【イベントレポート】Acronis Backupセミナー データ保護・セキュリティ・クラウドバックアップはアクロニスにお任せ!

 

2019年2月27日、東京・お茶の水で、「Acronis Backupセミナー データ保護・セキュリティ・クラウドバックアップはアクロニスにお任せ!」が開催された。昨今、バックアップ対象のデータも変化し、クラウドへのシフト、エンドポイントの多様化、サイバー攻撃への対処、DR/BCP対策など、データ保護対策の再検討が急務となっている。セミナーではAcronis Backup 12.5の機能や特徴を解説すると共に、インストールからバックアップまでをデモで紹介した。また、バックアップサービスの提供を検討中のサービスプロバイダー向けに、アクロニスのクラウドソリューションも提案した。

 

ひとつの画面ですべてのデータを管理、企業のIT環境全体を保護

セミナーでは、最初に「新製品Acronis Backup 12.5の概要」と題して、セールスエンジニアマネージャーの佐藤 匡史が講演した。クラウド・モバイル、ソーシャルの爆発的な普及などで、世界が100%デジタルに変わろうとしている中で、データは空気と同様、人間にとってなくてはならないものになっている。

そこで、アクロニスはひとつの画面ですべてのデータを管理、オンプレ・リモートサイト・クラウド・モバイルと企業のIT環境全体を保護する。そのための製品がAcronis Backup 12.5である。「中堅中小企業向けのStandardと中・大規模企業向けのAdvancedの2つがあり、オンプレ・クラウドとハイブリッド環境のデータを保護します。使いやすいWebベースの管理コンソールで、すべてのバックアップ対象をひとつの画面で管理します」と佐藤は語る。物理サーバごと、仮想ホストごと、クラウドインスタンスごと、メールボックスに1ライセンスで、ホスト上の仮想マシン台数は無制限、アプリケーションバックアップは標準搭載で、TCOを削減する。ライセンスは、永続(買切り)とサブスクリプション(年間契約)の2つで、全機能が利用可能な30日間の無償試用版も提供する。

 Acronis Backup 12.5 Standardは、あらゆるプラットフォームを一元管理、オンプレミスの管理サーバまたはAcronisのクラウド、いずれかの管理方法が選択可能で、クラウドでは管理サーバは不要だ。Microsoft Azure、Amazon Web Serviceもイメージバックアップ及びベアメタル復元が可能で、ファイル単位のバックアップと復元も行うことができる。「バックアップはデータセンターの利用も可能で、Acronis Backupに最適化されたクラウドストレージのAcronis Cloud Storageが国内はもとより、世界主要国のデータセンターで稼働しています」(佐藤)。

 バックアップは初回のみ完全バックアップを行い、その後は増分のみのバックアップ、世代管理も可能で、レプリケーションも簡単に作ることができる。クラウドへのバックアップではパフォーマンス調整も可能で、Acronis Universal Restoreで、物理/仮想の異なる環境への移行を自動調整する。「仮想環境ではVMwareからVMwareへのレプリケーションは変更部分ブロックのみが高度に圧縮、転送されます。オンラインで仮想ホストの構成をバックアップし、スケジュール設定も可能で、バックアップからベアメタル復元を行うことができます」(佐藤)。

 

 

大きな脅威となっているランサムウェアからデータを守る機能もサポート

 

OSはWindows、Linux、Mac各種を幅広くサポートし、Microsoftアプリケーションのバックアップ/復元、Macのイメージバックアップ/ベアメタル復元、iOS/Android端末主要データのバックアップも可能だ。さらにOffice365メールボックスとメッセージのバックアップ/復元、参照をすることができる。vSphere環境では、用途に応じて、 エージェントインストール型と仮想化プライアンス型、Windows Server型の3つの構成を選ぶことができ、混在も可能だ。Hyper-V環境もエージェントインストール型とエージェントレス型の2つの構成を選択することができる。

その上で、ランサムウェアへの対策として、Acronis Active Protectionを提供する。これで疑わしい振る舞いを監視し、暗号化開始時に専用キャッシュにファイルコピーを自動で作成、ファイルを保護する。また変更ブロックのみ復元するFalshbackで、システム復元時間を通常の数分の一から状況によって数十分の一にまで短縮する。さらに中小企業向けのディザスタリカバリ(DR)サービスであるAcronis Disaster Recoveryも提供する。「クラウドバックアップを利用すると、データセンターにバックアップデータが蓄積されます。DRサイトを用意し、そのデータを活用して、災害時にシステムを復旧させます。従量課金で安価に利用でき、バックアップのコンソールから簡単に使うことができます」(佐藤)。

一方、Acronis Backup 12.5 Advancedはアドバンスレポート機能、管理者ロール、SANストレージスナップショット、Oracleデータベースサーバー保護、ベアメタル復元の自動化、バックアップからの起動/判定の自動化、オフホスト処理、ブロックチェーンによるAcronis Notary、アサイン、テープ対応の強化、重複除外の強化、Acronis Instant Restoreの機能が追加されている。「アクロニスはデータ保護をひとつのサービスで提供、統一したコンソールから使えるようにすることで、企業は簡単かつ安全にデータのバックアップが可能です」と佐藤は最後に強調した。

 

設定からバックアップ計画、リカバリーも簡単に実行可能

 

続いて、「Acronis Backup 12.5デモンストレーション」と題して、セールスエンジニアの山本 昌弘が実際の環境構築の仕方について、デモも交えて説明した。構築は管理サーバであるAcronis Management Serverの設定から始める。管理サーバのインストールは必須で、Windows、Linux、VA(仮想アプライアンス)の3つの方法で設定が可能だ。次がバックアップエージェントのインストールである。「ブータブルメディアビルダは必須で選択、バックアップ対象にはエージェントが必要です。Linux環境ではコンポーネントを選択、仮想マシンの保護はAgent for VMware、Agent for Hyper-Vで行います」と山本は述べる。

 

バックアップ態勢が完了したら、バックアップ計画を作っていく。リカバリーでは仮想環境をうまく使ってDRし、ブータブルメディアで異なるマシンにも復元する。「vCenterなしでもレプリッケーションできますし、上手にDRし、バックアップも使って、素早く復旧させましょう」と山本は語った。

最後に、「アクロニスで実現する月額データ保護サービスAcronis Data Cloudのご紹介」と題して、ストラテジックセールスの古舘 與章が講演した。2020年を境にIT業界に大きな変化が起きようとしている。サービス提供への急激なシフト、扱いやすいソリューションへの期待、ICT投資の効率化などの課題が2020年問題として登場してきている。一方、全国で発生する様々な災害に対応するDR/BCP対策や、ランサムウェアなどの脅威からの防御やデータ改ざん防止などのサイバーセキュリティも大きな課題になっている。そこで注目を集めているのが次世代型クラウドバックアップBackup as a Serviceであり、災害発生時にフェールオーバーを行うレプリケーションおよびホスティングサービスDisaster as a Serviceだ。これらのデータ保護サービスこそが顧客への販売形態がソフトウェア販売からサービス提供へと変化する中で、顧客獲得・維持のカギを握る。

この両方の問題を解決するのがクラウドデータ保護サービスプラットフォームであるAcronis Data Cloudである。「旧来型ライセンス製品やSIerによるサービスと異なり、初期投資はゼロ、サービスに必要なハード/ソフト、ストレージ、データセンターのすべてをアクロニスが提供します」と古舘は語る。サービス形態も通常のSaaS型とは大きく違っている。Acronisブランドではなく、自社ブランド・サービス名で提供でき、画面のカスタマイズも可能だ。サービス名に「Powered by Acronis」を使うことができ、メニューも価格も自社で設定。マルチテナント、マルチティアで、日本特有の多段商流に対応、直販も再販も再々販も可能で、現在の商流をそのまま活かした販売ができる。

 

サービスプロバイダー向けに柔軟に展開可能なクラウドサービスを用意

 

 

Acronis Data Cloudはモノ売りからサービス提供への過渡期をサポートするサービスプラットフォームで、顧客のデータを預かることで、顧客との関係性を強化、サポートOSやプラットフォームも広範囲に及ぶため、様々な商品やサービスとバンドルすることができる。そして、Webブラウザで管理し、アクロニスがデータ保存先のクラウドストレージも用意するが、サービスプロバイダーのストレージを使うことも可能だ。簡単プロビジョニング・管理によって、サービス運用にかかる時間を最小化する。そして、顧客や再販パートナーによって、提供内容をカスタマイズできる。

Acronis Data Cloudはひとつのソリューションで、複数の最新データ保護サービスを提供する。Acronis Backup CloudはAcronis Backup 12.5とほぼ同じ機能を提供、主要なハイパーバイザー、クラウドサービス、主要なOSやアプリケーション、Office365、モバイル端末、Webサイトに対応、従量課金でデータを保護する。「その中でランサムウェア攻撃から顧客のデータを保護するのがAcronis Active Protectionです。データやバックアップファイル、バックアップエージェントに対して、疑わしい改変が実行された時に、検知・遮断してファイルを自動復旧します」(古舘)。

提供モデルの1つ目がすべてをアクロニスのデータセンター上で提供、サービスプロバイダー側での設備拡張やメンテナンスが要らないAcronis Hostedだ。2つ目がストレージはサービスプロバイダーが用意、アクロニスはクラウド管理コンソールだけを提供するHybrid、3つ目がすべてのコンポーネントをサービスプロバイダーのデータセンター上で提供するService Provider Hostedである。

その他、データ保護サービスとして、DRをAcronis Cloud Recoveryサイトで行うAcronis Disaster Recovery Cloud 、ファイルアクセス・同期・共有サービスプラットフォームAcronis File Cloud、ブロックチェーンでファイルの真正性と存在証明、日付特定が可能なAcronis Notaryを提供する。

商流はアクロニス、そのサービス基盤を卸すクラウドリセラー(ディストリビューター)、サービスを提供するサービスプロバイダー(販社)、そして顧客の4段階となる。顧客からの1次サポートはサービスプロバイダーが行い、そのサポートをアクロニスが行う。課金はクラウドリセラーがサービスプロバイダーに請求、サービスプロバイダーは顧客に対して卸価格をベースに自由に価格を設定する。

「すでにPC向けクラウドバックアップ、オンプレ&クラウドシステム保護、中小企業向けオールインワン、PC&サーバ保守など様々なサービス例があり、国内でも実績は豊富です。今年を準備の年にして、2020年にはビジネスの中核を担うサービスとして、ぜひ本格展開してください」と古舘は最後に強調した。