arc

--arc=<archive name>

アーカイブの名前です。パラメータ値は大文字/小文字が区別されます。

アーカイブへのアクセスを可能にするパラメータは、次の順序で指定する必要があります。--loc, --credentials(ロケーションへのアクセスが必要な場合)、--arc, --password(アーカイブがパスワードで保護されている、または保護する予定である場合)。

:
--loc=\\bkpsrv\backups --credentials=bkpuser,pass --arc=disk_archive --password=123

アーカイブ名の制限
アーカイブ名での変数の使用

1 つのバックアップ コマンドで複数のコンピュータのバックアップを行う場合、すべてのコンピュータのデータが同じロケーションに保存されます。各コンピュータは別々のアーカイブにバックアップされます。アーカイブ名はそのロケーション内で一意である必要があります。一意の名前にしないと、バックアップが失敗します。

保存ロケーション内で重複しないようにするには、アーカイブ名に変数を追加します。backup vmコマンドの場合、アーカイブ名に[Virtualization Server Type]および[Virtual Machine Name]変数を含める必要があります。他のバックアップ コマンドの場合は、[MachineName]変数を使用します。

実用的または効率的と考えられる場合は、1 つのコンピュータのバックアップを行うときにもこの変数を使用することができます。

例:
--arc="[Virtualization Server Type]_[Virtual Machine Name]_archive1"backup vmコマンド
--arc=[MachineName]_archive1backup diskおよびbackup fileコマンド

バックアップ ファイル名によるアーカイブの指定

このパラメータには、--arc=my_backup2.tibのように、アーカイブに属するバックアップのファイル名でアーカイブを指定します。

この構文は、アーカイブのメタデータが失われた場合に、コマンド ラインでアーカイブにアクセスする唯一の方法です。メタデータが完全である場合、--arcパラメータはアーカイブ全体を指しています。メタデータが失われた場合、--arcパラメータは指定されたバックアップを含むバックアップ チェーンを指しています。(バックアップ チェーンとは、完全バックアップと、それに依存する増分バックアップおよび差分バックアップすべてをいいます)。

バックアップを操作するコマンドでこの構文を使用する場合でも、--backupパラメータを指定する必要があります。

:
--arc=my_backup2.tib --backup=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX

--backupパラメータが指定されていない場合、およびアーカイブのメタデータがそのままの場合、このコマンドはアーカイブの最新のバックアップに適用されます。メタデータが失われた場合、このコマンドは、指定されたバックアップを含むバックアップ チェーンの最新バックアップに適用されます。

制限事項:Acronis Backup Storage Node、Acronis Cloud Storage、Acronis Secure Zone、またはテープに保存されているバックアップのファイル名は指定できません。