ブータブル メディアでブートされた既存の仮想コンピュータへの復元
準備
- 移行するコンピュータのイメージ(.tib ファイル)が無い場合、次のいずれかの方法で作成します。
- Acronis ブータブル メディア ISO が無い場合は、ダウンロードするか、Acronis メディア ビルダを使用して作成します。RHEV の ISO ドメインにその ISO を保存します。
- 復元を実行するために RHEV 仮想コンピュータを準備します。必要な場合は、Red Hat Enterprise Virtualization Manager を使用して作成します。
- ソース コンピュータに論理ボリュームがある場合、ターゲットの仮想コンピュータにも論理ボリュームを割り当てるかどうかを決定します。
- 元の LVM 構造を再生成する場合は、ターゲットの仮想コンピュータに十分なディスク(元のディスク以上のサイズ)があることを確認します。[RAID/LVM の適用] オプションを選択した場合は、ボリューム構造が自動的に作成されます。
- 別の論理ボリューム構造を設定する場合は、手動で作成する必要があります。コンピュータのディスクの合計サイズが、復元しようとしているデータの合計より大きいことを確認します。ディスクには、データの増大に対応して OS が動作するための空き領域が必要です。
コンピュータの起動
- Acronis ブータブル メディア ISO を使用して、ターゲット コンピュータを起動します。
- ブート メニューで [Acronis Backup & Recovery 11.5] をクリックします。
- (オプション)[ネットワークを設定] をクリックすると、ネットワーク設定をチェックして、必要な場合は変更できます。
- [このコンピュータをローカルで管理] をクリックします。
(オプション)論理ボリュームの作成
手動で論理ボリュームを作成する場合は、次の操作を実行します。
- [アクション] メニューで [シェルの開始] をクリックします。または、Ctrl+Alt+F2 キーを押します。
- lvm ユーティリティを使用してボリューム構造を作成します。
- Alt+F1 キーを押して、グラフィカル インターフェイスに戻ります。
イメージの選択
- [復元] をクリックします。
- [復元元] で [データの選択] をクリックします。開いているウィンドウで、次の操作を実行します。
- [データ パス] ボックスにイメージの場所へのパスを入力して、Enter キーを押します。メッセージが表示されたら、その場所にアクセスするためのユーザー名とパスワードを指定します。
- [アーカイブ ビュー] タブで、イメージが格納されているアーカイブを展開し、イメージを選択します。通常、名前は「Backup #1」などです。
- [バックアップ内容] で [ボリューム] を選択します。
- すべてのボリュームと MBR のチェック ボックスをオンにします。
- [OK] をクリックします。
(オプション)RAID/LVM の適用
元の LVM 構造を再生成する場合は、[RAID/LVM の適用] をクリックして、予想した結果がポップアップ ウィンドウに表示されるかどうか確認します。それ以外の場合は、この手順をスキップします。
ボリュームのマッピング
論理ボリューム構造を手動で作成した場合、復元されるそれぞれのボリュームの場所を指定します。指定しない場合、ソフトウェアが自動的にボリュームをイメージからターゲット コンピュータのディスクへマップします。MBR およびブート ボリュームは、常に自動的にマップされます。
MBR またはボリュームをマップするには、次の操作を実行します。
- その横の [必須] をクリックして、目的のマップ先を選択します。
- ボリュームのサイズや、それ以外のボリューム プロパティを変更する場合は、ボリュームの横の [プロパティ] をクリックします。必要な変更を実行し、[OK] をクリックします。
特定のボリュームのサイズまたはマッピングを変更するには、それ以降のボリュームのマッピングをクリアする必要があります。MBR またはボリュームのマッピングをクリアするには、その横の [消去] をクリックします。一度にすべての MBR またはボリュームのマッピングをクリアするには、[すべて消去] をクリックします。
Universal Restore の設定
- [Universal Restore for Linux]/[Universal Restore for Windows] の下の [使用する] を選択します。
詳細: Acronis Backup & Recovery 11.5 はブータブル メディアを使用して起動したコンピュータを物理コンピュータとして処理するため、このステップが必要です。Universal Restore を使用すると、オペレーティング システムを新しいハードウェアで起動できるようになります。
- 復元されるシステムが Windows の場合、Windows 用の RHEV ドライバを指定してください。
- RHEV Manager で、復元先の仮想コンピューターを右クリックし、[Change CD] を選択し、ドライバが含まれているフロッピー ディスクの ISO を選択します。この ISO は、RHEV ISO ドメインにあります。デフォルトの名前は virtio*.iso です。
- コンピュータの [自動ドライバ検索] で [フォルダの追加] をクリックし、[ローカル フォルダ] ノードを展開して CD ドライブを選択し、[OK] をクリックします。
復元の開始
[OK] をクリックして復元を開始します。