デフォルトのクラウドネットワークインフラ

ワークロードにディザスタリカバリ保護計画を適用するときに自動的に作成されるクラウドネットワークインフラは、次のコンポーネントで構成されています。

  • 各保護対象デバイスの復元サーバー。

    復元サーバーは、選択されたデバイスをコピーしたクラウド内の仮想マシンです。

    選択した各デバイスについて、デフォルトの設定で復元サーバーが作成され、スタンバイ状態(仮想マシンは実行されない)になります。復元サーバーのサイズは、保護されたデバイスのCPUとRAMに応じて自動的に設定されます。

  • クラウドサイト上のVPNゲートウェイ。
  • 復元サーバーが接続されているクラウドネットワーク。

システムによってデバイスのIPアドレスがチェックされ、IPアドレスに適した既存のクラウドネットワークが存在しない場合は、適切なクラウドネットワークが自動的に作成されます。リカバリサーバーのIPアドレスに適したクラウドネットワークが既に存在していれば、既存のクラウドネットワークの変更や作作成は発生しません。

  • クラウドネットワークが存在しない場合や、初めてディザスタリカバリ設定を実施する場合、そのようなクラウドネットワークにはデバイスのIPアドレス範囲に基づいて、IANAがプライベートでの使用に推奨している最大範囲(10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16)が設定されます。ネットワークマスクを編集すれば、ネットワーク範囲を狭くすることができます。
  • 選択されたデバイスが複数のローカルネットワークに属している場合、クラウドサイトのネットワークはそれらのローカルネットワークのスーパーセットになる場合があります。ネットワークは [接続] セクションで再設定できます。サイトツーサイトOpenVPNのネットワークの管理をご覧ください。
  • サイトツーサイトのOpenVPN接続を設定する必要がある場合は、VPNアプライアンスをダウンロードして構成します(サイト間Open VPNの構成を参照)。クラウドのネットワーク範囲が、VPNアプライアンスに接続されたローカルネットワークの範囲と一致していることを確認してください。
  • デフォルトのネットワーク構成を変更するには、[Disaster Recovery] > [接続] に移動するか、保護計画の [Disaster Recovery] モジュールで [接続に移動] をクリックします。

保護計画の[Disaster Recovery]モジュールを取り消したり、削除したり、オフにしたりする場合、復元サーバーとクラウドネットワークが自動的に削除されることはありません。必要に応じて、ディザスタリカバリインフラを手動で削除できます。