Acronis ノンストップ バックアップの使用

Acronis ノンストップ バックアップを利用すると、ディスクとファイルを簡単に保護することができます。ディスク全体や個々のファイル、別のバージョンをリカバリすることができます。

Acronis ノンストップ バックアップの主要な目的はデータ(ファイル、フォルダ、連絡先など)の継続的な保護ですが、パーティションの保護に使用することもできます。パーティション全体の保護を選択すると、イメージ リカバリ手順を使用して、パーティション全体をリカバリできるようになります。

システムを保護するための主要な手段として、ノンストップバックアップを使用することはおすすめしません。システムの安全のため、ほかのスケジュールをご使用ください。例と詳細については、「カスタムスキームの例」を参照してください。

ノンストップバックアップの制限
動作

Acronisノンストップバックアップを起動すると、保護対象として選択されているデータの、最初の完全バックアップが実行されます。その後、Acronisノンストップバックアップによって、保護対象のファイル(開いているファイルを含む)が継続的にチェックされます。変更が検出されると、変更されたデータがバックアップされます。増分バックアップ処理の最短間隔は5分です。この機能によって、指定した時間の状態にシステムを復元することが可能になります。

Acronisノンストップバックアップでは、ディスク上のファイルの変更が確認されますが、メモリ内は確認されません。たとえば、Wordでの作業中に長時間「保存」操作を行わなかった場合、Wordドキュメント内の現在の変更内容はバックアップされません。

このバックアップ頻度ではストレージはすぐにいっぱいになると思われるかも知れません。ただし、Acronis True Image 2019 は「デルタ」と呼ばれるもののみをバックアップするため、その心配はありません。これは、変更があったファイルのファイル全体ではなく、古いバージョンと新しいバージョンの相違点のみがバックアップされることを意味します。たとえば、Microsoft OutlookまたはWindowsメールを使用している場合、pstファイルのサイズが非常に大きい場合があります。また、電子メールを受信または送信するたびにファイルの内容が変わります。変更があるたびにpstファイル全体をバックアップすると保存領域を消費しすぎるため、Acronis True Image 2019は最初にバックアップしたファイルと共に、変更された部分のみをバックアップします。

保持ルール

ローカルバックアップ

Acronisノンストップバックアップでは、過去24時間分のバックアップがすべて保持されます。それよりも古いバックアップは日単位で統合され、過去30日分が保持されます。また、週単位のバックアップは、ノンストップバックアップデータの保存先に空きがある限り保持されます。

統合は、深夜0時から午前1時の間に毎日実行されます。最初の統合は、ノンストップバックアップを開始した後、少なくとも24時間経ってから実行されます。たとえば、ノンストップバックアップを7月12日の午前10時にオンにしたと仮定します。この場合、最初の統合は、7月14日の深夜0時から午前1時の間に実行されます。これ以降、データの統合は、毎日同じ時刻に実行されます。午前00:00から01:00の間にコンピュータの電源が入っていない場合は、コンピュータを起動したときに統合が開始されます。ノンストップバックアップを一時的に無効にした場合は、次に有効したときに統合を開始します。

クラウドバックアップ

Acronis True Image 2019は次のバージョンのバックアップのみを保持します。

他のすべてのバージョンは自動的に削除されます。保持ルールはあらかじめ設定されており、変更することはできません。