バージョンチェーンスキーム

このバックアップスキームは、ディスクバックアップとファイルバックアップで異なります。

ディスクバックアップのバージョンチェーン

最初に完全バックアップバージョンが作成されます。このバージョンは、手動で削除されるまで保存されます。これ以降、指定のスケジュールに従って(または手動バックアップの実行時に)、1 つの完全バックアップバージョンと、5 つの差分バックアップバージョンが作成されます。続いて、同じく 1 つの完全バックアップバージョンと、5 つの差分バックアップバージョンが再作成され、これが繰り返されます。作成したバージョンは 6 ヵ月間保存されます。この期間が経過すると、(最初の完全バージョン以外の)最も古いバックアップバージョンを削除してもよいかどうかが分析されます。この結果は、バージョンの最小限の数(8)およびバージョンチェーンの一貫性によって変わります。同じバックアップ方法で新しいバージョンが作成されると、最も古いバージョンが 1 つずつ削除されます(たとえば最も古い差分バージョンは、最新の差分バージョンの作成後に削除されます)。まず最も古い差分バージョンが削除され、次に最も古い完全バージョンが削除されます。

バックアップスケジュール設定: 月単位。

結果: 直近の 6ヵ月間のバックアップバージョンが月単位で保持されます(最初の完全バックアップバージョンを含む。このバージョンは、さらに長期間保管可能)。

必要なストレージ領域: バージョンの数とサイズによって異なります。

ファイルバックアップのバージョンチェーン

指定のスケジュールに従って(または手動バックアップの実行時に)、1 つの完全バックアップバージョンと、6 つの増分バックアップバージョンが作成されます。続いて、同じく 1 つの完全バックアップバージョンと、6 つの増分バックアップバージョンが再作成され、これが繰り返されます。作成したバージョンは 1ヵ月間保存されます。この期間が経過すると、最も古いバックアップバージョンを削除してよいかどうかが分析されます。この結果は、バージョンチェーンの一貫性によって変わります。一貫性を維持するために、新しい類似のバージョンチェーンの作成後に、最も古い 1 つの完全バックアップバージョンと 6 つの増分バックアップバージョンが、チェーンごとに削除されます。

バックアップスケジュール設定: 日単位。

結果: 直近の 1ヵ月間の、毎日のバックアップバージョンが保持されます。

必要なストレージ領域: バージョンの数とサイズによって異なります。

参照

バックアップファイルの命名

ファイルバックアップとディスク/パーティションイメージの違い

完全バックアップ、増分バックアップ、差分バックアップ

スケジュール設定