簡単なシナリオ: 単一の Exchange Server
シンプルな Exchange 組織内における Acronis Backup & Recovery 11.5 のインストール手順と基本的な使用手順は、次のとおりです。
単一の Exchange Server に、すべての Exchange サービスがホスティングされ、すべての Exchange データが保存されているとします。サーバーが一般的なデータ サイズで、データ変更の頻度とデータ量とが一般的なものであると仮定すると、このサーバーで合理的なバックアップ戦略は、完全バックアップを毎晩実行して、トランザクション ログ バックアップを 1 時間ごとに実行することです。
前提条件
次のことを確認してください。
コンピュータで、サポートされる Microsoft Exchange Server のバージョン のいずれかが実行されていること。 Acronis Backup & Recovery 11.5 for Microsoft Exchange Server のライセンスを所有していること。 Acronis Backup & Recovery 11.5 のスタンドアロン エディションのセットアップ プログラムがダウンロードされていること。 Exchange ライター for VSS がオンになっていること。Windows Small Business Server 2003 の場合、ライターはデフォルトでオフになります。ライターをオンにする方法については、http://support.microsoft.com/kb/838183/ の Microsoft サポート技術情報の記事を参照してください。 インストール
この手順では、Exchange Server が実行されているコンピュータにエージェント for Exchange と管理コンソールをインストールします。
コンピュータにドメイン管理者としてログオンし、セットアップ プログラムを起動します。 [Acronis Backup & Recovery 11.5 のインストール] をクリックします。使用許諾契約の内容に同意します。[ライセンスの追加] をクリックして、プロダクト キーを入力するかファイルからインポートします。製品のインストール先フォルダを指定します。 エージェント for Exchange サービスを実行するアカウントのログイン情報を指定します。デフォルトでは、セットアップ プログラムによってサービス専用のユーザー アカウントが作成されます。 コンピュータを Acronis カスタマ エクスペリエンス プログラム(CEP)に参加させるかどうかを選択します。 インストールを続けます。 Acronis Backup & Recovery 11.5 の実行
管理コンソールを起動するには、デスクトップの Acronis Backup & Recovery 11.5 アイコンをダブルクリックするか、[スタート] メニュー > [Acronis] > [Acronis Backup & Recovery 11.5 管理コンソール] > [Acronis Backup & Recovery 11.5] の順に選択します。
バックアップ
この手順では、インフォメーション ストア全体を毎晩完全バックアップして、1 時間ごとにトランザクション ログ バックアップを実行するように設定します 。
循環ログ方式が、Exchange Server のすべてのデータベースまたはストレージ グループに対して無効になっていることを確認してください。有効になっていると、トランザクション ログ バックアップは失敗します。 管理コンソールで、[バックアップ計画の作成] をクリックします。 [バックアップの対象] 項目で、[バックアップする項目] をクリックします。[バックアップするデータ] で、[Microsoft Exchange インフォメーション ストア] を選択します。データ ツリーで、コンピュータを展開し、コンピュータ名の下にある [Microsoft Exchange インフォメーション ストア] チェックボックスをオンにします。次に、[OK] をクリックします。[バックアップの保存先] 項目で [ロケーション] をクリックし、バックアップの保存先を指定します。[バックアップ方法] 項目で以下を実行します。[バックアップ スキーム] で [カスタム] を選択します。[完全バックアップ] で、[スケジュールの追加] をクリックします。[日単位] を選択し、スケジュールを [1] 日ごと、[09:00:00] [PM] に 1 回と設定します。[トランザクション ログ] で、[スケジュールの追加] をクリックします。[日単位] を選択し、スケジュールを次のように設定します。間隔: [1] 日、間隔: 1 時間。[OK] をクリックして、バックアップ計画を保存します。詳細 [バックアップの計画およびタスク] ビューには、直前に作成したバックアップ計画が表示されます。このビューでは、バックアップ計画のステータスの確認、実行状態のモニタ、計画の実行または停止などができます。
復元
この手順では、メールボックスを元のメールボックス データベースに復元します。データベースまたはストレージ グループ全体を復元するには、「高度なシナリオ 」で説明する手順に従います(「復元」の手順 2 から開始します)。
[ナビゲーション] ツリーで [格納域] > [個人用] を展開して、アーカイブを保存したフォルダを選択します。メッセージが表示されたら、格納域のアクセス ログイン情報を入力します。[データ ビュー] タブで、[表示] フィールドの [Microsoft Exchange メールボックス] を選択します。カタログ ツリーで、復元する必要があるメールボックスを選択します。[バージョン] で、バックアップ作成の日付時刻を選択します。この時点のメールボックスが復元されます。 [復元] をクリックします。[データ パス] の [復元先] で、[Microsoft Exchange Server] を選択します。元のパスに、バックアップと同じ ID を持つメールボックス アイテムが見つかった場合の処理を選択します。[既存のアイテムに上書きする] : 大体の状況に適した、デフォルトの設定です。[既存のアイテムを上書きしない] : この設定では、バックアップが作成された後にアイテムに加えられた変更内容が保持されます。 [OK] をクリックして復元を開始します。詳細: ウィンドウに復元アクティビティの進行状況と詳細が表示されます。