シングル パス バックアップからの Active Directory データの復元
このデータ復元方法は、ドメインに他のドメイン コントローラがあるかどうかに関係なく使用できます。
このセクションでは、シングル パス バックアップから Active Directory データを復元する場合の手順および設定についてのみ説明します。復元タスクの一般的な設定については、「復元タスクの作成」セクションで説明します。
Active Directory データの抽出
[データの復元] ページで、次の操作を行います。
- [復元元] で [データの選択] をクリックします。データとリカバリ ポイントを選択します。
警告: ドメインに複数のドメイン コントローラがある場合は、廃棄(Tombstone)の有効期間よりも新しいリカバリ ポイントを選択してください。そうしないと、レプリケーションの問題が発生する可能性があります。
- コンソールが管理サーバーに接続されている場合、エージェント for Active Directory がインストールされている登録済みのコンピュータを選択します。それ以外の場合は、この手順をスキップします。
- [ターゲット] をクリックし、ファイルとしての Microsoft Active Directory データの抽出先となるローカルまたはネットワーク フォルダを選択します。フル パスが再作成されて、データベース ファイルと SYSVOL フォルダが復元されます。
- [上書き] で、アーカイブ内のファイルと同じ名前の既存のファイルを上書きするかどうかを選択します。
- 必要に応じて、復元タスクのその他の設定を指定します。
- 復元タスクを実行し、完了するまで待機します。
抽出したファイルによる Active Directory データの置換
- ドメイン コントローラを再起動し、起動中に F8 キーを押します。
- [詳細ブート オプション] 画面で、[ディレクトリ サービス復元モード] を選択します。
- (オプション)必要な場合に変更を元に戻すことができるように、現在の Active Directory データベース ファイルのコピーを作成します。
- 抽出した Active Directory データを元のロケーションに移動します。
- 抽出したデータが格納されたフォルダに移動します。このフォルダには 1 つ以上のフォルダが含まれています。これらのフォルダの名前には、バックアップされた Active Directory データが格納されていたディスクのドライブ文字が含まれています。たとえば、Drive(C) などです。
- これらの各フォルダのすべてのコンテンツを、対応するディスク ドライブのルートにコピーします。たとえば、Drive(C) フォルダのコンテンツを C:/ へ、Drive(E) フォルダのコンテンツを E:/ へコピーします。メッセージが表示されたら、ファイルを上書きするよう選択します。
復元の完了
- ドメインにドメイン コントローラが 1 つしかない場合は、この手順をスキップしてください。それ以外の場合は、次のいずれかを実行します。
- Active Directory データベース全体を復元する場合は、「USN ロールバックの回避」セクションの「USN ロールバック」に記載されている手順 3~8 を実行します。
- 誤って削除したユーザー アカウントやコンピュータ アカウントなど、個々のオブジェクトを復元する場合は、「誤って削除された情報の復元」に記載されている手順 2~4 を実行します。
- ドメイン コントローラをノーマル モードで再起動します。
- Active Directory サービスが正常に開始されたことを確認します。