例 2: 1 週間のローテーションを基準としたテープへのバックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
- 複数のコンピュータを、Acronis Backup & Recovery 11 ストレージ ノードに接続されたテープ デバイスにバックアップする必要があります。
- 金曜日に完全バックアップを作成し、月曜日、火曜日、水曜日、および木曜日に増分バックアップを作成します。
- 2 つのテープ セットを使用し、それぞれに 1 週間にわたって書き込みを行います。前の週のテープ セットは取り出し、次に上書きするもう 1 つのセットと交換する必要があります。テープ デバイスのスロットの数が、1 週間バックアップを行う分しかない場合は、このように作業すると便利です。
操作手順
- テープ デバイスのスロットにテープ セットの 1 つをロードします。
- [「認識されないテープ」プール、または「インポートされたテープ」プールから新たに認識されたテープを「空きテープ」プールに移動します] チェックボックスをオンにして、高速インベントリを実行します。
結果: ロードされたテープは「空きテープ」プールに移動します。その一部が Acronis プールまたはカスタム プールに送られる場合は、テープにはこのコンピュータで以前に実行したバックアップが含まれます。このバックアップが不要の場合は、テープを「空きテープ」プールに手動で移動します。
- デフォルトの Acronis プールにバックアップするか、新しいプールを作成するかを決定します。
- 選択したプールが補充可能でない場合、ロードされたすべてのテープを「空きテープ」プールからそこに移動します。
- ロードされたテープ セットを取り出します。その他のテープ セットに対しても手順 1、2、および 4 を繰り返します。
- 管理対象の格納域を作成します。格納域を作成する場合:
- [ドライブ] で、テープ デバイス全体を選択します。これにより、テープ デバイスが複数のドライブを搭載している場合、別のドライブを経由して、複数のコンピュータを同時にバックアップできるようになります。
- [テープ プール] で、バックアップ先プール(Acronis プール、または新たに作成されたプール)を選択します。
- 集中管理用バックアップ計画を作成する場合
- [バックアップする項目] で、バックアップの対象となるコンピュータを選択します。
- 作成した格納域をバックアップの保存先として選択します。
- [カスタム] バックアップ スキームを選択します。
- 完全バックアップおよび増分バックアップのスケジュールを指定します。
- [アーカイブのクリーンアップ] で、[保持ルールの使用] を選択してから、[保持ルール] をクリックします。1 週間を超えたバックアップを削除する保持ルールを指定します。
- 毎週金曜日、新しい完全バックアップの実行前に、ロードされていたテープ セットを取り出し、もう 1 つのテープ セットを挿入します。テープ デバイスがバーコード リーダーを備えている場合は、高速インベントリを実行します。備えていない場合は、完全インベントリを行います。
結果
テープ セットは交代で使用されます。テープ セットの挿入後、テープは順番に上書きされます。