Linux ソフトウェア RAID と呼ばれる MD デバイスは、複数のボリュームを組み合わせて、まとまったブロック デバイス(/dev/md0, /dev/md1, ..., /dev/md31)を作成します。MD デバイスに関する情報は、/etc/raidtab またはこれらのボリュームの専用領域に保存されます。
アクティブな(マウントされた)MD デバイスは、論理ボリュームと同じ方法でバックアップできます。MD デバイスは、バックアップ可能なボリュームの一覧で最後に表示されます。バックアップに MD を選択すると、MD デバイスの構造がデバイス内容と共にバックアップされます。
MD デバイスに含まれているボリュームは復元できないので、MD デバイスがマウントされている場合は、このようなボリュームをバックアップする意味はありません。
ブータブル メディアで MD デバイスを復元する際、MD デバイスの構造を自動的に再作成することができます。ブータブル メディアを使用した MD デバイスの復元の詳細については、「MD デバイスと論理ボリュームのリカバリ」を参照してください。
Linux で復元を実行する際の MD デバイスの構築の詳細については、「リカバリする MD デバイスの構築(Linux)」を参照してください。