます。