Acronis スタートアップ リカバリ マネージャはブータブル エージェントを修正したもので、Windows のシステム ディスク内または Linux の /boot パーティション内にあり、起動時に F11 キーを押すと実行されるように構成されています。これにより、ブータブル レスキュー ユーティリティを起動するための別のメディアまたはネットワーク接続が不要になります。
Acronis スタートアップ リカバリ マネージャは、モバイル ユーザーにとって特に役に立ちます。エラーが発生した場合は、コンピュータを再起動し、「Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを起動するには、F11 を押してください」というメッセージが表示されたら F11 キーを押します。プログラムが開始され、復元を実行できます。
ユーザーは、移動中に Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを使用してバックアップすることもできます。
GRUB ブート ローダーがインストールされているコンピュータでは、F11 キーを押す代わりに、ブート メニューから Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを選択します。
アクティブ化
アクティブ化することで、起動時に [Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを起動するには、F11 を押してください] というメッセージが有効になるか(GRUB ブート ローダーがない場合)、[Acronis スタートアップ リカバリ マネージャ] という項目が GRUB のメニューに追加されます(GRUB がある場合)。
Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを有効にするには、システム ディスク(Linux の場合は /boot パーティション)の空き容量が少なくとも 100 MB 必要です。
GRUB ブート ローダーを使用しておらず、また GRUB ブート ローダーがマスタ ブート レコード(MBR)内にインストールされていない場合、Acronis スタートアップ リカバリ マネージャをアクティブ化すると、そのブート コードで MBR が上書きされます。したがって、サードパーティ製のブート ローダーがインストールされている場合は、再度アクティブ化する必要がある場合があります。
Linux で GRUB 以外のブート ローダー(LILO など)を使用する場合は、Acronis スタートアップ リカバリ マネージャをアクティブ化する前に、MBR ではなく Linux のルート(またはブート)パーティションのブート レコードにブート ローダーをインストールすることを検討してください。または、アクティブ化した後に手動でブート ローダーを再設定してください。
アクティブ化しない
起動時の「Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを起動するには、F11 を押してください」というメッセージ(または GRUB のメニュー項目)を無効にします。Acronis スタートアップ リカバリ マネージャが無効の状態で、システムの起動に失敗した場合、システムを復元するには次のいずれかを実行する必要があります。