完全バックアップへの変換

アーカイブ内の増分バックアップのチェーンが長くなった場合、1 つの増分バックアップを完全バックアップに変換することで、アーカイブの信頼性を向上できます。ある差分バックアップに依存している増分バックアップがある場合は、その差分バックアップを変換することもできます。

変換中、選択した増分または差分バックアップが、同一時点の完全バックアップによって置き換えられます。チェーン内の過去のバックアップは変わりません。後続のすべての増分および差分バックアップも、直近の完全バックアップまでアップデートされます。最初に新しいバックアップ バージョンが作成された場合にのみ、その後古いバックアップ バージョンが削除されます。そのため、保存先に古いバージョンと新しいバージョンの両方を一時的に保存するための十分な領域が必要です。

変換によって、バックアップのコピーが作成されることはありません。フラッシュ ドライブまたはリムーバブル メディア上のバックアップの自己完結型のコピーを取得するには、エクスポート操作を行います。

アーカイブ内に次のバックアップ チェーンが存在しています。

F1 I2 I3 I4 D5 I6 I7 I8 F9 I10 I11 D12 F13

F は、完全バックアップ、I は増分バックアップ、D は差分バックアップを示します。

I4 バックアップを完全バックアップに変換します。I4、D5、I6、I7、I8 バックアップはアップデートされますが、I10 I11 D12 は変更されないままです。これらのバックアップは、F9 に依存しているからです。

制限事項: 完全バックアップへの変換操作は、テープおよび CD/DVD 上のバックアップに対しては実行できません。