高度なシナリオ: Exchange クラスタの CDP
このセクションでは、複数の Exchange Server が 1 つのクラスタに統合されている大規模な Exchange 組織での Acronis Backup & Recovery 11.5 の使用例を説明します。
継続的データ保護(CDP)、高速完全バックアップ メソッド、データの重複除外といった、Acronis Backup & Recovery 11.5 の高度な機能を最大限に活用する方法について見てみましょう。高速完全バックアップ メソッドとデータの重複除外には、別売りの「重複除外 for Microsoft Exchange Server」アドオンが必要です。
- Exchange データを任意のカスタム リカバリ ポイントに戻すには、CDP バックアップ スキームを使用します。このスキームでは、完全バックアップを実行するタイミングを指定します。また、Exchange がトランザクション ログ ファイルを閉じると同時に、このファイルが自動的にバックアップされます。この例では、毎晩、完全バックアップが実行されるとします。
- 完全バックアップの占有スペースを抑えながら、すばやく作成するために、高速完全バックアップ メソッドを使用して、重複除外格納域に完全バックアップを行います。このメソッドでは、前回の完全バックアップ後に行われた変更のみが Acronis Backup & Recovery 11.5 によりバックアップされます。変更されていないデータは既に重複除外格納域に保存されているため、変更されていないデータへの参照のみ追加されます。
- 運用サーバーにかかるバックアップ操作関連の負荷を軽減するために、パッシブ データベース コピーからクラスタ データをバックアップするように Acronis Backup & Recovery 11.5 を設定します。その時点で使用できるパッシブ コピーがない場合は、アクティブ データベース コピーがバックアップされるようにします。
復元については、失われた、または破損した Exchange データベースを不具合の発生する直前の状態にすばやく戻す必要のあるケースを考えて見ましょう。Exchange データベースの復元中にユーザーが電子メールにアクセスできるようにするために、Acronis Active Restore を使用します。