例 4: GFS によるオフサイトの保管場所への完全バックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
- ストレージ ノードに接続されたテープ デバイスにコンピュータをバックアップします。
- Grandfather-Father-Son バックアップ スキームを使用する必要があります。
- 完全バックアップ、増分バックアップ、差分バックアップの 3 種類のバックアップを作成することができます。完全バックアップが記録されたテープをオフサイトの安全な保管場所に送るには、個々の完全バックアップを別のテープに書き込む必要があります。
操作手順
- テープ デバイスのスロットにテープをロードします。
- [「認識されないテープ」プール、または「インポートされたテープ」プールから新たに認識されたテープを「空きテープ」プールに移動します] チェックボックスをオンにして、高速インベントリを実行します。
結果: ロードされたテープは「空きテープ」プールに移動します。その一部が Acronis プールまたはカスタム プールに送られる場合は、テープにはこのコンピュータで以前に実行したバックアップが含まれます。このバックアップが不要の場合は、テープを「空きテープ」プールに手動で移動します。
- デフォルトの Acronis プールにバックアップするか、新しいプールを作成するかを決めます。
- 選択したプールが補充可能でない場合、ロードされたすべてのテープを「空きテープ」プールからそこに移動します。
- 管理対象の格納域を作成します。格納域を作成する場合:
- [ドライブ] で、テープ デバイス全体を選択します。これにより、テープ デバイスが複数のドライブを搭載している場合、別のドライブを経由して、複数のコンピュータを同時にバックアップできるようになります。
- [テープ プール] で、バックアップ先プール(Acronis プール、または新たに作成されたプール)を選択します。
- バックアップ計画を作成する場合
- 作成した格納域をバックアップの保存先として選択します。
- [Grandfather-Father-Son(GFS)] バックアップ スキームを選択します。
- 日単位のバックアップは 7 日間、週単位のバックアップは 4 週間、月単位のバックアップは無期限に保持するルールを指定します。
- [バックアップの種類の表示、ベリファイ...] をクリックしてから、[バックアップの種類] で [完全]/[増分]/[差分] を選択します。
- [バックアップ オプション] をクリックし、ツリー内で [テープ管理] をクリックして、[常に空きテープを使用する] の [各完全バックアップ] を選択します。
- 完全バックアップの作成後、このテープを取り出し、オフサイトの安全な保管場所に送ります。十分な空きテープがなく、バックアップを継続できない場合は、新しいテープをロードし、手順 2 と 4 を実行します。
結果
コンピュータは、指定されたバックアップ スキームに従って、テープにバックアップされます。完全バックアップが入ったテープは、オフサイトの安全な場所に送られます。