Acronis Active Restore を使用した SQL データベースの復元

Active Restore は、Acronis 独自の技術です。データベースの復元が開始されてから数分後に、Microsoft SQL データベースがオンラインになります。これにより、データベースがまだ復元中であっても、ユーザーは自分のデータにアクセスすることができます。そのため、データベースを使用可または読み取り専用の状態に復元する場合に、Active Restore は有用です。

Active Restore は、次のバックアップ ロケーションをサポートしています。

Active Restore を使用するには、[復元方法][データの復元] ページでネットワーク共有を有効にします。

復元処理
  1. 復元タスクにマスタ データベースが含まれている場合、マスタ データベースが最初に復元されます。この処理中、インスタンスはシングルユーザー モードになっています。そのため、ユーザーがそのインスタンスに接続することはできません。データベースが復元されると、インスタンスは自動的に再開始されます。
  2. エージェントが他のデータベースの復元を開始します。複数のデータベースが同時に復元されます。

    最初に、各データベースは復元状態になり、ユーザーがアクセスすることはできません。しばらくすると、ユーザーは、データベースに読み取り/書き込みモード、または読み取り専用モードでアクセスできるようになります。どちらのモードかは、復元タスクの設定で指定した状態によります。

    詳細:Acronis Active Restore ドライバはユーザー クエリをインターセプトします。クエリの処理に必要なデータが最高の優先度で復元され、それ以外のすべてのデータはバックグラウンドで復元されます。そのためユーザーは、データベースがまだ復元されていなくても、自分のデータにアクセスすることができます。

  3. 復元が完了すると、データベースは再接続されます。この処理には 1 分もかかりません。

要求に対する処理が復元と同時に実行されるため、復元オプションで復元の優先度[低] に設定しても、データベースの処理速度は低下することがあります。データベースのダウンタイムは最小限に抑えられますが、復元の実行時にはパフォーマンスが低下します。