論理ボリューム使用でサポートされる操作

WindowsのLDM(ダイナミックディスク)やLinuxのLVMなど、論理ボリュームを使用するワークロードのバックアップと復元は、次の制限付きでサポートされます。

バックアップ

エージェントベースバックアップは、ワークロードにインストールされたプロテクション エージェント、またはブータブルメディアによって作成されるバックアップです。

エージェントレスバックアップは仮想マシンにのみ利用可能です。エージェントレスバックアップは、環境内のすべての仮想マシンをバックアップおよび復元できるエージェントによってハイパーバイザーレベルで実行されます。保護対象の仮想マシンには個別のエージェントはインストールされません。

エージェントベースとエージェントレスのバックアップの違いについては、エージェントベースのバックアップとエージェントレスバックアップを参照してください。

エージェントベースのバックアップ エージェントレスバックアップ
  • 論理ボリュームがボリューム単位でバックアップされる。
  • ファイルフィルタ(包含/除外)がサポートされている。
  • ディスク上で論理ボリュームが検出されると、ディスクはセクタ単位(RAW)モードでバックアップされる。ディスクのパーティション構造は分析されず、ボリュームイメージは個別には保存されない。

  • 直接選択でもポリシールールの使用でも、個々のLDMまたはLVMボリュームをバックアップソースとして選択できない。保護プランの[バックアップ対象] セクションで使用できるのは、[マシン全体] のみ。

  • ファイルフィルタ(包含/除外)はサポートされていない。構成された包含または除外は無視される。

復元

エージェントベースの復元は、ワークロードにインストールされたエージェント、またはブータブルメディアによって実行される復元です。

エージェントレス復元は、仮想マシンのみをターゲットとしてサポートします。このエージェントレス復元は、環境内のすべての仮想マシンをバックアップおよび復元できるエージェントによってハイパーバイザーレベルで実行されます。バックアップを復元するターゲットマシンを手動で作成する必要はありません。

  エージェントベースのバックアップから エージェントレスバックアップから
エージェントベースの復元
  • ボリュームごとの復元が可能。

  • ファイルとフォルダの復元が可能。

  • ボリュームごとの復元はできない。

  • ファイルとフォルダの復元が可能。

エージェントレス復元
  • マシンのマイグレーション(P2V、V2P、V2V)はサポートされていない。エージェントベースのバックアップからデータを復元するには、ブータブルメディアを使用する。

  • 「VMとして実行」操作がサポートされていない。

  • ファイルとフォルダの復元が可能。

  • ボリュームごとの復元はできない。

  • マシン全体の復元が可能。

  • ファイルとフォルダの復元が可能。

  • 「VMとして実行」操作がサポートされている。仮想マシンを起動可能にするには、起動順序を変更する必要がある。詳細については、このナレッジベースの記事を参照。

  • 次の仮想マシンの種類への変換をサポート:

    • VMware ESXi

    • Microsoft Hyper-V

    • Scale Computing HC3