このオプションは、Windows オペレーティング システムの場合にのみ有効です。
このオプションでは、ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)プロバイダが VSS 対応アプリケーションにバックアップが開始されることを通知する必要があるかどうかを定義します。これにより、Acronis Backup & Recovery 11 がデータ スナップショットを作成する時点において、特にすべてのデータベース トランザクションの完了など、アプリケーションが使用するすべてのデータについて整合性のある状態を維持できます。データの整合性を維持することにより、アプリケーションは正しい状態に復元され、復元直後から動作可能になります。
デフォルトの設定は、[ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)を使用する] です。
VSS の使用
[ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)を使用する] を選択した場合、次の一覧からスナップショット プロバイダを選択します。
VSS によって、ソース ボリュームをサポートするハードウェアベースのプロバイダが使用されます。見つからない場合、VSS は、Microsoft Software Shadow Copy Provider を使用します。
多くの場合、VSS は、Microsoft Software Shadow Copy Provider を使用します。
VSS によって、スナップショットの作成に Acronis VSS プロバイダが使用されます。
VSS によって、スナップショットの作成にシステム プロバイダ(Microsoft Software Shadow Copy Provider)が使用されます。
VSS は、ソース ボリュームをサポートするいずれかのソフトウェアベースのプロバイダを使用します。
VSS によって、ソース ボリュームをサポートするハードウェアベースのプロバイダが使用されます。ハードウェアベースのプロバイダが見つからない場合、Acronis Backup & Recovery 11 によってスナップショットが作成されます。
VSS を使用しない
[VSS を使用しない] を選択した場合、Acronis Backup & Recovery 11 によってデータのスナップショットが作成されます。
データベースと VSS の互換性がない場合は、[VSS を使用しない] を選択してください。バックアップ処理は最も高速ですが、スナップショットの作成時にトランザクションを完了していないアプリケーションのデータの整合性は保証されません。データ取り込みの前後に実行するコマンドを使用して、スナップショットを作成する前後に、どのようなコマンドを実行すべきかを指定できます。この指定により、データは確実に整合性がある状態でバックアップされます。たとえば、すべてのトランザクションを完了するように、データベースを停止してすべてのキャッシュをフラッシュするための、データ取り込みの前のコマンドを指定します。また、スナップショットの作成後にデータベース処理を再開するための、データ取り込みの後に実行するコマンドを指定します。
ボリューム シャドウ コピー ライタ
VSS 対応のアプリケーションのデータをバックアップする前に、オペレーティング システム内に存在するライタの一覧を調べて、これらのアプリケーションのボリューム シャドウ コピー ライタが有効になっていることを確認しておく必要があります。この一覧を表示するには、次のコマンドを実行します。
vssadmin list writers
注意: Microsoft Windows Small Business Server 2003 では、Microsoft Exchange Server 2003 用のライタはデフォルトで無効になっています。有効にする手順については、対応する Microsoft のヘルプとサポートの記事をご参照ください。