ローカルに接続されたストレージの使用

追加のディスクをエージェント for ESX(i)(Virtual Appliance)に接続して、エージェントによるバックアップ先を、ローカルに接続されたこのストレージにすることが可能です。通常、この方法でバックアップすると LAN 経由のバックアップより高速であり、ネットワークの帯域幅を消費することもありません。SAN に接続されたストレージの仮想環境全体を 1 つの仮想アプライアンスで管理する場合は、この方法を使用することをお勧めします。

ローカルに接続されたストレージにバックアップされたデータは、集中管理されるカタログには表示されません。ローカルに接続されたストレージに保存されたバックアップにアクセスするには、エージェントに直接コンソールを接続します。

ローカルに接続されたストレージを使用する場合、エージェントが常に同じコンピュータをバックアップすることを前提としています。複数のエージェントが vSphere 内で動作し、1 つ以上がローカルに接続されたストレージを使用している場合、バックアップする必要があるすべてのコンピュータと各エージェントを手動でバインドする必要があります。バインドしない場合、管理サーバーによって各コンピュータが各エージェントに再分配されると、1 つのコンピュータのバックアップが、複数のストレージに分散される場合があります。

動作中のエージェント、または OVF テンプレートからエージェントをインポートする際に、ストレージをそのエージェントに追加できます。

既に実行中のエージェントにストレージを接続するには

  1. VMware vSphere のインベントリで、エージェント for ESX(i)(Virtual Appliance)を右クリックします。
  2. 仮想コンピュータの設定を編集してディスクを追加します。ディスク サイズは 10 GB 以上必要です。

    既存のディスクを追加するタイミングには注意してください。ストレージを作成すると、既存のディスクに存在していたデータはすべて失われます。

  3. 仮想アプライアンス コンソールに移動します。[ストレージの作成] リンクが、画面の下部に表示されています。表示されていない場合は、[更新] をクリックします。
  4. [ストレージの作成] リンクをクリックし、ディスクを選択して、そのディスクのラベルを指定します。

    詳細:ファイル システムの制限により、ラベル長は 16 文字に制限されています。

ローカルに接続されたストレージをバックアップ先として選択するには

バックアップ計画の作成時に、[バックアップの保存先] > [場所] で、コンソールの接続先に応じて次のいずれかの手順を実行します。

ローカルに接続されたストレージからコンピュータを復元するには

ストレージが接続されているエージェントにコンソールを直接接続します。[復元] をクリックします。[復元元] > [データの選択] で、ローカルに接続されたストレージを選択します。「復元タスクの作成」セクションの手順に従って、復元設定を完了します。