コンフィギュレーション スクリプト mst_gen.vbs は、Acronis コンポーネント(Acronis Backup & Recovery 11.5 エージェント for Windows など)の .mst インストール パッケージ ファイル(トランスフォーム、変更、または変更ファイルとも呼ばれます)を作成します。
インストール パッケージとともにトランスフォームを使用すると、インストール パッケージを手動で実行するか、グループ ポリシーを使用して展開することで、コンポーネントを無人モードでインストールできます。
コンフィギュレーション スクリプトの完全な構文を次に示します。
mst_gen.vbs
/msi_path <フル パス>
[/target_dir <インストール フォルダ>]
[/account <ユーザー名> <パスワード>]
[/remote_users <ユーザー1>;<ユーザー2>;…;<ユーザーN>]
[/ams_address <管理サーバー> /ams_user <管理者名> <パスワード>]
[/cep_enabled]
[{/serial <プロダクト キー> [/old_serial <以前のプロダクト キー>] | /license_server <ライセンス サーバー> /product <エディション コード> | /online_backup | /advanced_online_backup}]
[/current_user]
角括弧([])は、そのパラメータがオプションであること、または一部のコンポーネントにのみ適用されることを表します。波かっこ({})は、パラメータが相互に排他的であることを表します。この場合、パラメータの各セットはパイプ(|)で区切られます。
ここでは、各パラメータと、パラメータを適用するコンポーネントについて説明します。
あらゆるコンポーネントに適用されるパラメータ
/msi_path <フル パス>
コンポーネントのインストール パッケージのフル パスを指定します。D:\folder\AcronisAgentWindows.msi などのローカル パス、または \\server\folder\AcronisAgentWindows.msi などの汎用名前付け規則(UNC)のパスを入力します。
/target_dir <インストール フォルダ>
コンポーネントのインストール先フォルダを指定します。
このパラメータを指定しなかった場合、コンポーネントはデフォルト フォルダ %ProgramFiles%\Acronis(Windows の 32 ビット版)、または %ProgramFiles(x86)%\Acronis(Windows の 64 ビット版)にインストールされます。
エージェント コアと管理コンソール コンポーネントにのみ適用されるパラメータ
次のパラメータは、インストール パッケージ AcronisAgentCore.msi および AcronisManagementConsole.msi にのみ適用されます。
/cep_enabled
これらの任意のコンポーネントがインストールされたコンピュータを Acronis カスタマ エクスペリエンス プログラム(CEP)に参加させるかどうかを指定します。
このパラメータを指定すると、ハードウェア構成、使用頻度の最も高い機能と最も低い機能、および問題に関する情報が自動的にコンピュータから収集されて、定期的に Acronis に送信されます。送信される情報は、前述のコンポーネントのいずれがコンピュータにインストールされているかで異なります。参加条件は、カスタマ エクスペリエンス プログラム ウェブ ページで確認できます。
このパラメータを指定しないと、情報は送信されません。
エージェント コア コンポーネントにのみ適用されるパラメータ
次のパラメータは、インストール パッケージ AcronisAgentCore.msi にのみ適用されます。
/account <ユーザー名> <パスワード>
コンピュータで Acronis Managed Machine Service を実行するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。このコンピュータ上のエージェントはすべて、このサービスとして実行されます。このユーザー アカウントには適切な権限が必要です(「Acronis サービスの資格情報の指定」を参照してください)。ドメイン名とアカウント名は mydomain\User のように円記号で区切ります。
このパラメータを使用しない場合、サービスはデフォルトのアカウント(Acronis Agent User)で実行されます。
/remote_users <ユーザー1>;<ユーザー2>;・;<ユーザーN>
Acronis Remote Users グループに追加するユーザー名を指定します。このグループのメンバは、リモートからコンピュータに接続することができます。
このパラメータを指定すると、指定したユーザーのみがグループに追加されます。ユーザー名を複数指定する場合は、セミコロン(;)を使用して区切って指定します。
このパラメータを指定しないと、コンピュータ上の Administrators グループのすべてのメンバがグループに追加されます。
/ams_address <管理サーバー>
Acronis Backup & Recovery 11.5 管理サーバーの名前または IP アドレスを指定します。このパラメータを指定すると、インストールの完了後、コンピュータが自動的に管理サーバーに登録されます。
/ams_user <管理者のユーザー名> <パスワード>
管理サーバーの Acronis Centralized Admins グループのメンバであるユーザーのユーザー名とパスワードを指定します。このパラメータは /ams_address パラメータとともに使用します。
ライセンスを必要とするコンポーネントにのみ適用されるパラメータ
次のパラメータは、インストール パッケージ AcronisAgentWindows.msi、AcronisAgentESX.msi、AcronisAgentHyperV.msi、AcronisUniversalRestore.msi(/online_backup および /advanced_online_backup パラメータを除く)、および AcronisDeduplication.msi(/online_backup および /advanced_online_backup パラメータを除く)にのみ適用されます。
/serial <プロダクト キー>
コンポーネントのインストール時に使用するプロダクト キーを指定します。プロダクト キーは、ダッシュで区切られた一連の英数字です。プロダクト キーはダッシュも含めて正確に入力してください。
/old_serial <以前のプロダクト キー>
Acronis Backup & Recovery 10 または 11 からアップグレードする際に、このパラメータはその製品のプロダクト キーを指定します。このパラメータは /serial パラメータとともに使用します。
プロダクト キーがライセンス サーバーに保存されている場合は、代わりに /license_server パラメータを使用します。
/license_server <ライセンス サーバー>
ライセンス サーバーがインストールされているコンピュータの名前または IP アドレスを指定します。
このパラメータを使用する場合は、/product パラメータも指定します。
/product <エディションのコード>
Acronis Backup & Recovery 11.5 のエディションのコードを指定します。
コードは次のとおりです。
Acronis Backup & Recovery 11.5 Advanced Server: ABR11.5_AS
Acronis Backup & Recovery 11.5 Advanced Server for Windows: ABR11.5_ASW
Acronis Backup & Recovery 11.5 Advanced Server SBS Edition: ABR11.5_SBS
Acronis Backup & Recovery 11.5 Advanced Workstation: ABR11.5_AW
Acronis Backup & Recovery 11.5 Virtual Edition ファミリ: ABR11.5_VE、ABR11.5_VEESX、ABR11.5_VEHV、ABR11.5_VERHEV、ABR11.5_VEXEN、ABR11.5_VEPRL、または ABR11.5_VEORCL
Acronis Backup & Recovery 11.5 Microsoft SQL Server アドオン: ABR11.5_SQLADD または ABR11.5_SPADD
Acronis Backup & Recovery 11.5 Microsoft Active Directory アドオン: ABR11.5_ADADD
/online_backup
コンポーネントを、ローカル管理機能を備えたオンライン バックアップ専用にインストールする場合に指定します。プロダクト キーもライセンス サーバーも不要です。
/advanced_online_backup
コンポーネントを、ローカル管理、集中管理、およびリモート管理機能を備えたオンライン バックアップ専用にインストールする場合に指定します。プロダクト キーもライセンス サーバーも不要です。
管理コンソール コンポーネントにのみ適用されるパラメータ
次のパラメータは、インストール パッケージ AcronisManagementConsole.msi にのみ適用されます。
/current_user
コンポーネントを、コンピュータ上のすべてのユーザー用にインストールするのではなく、現在のユーザー用のみにインストールする場合に指定します。
グループ ポリシーを使用してコンポーネントをインストールする際は、インストールの「現在のユーザー」が通常はシステム アカウントであるため、このパラメータは使用しないでください。