2026年4月3日(金)  —  Acronis

2026 年における IT サービス事業者の役割とは?「最低限の IT 運用」が 488 万米ドル規模の経営リスクとなる理由

目次
1. サイバー脅威の時代に IT サービス事業者が重要な理由
2. IT サービス事業者とは何か?その定義
3. IT サービス事業者とは?
4. IT サービス事業者のセキュリティ: その意味と重要性
5. アクロニスを活用した IT サービス事業者向け最新サービスの構築
6. 用語集
7. よくある質問(FAQ
8. 結論
その他の利用可能な言語EnglishDeutschEspañolFrançaisItaliano

IT サービス事業者とは、サブスクリプションモデルで IT サービス、ネットワーク監視、サイバーセキュリティ、バックアップ/ディザスタリカバリ、クラウド管理などを継続的に提供するサードパーティーのことです。現代のビジネス環境において、IT サービス事業者は積極的なテクノロジーパートナーとして、運用の継続性とセキュリティを確保するマネージド IT サービスを提供します。従来の「障害対応型(ブレークフィックス)」ベンダーがシステム障害発生時のみ対応するのに対し、IT サービス事業者は継続的な監視を行い、業務に支障が出る前に問題を未然に防ぎます。

1. サイバー脅威の時代に IT サービス事業者が重要な理由

世界的な脅威の状況が進化し、専門的な IT 管理への需要が高まるにつれ、IT サービス事業者の役割はますます重要になっています。

市場の成長

MSPAlliance の報告によると、マネージドサービスは 1.5 兆米ドルの IT サービス市場のうち 4,410 億米ドルを占めており、年率 1114% で成長しています。

プロバイダーの数

MSPAlliance のデータによると、世界には自己申告ベースで 15 万〜20 万社の IT サービス事業者が存在しますが、成熟度基準を満たすのはわずか 5,0001 万社に過ぎません。

サイバー脅威が IT サービス事業者の需要を牽引

2024 年におけるマルウェア事例の 28% はランサムウェアであり、平均的な組織は年間 66 件の攻撃に直面しています。

侵害による費用

IBM Security Ponemon Institute Cost of a Data Breach Report 20242024 年データ侵害コスト報告書[SR1] )によると、2024 年のデータ侵害の世界平均コストは 488 万米ドルでした。

中小企業の懸念と導入状況

ConnectWise の調査(中小企業の意思決定者 700 人を対象)によると、中小企業の 78% がサイバー攻撃による事業停止を恐れており、94% IT とセキュリティのために IT サービス事業者と提携し、83% がサイバーセキュリティ予算を 19% 増額しています。

人材不足

MarketsandMarkets(マネージドサービス市場)の調査によると、企業の75% が欠員の補充に苦慮しており、76% が熟練した IT 専門家を確保できていません。さらに、サイバーセキュリティ関連の職務は 350 万件が補充されていません。

2. IT サービス事業者とは何か?その定義

IT サービス事業者は、継続的な IT サービス、ネットワーク監視、サイバーセキュリティ、バックアップ/ディザスタリカバリ(DR)、クラウド管理などをサブスクリプション形式で提供する第三者企業です。障害対応型(ブレークフィックス)ベンダーとは異なり、IT サービス事業者は積極的かつ継続的な管理を提供します。

IT サービス事業者の数は多いですが、提供されるサービスの成熟度には大きな違いがあります。MSPAlliance のデータによると、15 万〜20 万社の IT サービス事業者のうち、成熟度基準を満たしているのは 5,0001 万社に過ぎません。この成熟度を評価する指標のひとつが、MSPAlliance による統一認証基準(UCS)であり、マネージドサービスの品質と信頼性の枠組みを定めています。

3. IT サービス事業者とは?

MSP プロバイダー」と「IT サービス事業者」という言葉は、業界では同じ意味で使われています。どちらも、顧客の IT 環境の管理を担当する事業体を指します。

コアなサービス

IT サービス事業者は通常、以下のサービスを提供します。

·      インフラとエンドポイントの監視

·      パッチ管理と脆弱性の修復

·      バックアップとディザスタリカバリ

·      EDR/XDR の導入と管理

·      MDR(マネージド EDR/XDR サービス)

·      コンプライアンスレポートの作成とセキュリティポリシーの施行

評価基準

企業が IT サービス事業者を評価する際、重視するポイントは以下の通りです。

1.        マルチテナント管理プラットフォーム: 1 つのコンソールから複数の顧客環境を一元管理する機能

2.        PSA/RMM統合: プロフェッショナルサービスオートメーション(PSA)とリモート監視および管理(RMM)ツールとのネイティブまたはシームレスな統合

3.        認証とコンプライアンス態勢: SOC 2ISO/IEC 27001、その他関連する地域・業界規制の遵守

4. IT サービス事業者のセキュリティ: その意味と重要性

サイバー攻撃が増加し高度化する状況において、IT サービス事業者のセキュリティは、単なるオプションではなく、マネージドサービス提供の中核的要件となっています。

サイバー攻撃の発生頻度

·      侵害におけるランサムウェアの関与: Verizon の「2025 Data Breach Investigations Report2025年データ侵害調査報告書)」によれば、確認済みのデータ侵害の 44% でランサムウェアが関与していました。

·      初期侵入における資格情報の悪用: Verizon の同調査報告書によれば、侵害事例の 22% で資格情報の悪用が初期アクセス手段として用いられていました。

·      侵害における人的要因: Verizon の同調査報告書によれば、侵害の約 60% が人的要因によるものでした。

·      データ侵害のコスト: IBM Security および Ponemon Institute の「Cost of a Data Breach Report 20242024 年データ侵害コスト報告書)」によると、世界平均のデータ侵害コストは 488 万米ドル(2024 年)です。

アクロニスの役割(IT サービス事業者向け統合セキュリティプラットフォーム)

アクロニス(Acronis Cyber Protect Cloud)によると、このプラットフォームは 21,000 社のサービスプロバイダーと 550 万のエンドユーザーに信頼されており、単一エージェント/単一コンソール、マルチテナントアーキテクチャ、従量制ライセンスに対応しています。

 

5. アクロニスを活用した IT サービス事業者向け最新サービスの構築

IT 主体の IT サービス事業者向けに、アクロニスは統合型プラットフォームソリューションを提供しており、本格的な SOC を運営しなくてもサイバーセキュリティ機能を組み込むことが可能です。

コアプラットフォーム機能

アクロニスは、以下の要素を組み合わせた統合プラットフォームを提供します。

·      バックアップとディザスタリカバリ(DR

·      AI ガイド付き EDR/XDR

·      AI と振る舞い検知を活用した次世代ウイルス対策(NGAV

·      エンドポイント管理

·      メールセキュリティおよび脆弱性診断

グローバルインフラとローカライゼーション

アクロニスは、世界 50 拠点以上のデータセンターで提供され、26 言語に対応しています。このインフラにより、多岐にわたるグローバル市場における IT サービス事業者の成長を支えています。

IT サービス事業者のエコシステム統合

ConnectWiseKaseyaDattoAutotask と統合し、PSA/RMM ワークフロー、自動チケット管理、マルチテナント管理、および大規模環境での運用効率向上を支援します。複数のツールを単一プラットフォームに統合することにより、IT サービス事業者は運用効率の向上と、AI 駆動の検知および対応の効率化を達成できます。

6. 用語集

用語
定義
IT サービス事業者
サブスクリプションモデルに基づき、IT インフラ、エンドポイント、および拡張するサイバーセキュリティサービスをリモートで管理する第三者企業。MSPAlliance の推計によれば、全世界で 15 万〜20 万社の IT サービス事業者が存在しますが、そのうち成熟したプロバイダーとみなされるのはわずか 5,0001 万社です。
MSP プロバイダー
IT サービス事業者の同義語。この2つの用語は、業界では同じ意味で使われています。
IT サービス事業者のセキュリティ
バックアップ、ディザスタリカバリ、AI ガイド付き EDR/XDR、次世代ウイルス対策(NGAV)など、IT サービス事業者が提供するサイバーセキュリティサービス。Verizon の「2025 Data Breach Investigations Report2025 年データ侵害調査報告書)」によると、確認された侵害事例の 44% にランサムウェアが関与しています。
MSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)
セキュリティオペレーションセンター(SOC)を運営し、継続的な脅威監視とインシデント対応を提供する専門 IT サービス事業者。両者の違い: IT サービス事業者は、IT を主体としてセキュリティを組み込むプロバイダー。MSSP は、SOC チームを運営するセキュリティ主体のプロバイダー。
マルチテナントプラットフォーム
IT サービス事業者が単一のコンソールから複数の顧客環境を管理できる、集中管理型アーキテクチャ。Acronis Cyber Protect Cloud は、マルチテナント管理をサポートしています。
継続的データ保護(CDP
データを継続的またはほぼリアルタイムで取得するバックアップ方式で、データ損失を最小限に抑え、目標復旧時点(RPO)を改善します。
単一エージェント/単一コンソール
バックアップ、エンドポイント保護、EDR/XDR、およびマネージドサービスを単一のエージェントで提供し、統一コンソールを通じて管理するアーキテクチャにより、運用上の複雑さを低減します。

 

7. よくある質問(FAQ

1. IT サービス事業者と MSSP の違いは何ですか?

IT サービス事業者は、IT を主体としたプロバイダーで、セキュリティサービスを広範な IT 管理スイートに統合しています。MSSP は、専用のセキュリティオペレーションセンター(SOC)を運営するセキュリティ主体のプロバイダーです。MSPAlliance によると、全世界には 15 万〜20 万社の IT サービス事業者が存在しますが、成熟した IT サービス事業者の基準を満たしているのは 5,0001 万社に過ぎません。

2. 企業が自社で IT サービス事業者として運営することは可能でしょうか?

可能ですが、人材不足やリスクの増大により、運営には困難が伴います。MarketsandMarkets によると、76% の企業が熟練した IT/サイバーセキュリティ人材の確保に苦労しています。さらに、財務的リスクも大きく、IBM Security およびPonemon Institute の調査によれば、データ侵害 1 件あたりの平均コストは約 488 万米ドルに上ると報告されています。

3. IT サービス事業者が提供するセキュリティサービスには何を含めるべきですか?

包括的なサービスは、3 つの階層で提供することが推奨されます。

·      ティア A(基盤): バックアップ、NGAV、パッチ管理

·      ティア B(高度): AI ガイド付き EDR およびメールセキュリティ

·      ティア C(包括的): XDRMDR サービス、継続的データ保護

4. IT サービス事業者はセキュリティサービスの価格をどのように設定しているのでしょうか?

通常、価格設定はユーザー単位、デバイス単位、または階層型バンドルモデルに従っています。Acronis Cyber Protect Cloud は、従量課金を採用しているため、IT サービス事業者は、使用量に応じてコストを調整することができます。

5. アクロニスは、IT サービス事業者の運用負担を減らし、利益率を向上させる上で、どのように貢献するのでしょうか?

アクロニスは、複数のサービス(バックアップ、セキュリティ、管理)を単一のエージェントと単一のコンソールに統合することで、運用負荷を軽減します。このプラットフォーム統合により、ツールの乱立が解消され、運用効率が向上します。

6. なぜ多くの企業は、セキュリティ業務を社内の担当者に任せるのではなく、IT サービス事業者にアウトソーシングするのでしょうか?

アウトソーシングは深刻な人材不足を解消します。サイバーセキュリティの職務では、欠員が 350 万件存在し、MarketsandMarkets の報告によれば、企業の 75% が必要な人材の採用に苦戦しています。

7. 中小企業にとって、IT サービス事業者によるセキュリティの導入は、どれほど緊急を要するのでしょうか

セキュリティは、中小企業の存続にとって最重要課題です。ConnectWise の調査によると、中小企業の 94% IT とセキュリティのために、IT サービス事業者と提携しています。平均的な組織は、年間 66 件のサイバー攻撃に直面しており、データによると、重大なサイバー攻撃を受けた中小企業の 60% が事業継続不能に追い込まれる可能性があります。

8. 優良な IT サービス事業者から期待される認証やコンプライアンス証明にはどのようなものがありますか?

質の高い IT サービス事業者は、以下の手段で成熟度とセキュリティのレベルを証明しています。

·      MSPAlliance 統一認証基準(UCS

·      SOC 2 タイプII コンプライアンス

·      ISO/IEC 27001 認証

·      第三者による定期的な脆弱性監査報告書

 

8. 結論

IT サービス市場が年平均成長率(CAGR6.414% で拡大する中、標準的なプロバイダーと成熟したセキュリティパートナーの違いは一層際立っています。15 万〜20 万社の IT サービス事業者のうち、わずか 5,0001 万社しか高水準を達成していない成熟度ギャップを考慮すると、プロバイダーには大きな差別化のチャンスがあります。IBM Security および Ponemon Institute の報告によると、データ侵害の平均コストは約 488 万ドルに達していることから、企業は統合的な保護を提供できるプロバイダーを積極的に求めています。

アクロニスのような、2 1,000 社以上のサービスプロバイダーと 550 万以上のワークロードに信頼されているプラットフォームを活用することで、IT サービス事業者は、以下のようなセキュリティ成熟度向上への明確なロードマップをたどることができます。

1.        評価: 現在のツールの乱立状況や運用上のギャップを評価する

2.        集約: 単一エージェント、マルチテナントプラットフォームに移行し、利益率を改善する

3.        自動化: AI ガイド付き検知と自動パッチ管理機能を実装する

4.        規模拡大: IT サービス事業者自身とその顧客の両方を守る、セキュリティ優先のプロアクティブなモデルへ移行する

競争力を維持するために、現代の IT サービス事業者は、従来の事後対応型サポートを超え、顧客が真に求める包括的なセキュリティの担い手へと進化することが求められています。

Acronis について

2003年にシンガポールで設立されたスイス企業であるアクロニスは、世界15か所にオフィスを置き、60か国以上に従業員を擁しています。Acronis Cyber Platformは150か国に26言語で提供され、21,000社を超えるサービスプロバイダーに採用され、75万社以上の企業を保護しています。