テープへのバックアップの特性

バックアップ オプション

[テープ管理] バックアップ オプションを設定して、以下を判断することができます。

バックアップ スキーム

シンプル スキーム

シンプル バックアップ スキーム を使用する場合、テープ上に作成できるのは完全バックアップのみです。これは、テープに保存されているバックアップは統合できないからです。増分バックアップを作成するオプションを選択した場合、いずれのバックアップも削除できなくなります。

Grandfather-Father-Son スキームとハノイの塔

デフォルトでは、Grandfather-Father-Son およびハノイの塔バックアップ スキームによってテープ上に作成されるのは完全バックアップのみです。これにより、バックアップ スキームによって定義したタイミングどおりに各バックアップを削除できます。

デフォルト設定を変更して、完全、増分、および差分バックアップを作成することもできます。たとえば、テープが数本あるが、完全バックアップが大きすぎるような場合、テープの領域を節約することができます。

前述のスキームのそれぞれのレベルに対して、同一のテープ プール内で個別のテープ セットが使用されます。つまり、使用されるのは、特定のテープ セットに所属するテープか、空きテープ(現在使用されているテープの空き領域がなくなった場合)のいずれかのみです。増分バックアップと差分バックアップが保存されているテープは、完全バックアップが保存されているテープよりも頻繁に一杯になり上書きされため、これにより、使用テープの本数を最小限に抑えることができます。

カスタム スキーム

カスタム スキームは、妥当な頻度で完全バックアップが作成されるように設定します。そうしておかないと、保持ルールを指定した場合に、必要に応じて、テープを上書きすることができなくなります。

カスタム バックアップ スキームの保持ルールでは、[移動または削除するバックアップに依存関係がある場合: これらのバックアップを統合する] オプションが無効になっています。使用できるオプションは、[依存するすべてのバックアップが削除(移動)の対象になるまでバックアップを保持する] オプションだけです。これは、テープに保存されているバックアップは統合できないからです。