個人利用に最適なマルウェア対策とは

目次
マルウェアの危険性とは
マルウェアの種類と特徴
マルウェアにどのように感染するのか
マルウェアが個人と企業にもたらす影響
効果的なマルウェア対策とは
マルウェア対策ソフトを選ぶ際に注目すべきおもな機能
マルウェア対策ソリューションの仕組み
おもなマルウェア対策ソフトの評価と比較
自分のセキュリティニーズに合わせて、マルウェアソフトを比較するには
最適なマルウェア対策を実現するための設定と最適化
マルウェア対策の未来
まとめ
よくあるご質問(FAQ)
Acronis True Image
以前は Acronis Cyber Protect Home Office
その他の利用可能な言語EnglishDeutschEspañol

個人利用に最適なマルウェア対策とは何でしょうか。この記事では、あなたのデバイスを安全に守るために最適なセキュリティソフトの選び方をご紹介します。

マルウェアは、悪意のあるソフトウェアとも呼ばれ、常に身近に潜む危険な脅威のひとつです。個人情報の盗難、暗号資産の不正マイニング、さらにはデータベース全体をアクセスできなくして身代金を要求するなど、被害は深刻です。

ウェブ閲覧、メールの確認、アプリのダウンロード——日常のあらゆる行動に、マルウェア感染のリスクは潜んでいます。これは現実で、拡大し続ける破壊的な脅威です。恐ろしいのは、誰もがこうした攻撃の対象になり得るということです。つまり、「感染するかどうか」ではなく、「いつ感染するか」が問題なのです。

幸いなことに、マルウェア対策ソフトは進化を続けており、サイバー犯罪者の標的にならないよう、保護機能が強化されています。信頼性が高く効果的なマルウェア対策ソフトウェアを導入することで、マルウェア攻撃の一歩先を行くことができるのです。

このガイドでは、マルウェアの仕組み、コンピューターやモバイルデバイスが悪意のあるソフトウェアに感染した場合に考えられる影響、最適なマルウェア対策ソリューションの評価方法について説明します。

この記事では、代表的なマルウェアの種類や、それらが夜中に泥棒が家に忍び込むようにシステムへ侵入する手口、そして自分に合ったマルウェア対策ソリューションを選ぶ際に注目すべきポイントについて、わかりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、不測の事態に備えるための知識が身につき、今やもっとも重要な資産とも言える『個人情報』や、これまで蓄積してきた大切なデータベースを守る術を理解できるようになります。

マルウェアの危険性とは

最新のマルウェアは、10 年前の単純なウイルスとは比べ物にならないほど進化しています。検出を逃れる高度な手法や、ウイルスパターンを変更して検出を回避するポリモーフィック型、さらに一部の高度な亜種は、機械学習を悪用してセキュリティ対策をすり抜けるものまで登場しています。

これがなぜ問題なのかというと、優れたマルウェア対策ソフトでさえ、進化するサイバー攻撃手法に追いつくのが難しく、結果として攻撃者に突かれてしまう脆弱性が残ってしまう可能性があるからです。

スマート家電や金融アプリなど、私たちの生活のさまざまな場面がインターネットとつながるいま、マルウェアの攻撃対象はますます拡大しています。

マルウェアの種類と特徴

マルウェアとは、サイバー犯罪者が開発した悪意あるソフトウェアで、デバイスに感染してデータや機密情報を盗み出したり、データベースを暗号化したり、さらには PC を破壊したりするものです。種類によって手口や被害の内容は異なりますが、どれも非常に危険です。以下に代表的なマルウェアのタイプとその特徴を紹介します。

  • ウイルス: ウイルスは自己増殖するコードで、特定のプログラムに取り付き、そのプログラムが実行されると活動を開始します。このサイバー脅威のおもな目的は、コンピューター上のファイルを破損または改ざんすることです。
  • トロイの木馬: 正規のソフトウェアになりすました偽装プログラムで、裏でパスワードの窃取、バックドアの構築など不正な操作を行います。これにより、サイバー犯罪者がコンピューター上のすべてのファイルへ不正アクセスできるようになります。
  • ランサムウェア: データを暗号化し、復号鍵と引き換えに身代金を要求するマルウェアです。大きな金銭的損害をもたらします。身代金を支払うか、データベース全体を永久に失うかの選択を迫られます。最近、この種のサイバー攻撃が国家安全保障の見出しを飾るようになった理由を不思議に思ったことはないでしょうか。ランサムウェアがデジタル社会における重大な脅威として注目されてきたることを物語っています。
  • スパイウェア: ユーザーに気づかれないまま行動を監視し、銀行のログイン情報やパスワードなど知らぬ間に機密情報を収集します。長期間潜伏していることもあり、発見が遅れるケースも多いです。
  • アドウェア: 迷惑な広告を表示することがおもな目的ですが、一部の高度なアドウェアはシステムリソースを消費し、ユーザーの機密情報を収集することもあります。
  • ワーム: ワームはウイルスとは異なり、ユーザー操作なしで自己増殖し、ネットワークの脆弱性を突いて複数のデバイスに感染を広げます。
  • ルートキット:OS の根幹部分を改ざんし、長期間にわたって不正アクセスを可能にする高度な脅威です。セキュリティツールからの検知も巧妙に回避します。

マルウェアにどのように感染するのか

マルウェアは、さまざまな手法や技術を使ってあなたのデバイスに侵入してきます。そして、どの手口も同じように危険で、急速に広がる可能性があります。

フィッシング攻撃: 信頼できる機関やウェブサイト、宅配業者などを装ったメールで、不審なリンクをクリックさせたり、悪意のある添付ファイルをダウンロードさせたり、機密情報を入力させることで、ユーザーをだます手口です。これらの操作を行うと、マルウェアはコンピューターに感染し、ファイル全体に広がります。

悪意のあるダウンロード: 一見すると正規のソフトウェアに見えるもの、とくに非公式なサイトから入手した無料版などには、マルウェアが密かに仕込まれていることがあります。

ソフトウェアの脆弱性を悪用されるリスク: 古いソフトウェアに残された未修正のセキュリティ上の欠陥は、サイバー犯罪者にとって格好の侵入口となります。OSやサードパーティ製アプリケーションを常に最新の状態に保つことで、マルウェアの侵入を防ぎ、攻撃されるリスクを大幅に減らすことができます。

USB および外部デバイスによる感染リスク: 物理メディアは、システム間でマルウェアを拡散させる原因となることがあります。とくに複数のデバイスが同じハードウェアを共有する環境では、感染リスクが高まります。

マルウェアが個人と企業にもたらす影響

マルウェアに感染すると、その影響は非常に深刻です。個人の場合、個人情報の漏洩、銀行口座の不正利用、なりすまし被害、さらには PC のリソースを、暗号資産のマイニングに悪用されることもあります。企業にとっては、さらに大きなリスクが伴います。Coveware の 2024 年四半期版ランサムウェアレポートによると、ランサムウェアの平均被害額は 2024 年第 1 四半期に 381,015 ドルに達しています。また、IBM の 2024 年版データ侵害コストレポートによると、インシデントの総リカバリコストは平均 488 万ドルに上るとされています。

マルウェアは金銭的な損失だけでなく、信頼の失墜、ブランドイメージの毀損、業務の停止など、企業活動全体に深刻な影響を及ぼします。さらに懸念されるのは、最新のマルウェアは、複数の攻撃手法を同時に使うケースが増えていることです。これにより、高性能のウイルス対策ソフトでも検出が難しくなってきています。

効果的なマルウェア対策とは

高精度な検知能力は、効果的なマルウェア対策の基本です。信頼性の高いマルウェア対策ソフトでは、パターンマッチングによる検出と、ヒューリスティックや振る舞い分析を組み合わせています。これらのソリューションは非常に高い検出率を誇り、既知の脅威はもちろん、脅威インテリジェンスのデータベースにまだ登録されていない新たな脅威の兆候となる不審な挙動も見逃さずに検知できます。

私たちが暮らすこのデジタル社会では、サイバー脅威が常に身近に潜んでおり、油断した瞬間を狙って攻撃を仕掛けてきます。だからこそ、リアルタイムでの保護は何よりも重要なのです。定期スキャンだけに頼る時代は、すでに終わっています。今では、優れたマルウェア対策ソフトは、システムの動作やファイルの操作、ネットワーク通信を常時監視しながら、PCのパフォーマンスにほとんど影響を与えることなく、リアルタイムで脅威を検知・防御します。

次に重要なのが、定期的なアップデートです。ご存じの通り、サイバー脅威は日々進化しており、古いソフトウェアを使い続けることは、重大な脆弱性をさらしたままにすることを意味します。だからこそ、常に最新の状態を保つことが、効果的なマルウェア対策には欠かせません。

どれほど高度な機能を備えたマルウェア対策ソフトを導入していても、PCの動作に大きな負荷をかけてしまい、結局機能をオフにせざるを得ないようでは意味がありません。快適なパフォーマンスと強力な保護の両立が、真に効果的なセキュリティの条件です。優れたマルウェア対策ソフトは、強力な保護機能と快適なパフォーマンスの絶妙なバランスを実現しています。

誤検知の少なさも、プロ仕様のツールと一般的な製品を分ける重要なポイントです。優れたマルウェア対策ソフトは、脅威を検知するだけでなく、正規のアプリケーションを誤って脅威と判断することなく、マルウェアを確実に除去できます。

マルウェア対策ソフトを選ぶ際に注目すべきおもな機能

マルウェア対策ソフトを選ぶ際は、強力な防御力を備えた製品を優先しましょう。質の高い保護機能を持つソフトウェアを選ぶことで、マルウェアの脅威がデバイスに侵入するのを未然に防ぐことができます。参考までに、注目すべき主な機能を一覧にまとめました

リアルタイムの脅威検出

リアルタイムの脅威検出は、システム上の動作を常時監視し、問題が深刻化する前に不審な挙動を見つけ出す役割を担っています。高品質なマルウェア対策ソフトは、定期スキャンを待つのではなく、ファイルにアクセスしたタイミングで即座にスキャンを行うことで、効果的に保護します。

振る舞い検知のスキャン

これは、既知の脅威のパターン(シグネチャ)に頼るのではなく、すべてのプログラムの動作を分析して脅威を検出するタイプのスキャンです。この手法では、許可されていない暗号化の試みや異常なシステム変更などの不審な動作を検知することで、ゼロデイ脅威を特定することが可能です。

ソフトウェアのアップデート

前で述べた通り、脅威を仕掛ける攻撃者たちは、悪意あるコードや攻撃手法を日々進化させています。こうした進化に対抗するためには、マルウェア対策ソフトも24時間365日体制で、継続的にアップデートを行う戦略を維持する必要があります。最新のマルウェアや攻撃手法に対応することが、マルウェア対策のおもな目的です。

ランサムウェア対策

ランサムウェアは、もっとも深刻な経済的被害をもたらすサイバー攻撃のひとつです。今日、サイバー犯罪者が金銭的利益を無限に得るための手段としてランサムウェアを利用しており、コンピューターの背後に身を隠しながら、被害者の人生を破壊しています。

マルウェア対策ソフトは、特殊なアルゴリズムを使用して、暗号化パターンやファイルへの不正な変更を検出します。この機能により、ランサムウェア攻撃が始まる前に阻止することが可能になります。さらに、万が一ファイルが改ざん・暗号化されてしまった場合でも、多くのベンダーが安全なバックアップから復元できる機能を提供しています。

フィッシング対策

フィッシング対策は、マルウェア被害のリスクを大幅に減らすための基本的な防御手段です。この機能は、悪意のあるメール、リンク、不審な添付ファイル、ソーシャルエンジニアリングの試みをフィルタリングすることで、脅威がデバイスに到達する前にブロックすることを目的としています。

ファイアウォール保護

この機能は、あらかじめ定義されたセキュリティルールに基づき、すべての送受信トラフィックを監視し、不審な接続を遮断するとともに、すでにシステムの整合性が侵害されている可能性のあるマルウェアによるデータの外部流出を阻止します。

マルウェア対策ソリューションの仕組み

マルウェア対策は、脅威がデバイスに感染するのを防ぐために、複数の検出・防御手法を活用しており、それぞれに特有の強みと制約があります。

シグネチャベースの検出: 従来型の手法であり、多くのマルウェア対策製品の基盤となっています。既知の脅威のデータベースとファイルの特徴を照合することで、マルウェアを検出します。既知のマルウェアには有効ですが、この手法ではゼロデイ攻撃やポリモーフィックコード(自己変化することで検出を回避するマルウェアの一種)の検出には限界があります。

ヒューリスティック分析: これは、コードを検査して悪意のある既知のパターンに似た疑わしい特徴や振る舞いを検出するため、シグネチャベースの検出よりも高度なアプローチと言えます。この技術は、既存のマルウェアとの類似性に基づいて、これまで知られていなかった脅威を検出できます。

AI・機械学習ベースの脅威検出: 最先端のセキュリティソリューションでは、人工知能アルゴリズムを活用し、特定のシグネチャではなく、マルウェアの振る舞いパターンに基づいて悪意のあるコードを識別します。これらのシステムでは、無害なコードと有害なコードそれぞれの膨大なデータセットを分析することにより、脅威検出の精度を継続的に向上させています。

あなたのニーズに最適なマルウェア対策の選び方

最適なマルウェア対策を選ぶには、あなたの具体的なニーズを明確にすることが重要です。まずは、あなたにとって何がもっとも重要かを見極めましょう。包括的な保護性能なのか、システムへの負荷の少なさなのか、それともペアレンタルコントロールのような特定の機能でしょうか?保護したいデバイスの台数や、それらをどのように使用しているかも考慮しましょう。

これまでに紹介した機能を振り返りながら、ご自身の状況にとって本当に必要なものを見極めましょう「最適な」対策は人によって異なることを忘れないでください。ある人にとって完璧に機能するものが、別の人には合わない場合もあります。

多くのマルウェア対策ソフトは無料トライアルを提供しているため、契約前に試してみることをおすすめします。実際に使ってみることで、レビュー以上にご自身のシステムとの相性を深く理解できます。

無償と有償のマルウェア対策ソフト:その違いとは

無料のマルウェア対策ソフトでも、一般的な脅威に対する基本的な保護機能を備えており、リアルタイムスキャンや隔離機能などの必要最低限の機能を提供します。ただし、これらの無償版では、有償版に搭載されているような包括的な保護機能が不足していることが多くあります。

有償版では、高度なヒューリスティック分析(既知のマルウェアの特徴や挙動に基づいて、未知の脅威を推測・検出する手法)、AIによる脅威検出、機械学習を活用した振る舞い監視、専用のランサムウェア対策機能、そして強化された脆弱性攻撃の防御機能など、より高度なセキュリティ機能が提供されます。製品評価の際には、マーケティング上の謳い文句よりも、実際の保護機能を重視してください。多くのセキュリティソフトのベンダーは、無償版ではAIや機械学習を活用した高度な機能をあえて制限しています。これは、有償版への移行を促すための戦略であり、とくに新たなタイプの脅威に対しては、こうした高度な検出技術が大きな差を生むためです。

個人向け PC のマルウェア対策

新型コロナウイルスの世界的な危機以降、マルウェア攻撃は4倍に増加しました。多くの人が職を失い、また多くの人が在宅勤務を始めるようになりました。自宅のWi-Fiに接続したパソコンで、何百万人もの人々がリモートワークをしている光景を想像できたでしょうか。サイバー犯罪者は、マルウェアやランサムウェア攻撃を通じて莫大な金銭的利益を得る絶好の機会ととらえました。

マルウェア対策の導入は、鉄の靴を履いてガラスの破片の上を歩くようなものです。これならば怪我をする心配はありません。しかし、裸足で歩けば出血は避けられません。専門的なマルウェア対策が導入されていない場合も、これと同じことが言えます。対策を導入している場合と比べ、使用している PC は、悪質で破壊的なマルウェア感染に対して、非常に脆弱な状態になります。

今日のマルウェア対策プログラムは、高度な脅威検出および隔離機能によりサイバー脅威をリアルタイムで特定し、初期段階で阻止するため、時間や費用を節約し、攻撃に関する懸念を払しょくできます。

モバイルセキュリティ対策ソリューション

今日、通話、メッセージのやり取り、オンラインバンク、ネットショッピング、エンターテインメントなど、私たちの生活に欠かせない存在としてモバイルデバイスが広く利用されています。これらのデバイスを頻繁に使用するほど、マルウェア感染のリスクは高まります。だからこそ、PCやスマートフォンをしっかり守り、セキュリティ対策を施すことが不可欠なのです。

多くのユーザーは、セキュリティソフトを追加することの重要性を見落としがちです。標準搭載のセキュリティ機能だけでサイバー脅威の 99.9% を阻止できると誤解していますが、現実は違います。優れたマルウェア対策ソリューションは、PC やバイルデバイスを保護し、攻撃対象領域を最小限に抑えます。

おもなマルウェア対策ソフトの評価と比較

サイバー脅威があふれる現代社会では、マルウェア対策ソフトの導入はもはや必須です。しかし、市場には多数の製品があり、どれを選ぶべきか迷うことでしょう。製品選定の判断材料となるように、高い検出率を誇り、ユーザーに必要な保護を追加できる信頼性の高いマルウェア対策ソリューションを厳選、比較しました。

それでは高性能なマルウェア対策ソリューションを詳しく見ていきましょう。ニーズと予算に最適な製品を選ぶのをお手伝いします。

1. Acronis True Image

Acronis True Image には、データ損失、サイバー攻撃に対して、使いやすく信頼性の高い包括的なサイバーセキュリティ保護が用意されています。

エディションと料金:

  • Essentials(エッセンシャル): 年額 5,580円で、1台の PC/Mac を保護。ローカル/ネットワークバックアップ機能とランサムウェア対策を搭載。
  • Advanced(アドバンス): 年額 6,450 円で、50GB のクラウドストレージ付き(年額 10,060 円で 500GB に拡張可能)
  • Premium (プレミアム): 年額 13,980円で、1TB のクラウドストレージ付き。最大 5 台の PC/Mac に対応し 5TB まで拡張可能(年額 41,430円)

各エディションで、1~5 台のデバイスに対応しており、利用台数に応じた価格設定で、さまざまなセキュリティニーズに対応できます。

基本的な保護機能

  • 包括的なバックアップ構成: ディスク、ファイル、パーティションを含む完全なシステムイメージ、フル/増分/差分バックアップに対応
  • 多拠点バックアップ戦略: ローカルフォルダー、ネットワーク上の保存先、専用クラウドストレージをサポート
  • ランサムウェア検出機能: 振る舞い分析に基づき、ゼロデイ脅威を効果的に阻止
  • 自動復元機能: ランサムウェアの影響を受けたすべてのファイルをワンクリックで復元
  • 個人情報保護: 税金、医療、雇用に関する個人情報の盗難からあなたを守る、強力かつ効果的な 保護機能
  • リアルタイムサイバー保護: 悪意のあるプロセスをリアルタイムで検出・ブロックし、脅威からシステムを保護
  • ファイル同期プロトコル: 複数のデバイス間でのデータ同期を、途切れることなくスムーズに実現。どこからでも、常に最新の情報にアクセス可能
  • セキュリティゾーン技術: マルウェアの侵害を防ぐために、暗号化された専用領域を作成し、重要なデータを安全に保護
  • クラウドアーカイブシステム: 大容量ファイルをクラウドへ自動的に移行し、ローカル環境のリソースを効率的に活用
  • ブロックチェーン証明(プレミアムのみ): ファイルの真正性を検証し、デジタル署名による認証を可能にする高度なセキュリティ機能
  • Microsoft 365 連携機能: Microsoft 365と連携し、クラウド上の業務資産を高度に保護。安心して生産性を最大化
  • 直感的なユーザーインターフェイス: 技術レベルを問わず、誰でも迷わず使えるわかりやすい操作画面と、快適なユーザー体験
  • 最適化されたシステム負荷: バックグラウンドで効率的に動作し、システムリソースを過剰に消費することなく、デバイスのパフォーマンスを維持

2. Norton 360

数十年にわたるウイルス対策技術の蓄積を活かし、従来型のマルウェア検出に加え、最新のプライバシー保護機能やパフォーマンス最適化を融合した、包括的なセキュリティスイートを提供しています。

エディションと料金:

  • スタンダード: 初年度 4,790円(更新する場合は 74.99 ドル)- 10 GB のクラウドバックアップ、デバイス 1 台を保護
  • プレミアム: 初年度 7,980円 - 50GB のバックアップ容量、デバイス 5台を保護

おもな保護機能:

  • リアルタイム防御システム: 高度な脅威に対して、常時監視と即時対応による包括的な保護を提供
  • パスワードマネージャー: 統合型の資格情報セキュリティアーキテクチャ
  • 保護者機能(プレミアム): 高度なコンテンツフィルタリングと使用状況のモニタリング

3. Bitdefender

Bitdefender は、システムパフォーマンスやユーザー体験を損なうことなく堅牢な保護を提供する、リソース効率の高いアーキテクチャにより、マルウェア対策ツールおよびウイルス対策ツールの実装における新たなパラダイムを確立しています。

エディションと料金:

  • アンチウィルスプラス: 初年度 4,899円 - Windows システム 3 台分を保護
  • トータルセキュリティ: 7,399円 - デバイス 5 台分のクロスプラットフォームプロテクション
  • プレミアム VPN: 7,999円: ユーザーのオンラインIDやアクティビティを保護する VPN

運用上のメリット:

  • リソース効率に優れたスキャン: 他のウイルス対策ソフトウェアと比べて、システムパフォーマンスへの影響が少ない
  • 非干渉型プロテクション: バックグラウンドで稼働し、作業を妨げません
  • プラットフォーム間の互換性: さまざまな運用環境にわたる統合プロテクション
  • シームレスな統合: アプリケーションが競合しないスムーズな実装

4. カスペルスキー

カスペルスキーは、階層型ソリューションフレームワークを介してウイルス対策ソフトウェアの戦略的アプローチを実装し、組織が特定のニーズと運用要件に合わせて保護レベルを選択できるようにしています。

エディションと料金:

  • スタンダードプラン: 年額 3,840円: 基盤となる保護フレームワーク
  • プラス: 年額 5,210円: データ漏えい対策および VPN 統合による機能強化
  • プレミアム: 年額 5,980円: 包括的な ID およびアクセス管理の保護アーキテクチャ

高度な保護機能:

  • リアルタイム防御システム: ウイルス、マルウェア、ランサムウェアに対する保護
  • トランザクションセキュリティ: 支払いに関する保護機能
  • 双方向ファイアウォール: ネットワークレベルの脅威対策
  • フィッシング対策フレームワーク: ソーシャルエンジニアリング攻撃に対する保護

5. マカフィー

マカフィーは、従来の脅威対策に加え、個人情報保護を重視した「ID とアクセス管理中心」のアプローチにより無料のウイルス対策機能を上回る包括的なセキュリティ環境を実現しています。

エディションと料金:

  • アンチウイルス: 年額 3,880円 : デバイス 1 台を保護
  • プレミアム: 年額 6,500円: 帯域無制限 VPN、台数無制限

保護機能:

  • プライバシーの自動制御: コンテキスト認識に基づく VPN の有効化
  • プロテクションスコアシステム: 標準の無料ウイルス対策サービスでは得られない、個別のセキュリティガイダンスの提供
  • パスワードマネージャー: 統合された資格情報の保護アーキテクチャ
  • スケーラブルな展開: マルチデバイス管理機能

6. アバストアンチウイルス

アバストアンチウイルスは、高度な脅威検出機能とパフォーマンスの最適化技術を組み合わせた、信頼性の高い効率的な統合セキュリティフレームワークです。

エディションと料金:

  • アルティメット: 初年度 5,780円(更新する場合は 12,580円: 最大 10 台の多様なデバイスに対応するプレミアムプロテクションバンドル
  • 1台版: 初年度 4,980円(更新する場合は 9,680円) - 1台のメインデバイスに対して、集中的かつ強力なセキュリティを提供

基本的な保護機能:

  • マルチベクトル脅威検出: ポリモーフィックマルウェア、ランサムウェア、ゼロデイ脅威に対する包括的な防御
  • ネットワークセキュリティプロトコル: Wi-Fi に関する脆弱性の高度な診断および対策
  • パフォーマンス最適化エンジン: システムリソースの管理およびブロートウェアの修正
  • IDおよびアクセス管理の保護マトリックス: デジタルフィンガープリントクローキングによるトラッキング対策テクノロジー
  • 安全な接続インフラストラクチャ: ミリタリーグレードの VPN 暗号化で機密性の高いトランザクションを実現
  • リソース最適化システム: インテリジェントなストレージ最適化およびパフォーマンス向上

自分のセキュリティニーズに合わせて、マルウェアソフトを比較するには

マルウェア対策ソフトウェアを選ぶ際には、95% 以上の検出率を備えたサービスを選びましょう。この水準に達するのは、最先端のセキュリティ技術を備えた優れた製品だけです。高い検出率が、マルウェアの侵入を未然に防ぎ、あなたのデバイスを安全に保ちます。どんなセキュリティソフトでも、マルウェアやその他のサイバー脅威に対して100%の免疫を保証することはできません。

選定時にもうひとつ重要なのが、操作性と使いやすさです。どんなに高性能なマルウェア対策ソフトでも、インターフェースが複雑で使いづらければ、ユーザーにとっては価値が半減してしまいます。

導入のしやすさも同様に重要です。ソフトウェアを最大限に活用してコンピューターを保護するためには、インストール方法や設定手順について、詳しく丁寧な情報が提供されていることが不可欠です。

リソース効率とシステムへの影響は、セキュリティソフト選びにおいて非常に重要なポイントです。ゲーミング PC のような高性能なマシンであれば、多少のリソース消費は気にならないかもしれません。しかし、旧式の PC をご利用の場合、システムのパフォーマンスを落とすことなく、バックグラウンドで動作する軽量なソフトウェアを選ぶことが重要です。システムパフォーマンスが低下すれば作業の妨げになることは明白です。だからこそ、慎重に選びましょう。

最後に重要なポイントとして、年中無休・24時間対応のカスタマーサポートを提供しているマルウェア対策ソフトを選びましょう。というのも、ソフトウェアの使用中には、技術的なトラブルから、万が一の緊急事態まで、さまざまな問題が発生する可能性があるからです。そのような場合には、深刻な事態を防ぐためにも、専門チームに迅速に連絡する必要があります。

ユーザーレビューを確認してソフトウェアの機能やベンダーの評判を詳しく知ることも有益な判断材料となるでしょう。

最適なマルウェア対策を実現するための設定と最適化

まずは、ソフトウェアは必ず公式サイトからのみダウンロードし、身元が不明なサイトからは絶対に入手しないようにしましょう。インストール時には、「簡易(Express)」ではなく「カスタム(Custom)」オプションを選択することで、インストールされる内容を自分で細かく管理できます。クラウドプロテクションも、必ず有効にしましょう。この機能では、不審なファイルを送信して分析し、システムの処理速度を低下させることなく防御層を追加できます。

セキュリティソフトは、常に最新の状態に保ち、定期的にメンテナンスすることが重要

時代遅れのセキュリティソフトでは、守りきれません。まるで隙間だらけの壁で寒さをしのごうとするようなものです最新の脅威から身を守るために、自動更新を有効にしましょう。更新は、パソコンを使用していない夜間にインストールされるよう設定するのがおすすめです。また、アップデート通知を無視しないでください。それらはただの迷惑なポップアップではなく、重要な保護機能の強化です。

定期的なシステムスキャンの実行とマルウェアが検出された場合の対処法

週 1 回のフルスキャンで、システムを正常に保ちましょう。システム全体をスキャンするには数時間かかる場合があるため、コンピューターを使用していない夜間や外出している時間帯にスケジュール設定するのがおすすめです。

マルウェアが検出されても、慌ててはいけません。まずはマルウェア対策ソフトに任せましょう。ほとんどの場合、脅威を自動的に隔離する機能を備えています。次に、すぐにインターネットからデバイスを切断し、マルウェアを検出しやすいブートタイムスキャンを実行します。

よくあるミスが、あなたのセキュリティを危険に

セキュリティシステムにおけるもっとも脆弱な部分は人間です。どんなに完璧なソフトウェアでも怪しいリンクをクリックしたり、“password123”のようなパスワードを使い回したりする行為からは防ぎきれません。重要なアカウントには異なるパスワードを使使用し、たとえ友人から送られてきたリンクでもクリックする前によく確認しましょう。そして、「あなたのコンピューターはウイルスに感染しています!」と表示され、「今すぐ修復」のようなポップアップが出ても、そのほとんど場合、マルウェアそのものであることを覚えておきましょう。

マルウェア対策の未来

現在のサイバー脅威は、単純な攻撃から複雑かつ破壊的な多段階攻撃へと進化しています。ランサムウェアは、暗号化前にデータを外部に流出させることで、二重の脅迫を可能にしていますサプライチェーン攻撃も深刻化しています。1 社を狙うより、MSP(マネージドサービスプロバイダー)を侵害すれば、何千もの企業に同時に侵入できるからです。ファイルレスマルウェアの増加も見られます。これは端末のメモリ上に常駐し、痕跡をほとんど残さないため、検出が困難です。

高性能なマルウェア対策ソフトは、従来のシグネチャによる検出ではなく、機械学習を活用して悪意のあるパターンや挙動を識別します。機械学習は、数百万ものファイル特性を分析することで、脅威が実行されて被害が拡大する前に検知することが可能です。

幸いにも、最新のマルウェア対策ソフトは、挙動分析とメモリスキャンを組み合わせることで、ディスクに保存されない脅威も検出できます。この手法が非常に強力な理由は、従来のシグネチャベースの検出が既知のマルウェアコードに依存するのに対し、AI を活用することで、未知で記録されていない脅威も実行パターンや挙動から特定できる点にあります。

AIと機械学習は、検出を逃れるために外見を常に変化させる高度なポリモーフィック型マルウェアに対して、とくに高い効果を発揮しています。この適応型の脅威検出は、プログラムの見た目ではなく挙動を分析することで、従来の「反応型」から「予防型」セキュリティへの根本的な転換を示しています。その結果、誤検知を減らしながら検出率を大幅に向上させ、従来の対策では見逃されるような高度な攻撃からもシステムを守ることができます。

さらに、サイバーセキュリティの潮流は「ゼロトラスト」アーキテクチャを標準とするよう明確に進んでいます。ネットワーク内部だからといってデータが安全であると想定するのではなく、各アクセスリクエストに検証が求められるようになりました。予測型の保護は、従来の「反応型」から「先読み型」へと進化し、攻撃が本格化する前に阻止できるようになります。

クラウドベースのセキュリティが主流となったことで、何百万ものエンドポイント間でリアルタイムに脅威情報を共有できるようになります。これらの変化は、コンピューターを使用する一般ユーザーにどのような影響を与えるのでしょうか。セキュリティはよりシームレスで目立たなくなり、通知は減る一方で、バックグラウンドで強力な保護が静かに機能するようになります。

まとめ

今やインターネットは戦場のようなもので、標準搭載のセキュリティ機能だけでは安心できる保護は得られず、マルウェアの侵入を防ぐには不十分です。この記事で見てきたように、日常的に遭遇するマルウェアは、痕跡をほとんど残さないファイル攻撃から、二重脅迫を行うランサムウェアまで、非常に巧妙な手法を用いています。

こうしたサイバー攻撃には、それに匹敵する高度で効率的な防御が必要です。さもなければ、サイバー犯罪者によってデータベースをロックされ、機密情報を抜き取られ、金銭的な被害と精神的なショックを受けることになります。

もっとも重要なポイントは、マルウェア対策には技術だけでなくユーザーの行動も不可欠だということです。どんなに高度なソリューションでも、悪意あるリンクをクリックしたり、信頼できないサイトからファイルをダウンロードしたり、簡単に破られるパスワードを使っていては守りきれません。サイバーレジリエンス(回復力)を実現するには、効果的なマルウェア対策ソフトと、ユーザーの正しいセキュリティ習慣を組み合わせた多層的な防御が必要です。

自分に合った適切なマルウェア対策ソフトウェアを選ぶ際には、製品ごとに検出能力に大きな差があることを理解しておきましょう。なかには、保護性能を高める追加機能を備えたものもあります。そうした製品は一般的に価格が高めですが、実際、デジタル化された個人情報や PC に保存された機密情報・大切なファイルを守るためなら、高いとは言えません。

無料のマルウェア対策ソフトでも既知の脅威は検出できますが、ゼロデイ攻撃や日々姿を変えるポリモーフィック型マルウェアを見抜く高度な挙動分析機能は備えていません。

強固な保護を求める方には、Acronis True Imageの導入がおすすめです。高度な攻撃下でも安全性を維持できる、暗号化された環境を構築できます。自動アップデートにより、最新の脅威やゼロデイ攻撃にも対応可能。さらに、優れたバックアップ機能によって、万が一の事態でも重要なデータを確実に復元できます。

Acronis True Image を使えば、あらゆるサイバー脅威から守ってくれるオールインワンのソリューションが手に入ります。面倒な作業はすべて任せて、どんな状況でも安心していられる心強さを実感できます。今や「マルウェアやサイバー攻撃に遭うかどうか」ではなく、「それが起きたときに備えができているか」が問われる時代です。

最高の保護を手に入れるための投資をためらわず、ぜひアクロニスをご利用ください。きっとその選択を後悔することはありません。

よくあるご質問(FAQ)

ウイルス対策ソフトとマルウェア対策ソフトと違いとは

ウイルス対策ソフトウェアは、ウイルス、ワーム、トロイの木馬などの従来型の脅威を対象としており、署名ベースの検出を用いることが一般的です。一方、マルウェア対策ソフトは、ランサムウェアやスパイウェア、ゼロデイ攻撃など、より広範で進化する脅威に対応しており、挙動分析を活用します。ウイルス対策は基本的な保護に不可欠ですが、マルウェア対策はその上にもう一層の防御を加える役割を果たします。

すでにファイアウォールを設定していてもマルウェア対策ソフトウェアは必要ですか。

必要です。ファイアウォールはネットワークの入出力を監視・制御しますが、すでに端末内に存在するマルウェアを検出・除去することはできません。マルウェア対策ソフトは、システム内の悪意あるプログラムをスキャンし、脅威を特定・排除する役割を担います。

PC のマルウェアスキャンはどのくらいの頻度で行うべきですか。

週に 1 回以上はマルウェアのフルスキャンを実行することをおすすめします。頻繁にファイルをダウンロードしたり、見慣れない Web サイトにアクセスしたり、システムの異常な動作に気づいたりした場合は、より頻繁なスキャンが望ましいです。リアルタイム保護機能も有効ですが、定期的なスキャンによって見逃しを防ぐことができます。継続的な対策が安全な環境を維持する上で重要です。

マルウェア対策は Windows Defender で十分ではないのですか。

Windows Defenderは基本的な保護を提供しており、多くのユーザーにとっては十分ですただし、高度な脅威やリスクの高い環境では、専用のマルウェア対策ソフトを併用することが推奨されます。Windows Defenderは一般的な脅威の検出には優れていますが、専門的なツールほどの深い分析力は備えていない場合があります

スマートフォンやタブレットにもマルウェア対策は必要ですか。

もちろん必要です。モバイルデバイスが、スマートフォンやタブレットは、マルウェア、フィッシング、悪意のあるアプリによって標的にされるケースが増えています。モバイル向けのマルウェア対策ソフトは、データとプライバシーを守るための追加の防御層となります。モバイルセキュリティを軽視せず、PC と同様にしっかりと保護しましょう。

Acronis
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Acronis について

Acronis は、2003 年にシンガポールで設立されたスイスの企業で、世界 15ヵ国にオフィスを構え、50ヵ国以上で従業員を雇用しています。Acronis Cyber Protect Cloud は、150の国の26の言語で提供されており、21,000を超えるサービスプロバイダーがこれを使って、750,000 以上の企業を保護しています。