バックアップ先の選択
このセクション内に記載されているいくつかの機能は、オンプレミスデプロイメントでのみ使用できます。
バックアップロケーションを選択するには
- [バックアップ先] をクリックします。
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次のいずれかを実行します。
- 以前使用したバックアップロケーションまたは事前に定義されたバックアップロケーションを選択します。
- [ロケーションの追加] をクリックし、新しいバックアップロケーションを追加します。
サポートされるロケーション
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クラウドストレージ
バックアップがクラウドデータセンターに保存されます。
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ローカルフォルダ
単一のコンピュータを選択した場合は、選択したコンピュータのフォルダを参照するか、フォルダパスを入力します。
複数のコンピュータを選択した場合は、フォルダパスを入力します。バックアップは、選択した物理コンピュータまたは仮想コンピュータのエージェントがインストールされたコンピュータのそれぞれで、このフォルダに保存されます。フォルダが存在しない場合、フォルダが作成されます。
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ネットワークフォルダ
これは、SMB/CIFS/DFSを介して共有されるフォルダです。
必要な共有フォルダを参照するか、次の形式でパスを入力します。
- SMB/CIFS共有の場合:\\<host name>\<path>\ または smb://<host name>/<path>/
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DFS共有の場合:\\<full DNS domain name>\<DFS root>\<path>
たとえば、\\example.company.com\shared\files のようになります。
次に、矢印ボタンをクリックします。メッセージが表示されたら、共有フォルダのユーザー名とパスワードを指定します。フォルダ名の隣のキーアイコンをクリックすることで、これらの資格情報をいつでも変更できます。
匿名アクセスでのフォルダへのバックアップはサポートされていません。
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Acronis Cyber Infrastructure
Acronis Cyber Infrastructureは、データ冗長性と自動自己回復機能を備えた信頼性に優れたソフトウェア定義ストレージとして使用できます。このストレージは、Microsoft Azure、または S3 や Swift と互換性のあるさまざまなストレージソリューションにバックアップを保存するためのゲートウェイとして設定できます。また、このストレージでは NFS バックエンドを使用することもできます。詳細については、「Acronis Cyber Infrastructureについて」を参照してください。
macOSマシンでは、Acronis Cyber Infrastructureへのバックアップを使用できません。
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NFS フォルダ(Linux または macOS を実行するマシンで使用可能)
LinuxエージェントがインストールされたLinuxマシンにnfs-utilsパッケージがインストールされていることを確認します。
必要なNFSフォルダを参照するか、次の形式でパスを入力します。
nfs://<host name>/<exported folder>:/<subfolder>
次に、矢印ボタンをクリックします。
パスワードで保護されたNFSフォルダにバックアップすることはできません。
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Secure Zone(選択された各マシンに存在する場合に使用可能)
Secure Zoneは、バックアップマシンのディスク上にあるセキュアパーティションです。このパーティションは、バックアップを構成する前に手動で作成する必要があります。Secure Zoneの作成方法、メリット、制限に関する詳細については、「Secure Zoneについて」を参照してください。
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SFTP
SFTPサーバーの名前またはアドレスを入力します。次の表記がサポートされています。
sftp://<server>
sftp://<server>/<folder>ユーザー名とパスワードを入力すると、サーバーフォルダを参照できます。
どちらの表記でも、ポート、ユーザー名、パスワードも指定できます。
sftp://<server>:<port>/<folder>
sftp://<user name>@<server>:<port>/<folder>
sftp://<user name>:<password>@<server>:<port>/<folder>ポート番号が指定されていない場合は、ポート22が使用されます。
パスワードなしの SFTP アクセスが設定されているユーザーは、SFTP にバックアップすることはできません。
FTPサーバーへのバックアップはサポートされていません。
詳細ストレージオプション
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スクリプトで定義(Windows を実行するマシンに対して利用可能)
各マシンのバックアップを、スクリプトで定義したフォルダに保存できます。ソフトウェアでは、JScript、VBScript または Python 3.5 で記述されたスクリプトがサポートされます。保護計画を配置すると、ソフトウェアによって各マシンでスクリプトが実行されます。各マシンのスクリプトの出力先は、ローカルフォルダまたはネットワークフォルダのパスにする必要があります。フォルダが存在しない場合は、フォルダが作成されます(制限:Python で記述されたスクリプトでは、ネットワーク共有フォルダは作成できません)。[バックアップストレージ] タブに、各フォルダが個別のバックアップロケーションとして表示されます。
[スクリプトの種類] で、スクリプトの種類(JScript、VBScript または Python)を選択し、スクリプトのインポート、コピー、貼り付けを行います。ネットワークフォルダの場合は、読み込み/書き込み許可のアクセス認証を指定します。
例:
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次のJScriptスクリプトでは、マシンのバックアップロケーションが、
\\bkpsrv\
<machine name>の形式で出力されます:WScript.Echo("\\\\bkpsrv\\" + WScript.CreateObject("WScript.Network").ComputerName);
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次のJScriptスクリプトは、スクリプトが実行されるマシン上のフォルダにバックアップロケーションを出力します。
WScript.Echo("C:\\Backup");
これらのスクリプトのロケーションパスでは、大文字と小文字が区別されます。したがって、C:\BackupとC:\backupは、Cyber Protectウェブコンソールに異なるロケーションとして表示されます。また、ドライブ文字には大文字を使用してください。
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次のVBScriptスクリプトでは、マシンのバックアップロケーションが、
\\bkpsrv\
<machine name>の形式で出力されます:WScript.Echo("\\bkpsrv\" + WScript.CreateObject("WScript.Network").ComputerName)
この結果、各マシンのバックアップは、サーバー bkpsrv 上の同じ名前のフォルダに保存されます。
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Storage Node
Storage Nodeは、企業データの保護に必要なさまざまなリソース(企業のストレージ容量、ネットワークの帯域幅、本番サーバーのCPU負荷など)の使用を最適化するように設計されたサーバーです。この目的は、企業のバックアップの専用ストレージとして機能するロケーション(管理対象ロケーション)を編成し、管理することで達成されます。
以前作成したロケーションを選択したり、[ロケーションの追加] > [Storage Node] を選択して新しいロケーションを作成したりできます。設定の詳細については、「管理対象ロケーションの追加」を参照してください。
Storage Node のユーザー名とパスワードの指定を求めるメッセージが表示されることがあります。Storage Node がインストールされているマシン上の次の Windows グループのメンバーは、Storage Node 上のすべての管理対象ロケーションにアクセスできます。
- 管理者
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AcronisASNリモートユーザー
Storage Node をインストールするときに、このグループが自動的に作成されます。デフォルトでは、このグループは空です。このグループにユーザーを手動で追加できます。
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テープ
テープデバイスがバックアップ対象コンピュータまたはStorage Nodeに接続されている場合、ロケーションリストにデフォルトのテーププールが表示されます。このプールは自動で作成されます。
デフォルトのプールを選択したり、[ロケーションの追加] > [テープ] を選択して新しいプールを作成したりできます。プールの設定の詳細については、「プールの作成」を参照してください。