このオプションを使用できるのは、Acronis Backup & Recovery 11.5 アドバンスト エディションのみです。
Exchange クラスタには、データベースの高可用性、高速フェールオーバーを提供し、データ損失がないという大きな特徴があります。通常、このためには、クラスタ メンバ(クラスタ ノード)上にデータベースまたはストレージ グループを配置します。アクティブ データベース コピーをホストしているクラスタ ノード、またはアクティブ データベース コピー自体に不具合が発生した場合、パッシブ コピーをホストしているもう 1 つのノードが不具合を起こしたノードの操作を自動的に引き継ぎ、Exchange サービスへのアクセスを提供し、中断時間を最小限に抑えます。つまり、クラスタは自体が既に障害復元ソリューションとしての役割を果たしています。
ただし、データベースが論理破損した、クラスタに含まれる特定のデータベースのコピー(レプリカ)がない、クラスタ全体がダウンしている場合など、フェールオーバー クラスタ ソリューションがデータ保護できないこともあります。また、有害なコンテンツの変更は通常、すべてのクラスタ ノードに即座にレプリケートされるため、クラスタ ソリューションではこのような変更からは保護されません。Acronis Backup & Recovery 11.5 for Microsoft Exchange によってクラスタ データをバックアップすることで、クラスタ化されたデータ(ストレージ グループ、データベース、メールボックス、およびパブリック フォルダ)を安全に保護できます。
Acronis Backup & Recovery 11.5 は、クラスタ内での配置に関係なく、クラスタ化されたデータを保護します。したがって、バックアップ中のデータのロケーションがクラスタ内で変更されたとしても(たとえば、切り替え、またはフェールオーバーのため、メールボックスの役割が別のサーバーに移動された場合)、このデータの再配置はすべて追跡され、確実にバックアップされます。
クラスタ全体の保護は、クラスタ ノードの一部がオフラインになったときに便利です。ただし、バックアップされたデータが完全に使用不能になった場合、または残ったノードでの保護の実行が、バックアップ計画の設定で明示的に禁止されている(たとえば、選択したノードのみのバックアップを選択している)場合は例外です。