ラベル(コンピュータのプロパティをバックアップに保持)

コンピュータ上のデータをバックアップすると、コンピュータ名、オペレーティング システム、Windows の Service Pack、およびセキュリティ識別子(SID)に関する情報がユーザー定義のテキスト ラベルと共にバックアップに追加されます。ラベルには、部門やコンピュータの所有者名など、タグまたはキーとして使用できる情報が含まれています。

エージェント for VMware を使用してコンピュータを VMware ESX(i) に復元したり、バックアップを ESX(i) 仮想コンピュータに変換したりすると、これらのプロパティは仮想コンピュータの構成に転送されます。プロパティは、仮想コンピュータの設定で確認できます。[設定の編集] > [オプション] > [詳細] > [全般] > [構成パラメータ] の順に選択します。これらのカスタム パラメータを利用して、仮想コンピュータを選択、並べ替え、およびグループ化できます。これはさまざまな場面で役に立ちます。

例:

オフィスまたはデータセンターを仮想環境に移行すると仮定します。VMware API を介して構成パラメータにアクセスできるサードパーティ製ソフトウェアを使用すると、電源を入れる前でも、各コンピュータにセキュリティ ポリシーを自動的に適用できます。

テキスト ラベルをバックアップに追加する手順は、次のとおりです。

  1. [バックアップ計画の作成] ページで、[計画の資格情報、コメント、ラベルの表示] をクリックします。
  2. [ラベル] に、テキスト ラベルを入力するかドロップダウン メニューから選択します。
パラメータの指定

パラメータ

説明

acronisTag.label

<string>

ユーザー定義のラベル

ラベルは、バックアップ計画を作成する際にユーザーが設定できます。

acronisTag.hostname

<string>

ホスト名(FQDN)

acronisTag.os.type

<string>

オペレーティング システム

acronisTag.os.servicepack

0, 1, 2...

システムにインストールされている Service Pack のバージョン

Windows OS の場合のみ

acronisTag.os.sid

<string>

コンピュータの SID

例: S-1-5-21-874133492-782267321-3928949834

Windows OS の場合のみ

"acronisTag.os.type" パラメータの値

Windows XP 全エディション

winXPProGuest

Windows XP 全エディション(64 ビット)

winXPPro64Guest

Windows Server 2003 全エディション

winNetStandardGuest

Windows Server 2003 全エディション(64 ビット)

winNetStandard64Guest

Windows 2008

winLonghornGuest

Windows 2008(64 ビット)

winLonghorn64Guest

Windows Vista

winVistaGuest

Windows Vista(64 ビット)

winVista64Guest

Windows 7

windows7Guest

Windows 7(64 ビット)

windows7_64Guest

Windows Server 2008 R2(64 ビット)

windows7Server64Guest

Linux

otherLinuxGuest

Linux(64 ビット)

otherLinux64Guest

その他のオペレーティング システム

otherGuest

その他のオペレーティング システム(64 ビット)

otherGuest64

acronisTag.label = "DEPT:BUCH; COMP:SUPERSERVER; OWNER:EJONSON"

acronisTag.hostname = "superserver.corp.local"

acronisTag.os.type = "windows7Server64Guest"

acronisTag.os.servicepack = "1"

acronisTag.os.sid = "S-1-5-21-874133492-782267321-3928949834"