ディスクとボリューム

ディスクの一覧表示

• ローカル コンピュータのすべてのディスクを一覧表示します。

  acrocmd list disks

• リモート コンピュータのディスクを一覧表示します。

  acrocmd list disks --host=192.168.1.2 --credentials=user1,pass1

• 仮想コンピュータのディスクを一覧表示します。

  acrocmd list disks --host=srv1 --credentials="srv1\AMS user",pass1 --service=ams --vmid=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX

ディスクおよびボリュームのバックアップ

• 2 番目のディスクの最初のボリュームと最初のディスクの 3 番目のボリュームをバックアップします。バックアップは、ローカル フォルダに保存され、後で DVD に書き込むために 4.5 GB ずつに分割されます。ボリューム番号を取得するには、list disks コマンドを使用します。

  acrocmd backup disk --volume=2-1,1-3 --split=4608 --loc="F:\my backups" --arc="my archive"

• コンピュータ全体を簡易名のファイルにバックアップします。詳細については、--plain_archive パラメータの説明を参照してください。操作ログがテキスト ファイルに保存されます。

  acrocmd backup disk --loc=F:\ --arc=my_machine --plain_archive --log=D:\logs\log.txt

• .bak ファイルを除くディスク 1 と 2 をバックアップします。圧縮レベルは最大に設定されます。バックアップはネットワーク共有フォルダに保存されます。ディスク番号を取得するには、list disks コマンドを使用します。

  acrocmd backup disk --disk=1,2 --compression=max --exclude_mask=*.bak --loc=\\bkpsrv\backups --credentials=bkpuser,pass --arc=disk_archive

• ボリューム C: の増分バックアップを作成します。ボリューム シャドウ コピー サービス（VSS）が有効になり、ハードウェアベースのスナップショット プロバイダまたはソフトウェアベースのスナップショット プロバイダが自動的に選択されます。バックアップは管理対象の格納域に保存されます。

  acrocmd backup disk --volume=C --backuptype=incremental --use_vss=auto --loc=bsp://storage_node1/my_vault --credentials=bkpuser,pass --arc=c_archive

• list disks コマンドの出力に従い、Windows では最初のダイナミック ボリュームがバックアップされ、Linux では論理ボリュームがバックアップされます。バックアップはネットワーク共有フォルダに保存されます。

  acrocmd backup disk --volume=DYN1 --loc=\\srv1\backups --credentials=netuser1,pass1 --arc=dyn1_arc

  Linux で論理ボリュームを選択する方法の詳細については、「バックアップ用の論理ボリュームと MD デバイスの選択」を参照してください。

• Windows ではすべてのダイナミック ボリュームをバックアップし、Linux ではすべての論理ボリュームをバックアップします。バックアップは FTP サーバーに保存されます。

  acrocmd backup disk --volume=DYN --loc=ftp://srv1/backups --credentials=ftpuser1,pass1 --arc=alldyn_arc

• コンピュータをネットワーク共有フォルダにバックアップします。バックアップに成功すると、VSS 対応アプリケーション（Microsoft SQL Server を除く）のログは、バックアップ後に切り捨てられます。

  acrocmd backup disk --loc=\\srv1\backups --credentials=netuser1,pass1 --arc=my_apps --vss_full_backup

シングル パスのディスクおよびアプリケーションのバックアップ

• ローカル コンピュータのシングル パス バックアップを作成します。バックアップはネットワーク共有フォルダに保存されます。--vss_full_backup パラメータまたは --mssql_truncate_logs パラメータのいずれも指定されないため、VSS 対応アプリケーションのログは切り捨てられません。アプリケーションのメタデータの収集に失敗した場合、バックアップは続行されます。

  acrocmd backup disk --application_aware --loc=\\srv1\backups --credentials=netuser1,pass1 --arc=machine1_app --ignore_app_errors

  コマンドを実行するユーザーは、コンピュータにインストールされている各インスタンスの sysadmin ロールのメンバである必要があります。

• リモート コンピュータのシングル パス バックアップを作成します。バックアップはストレージ ノード上の格納域に保存されます。Microsoft SQL Server のログは、各バックアップ後に切り捨てられます。他の VSS 対応アプリケーションのログは切り捨てられません。任意のアプリケーションのメタデータの収集に失敗した場合、--ignore_app_errors パラメータが指定されていないため、バックアップに失敗します。

  acrocmd backup disk --host=192.168.1.2 --credentials=user1,pass1 --application_aware --loc=bsp://storage_node1/my_vault --arc=my_archive_app --mssql_truncate_logs

  資格情報が --host パラメータの後に指定されているユーザーは、コンピュータにインストールされている各インスタンスの sysadmin ロールのメンバである必要があります。そのようなユーザーが存在しない場合は、管理サーバーを経由してコンピュータにアクセスできます。

  acrocmd backup disk --host=srv1 --credentials="srv1\AMS user",pass --service=ams --address=192.168.1.2 --application_aware --loc=bsp://storage_node1/my_vault --arc=my_archive_app --mssql_truncate_logs

  この場合、コマンドは、コンピュータ上で実行しているエージェント サービスのアカウントの下で実行されます。

ディスクおよびボリュームの復元

ディスクの復元

• ネットワーク共有に置かれているアーカイブの最新のバックアップからコンピュータを復元します。--disk パラメータまたは --volume パラメータのどちらも指定していないので、コマンドによってすべてのバックアップされたディスクが復元されます。--target_disk パラメータまたは --target_volume パラメータのどちらも指定していないので、ディスクが自動的にターゲット コンピュータのディスクにマップされます。オペレーティング システムでコマンドを実行した場合、再起動のプロンプトが表示されます。

  acrocmd recover disk --loc=\\srv1\folder1 --credentials=user1,pass1 --arc=my_machine

• アーカイブの最新のバックアップからハード ディスク 1 と 2 をハード ディスク 3 と 4 に復元します。

  acrocmd recover disk --loc=F:\backups --arc=my_archive --disk=1,2 --target_disk=3,4

• NFS 共有フォルダに置かれたバックアップからハード ディスク 2 をハード ディスク 1 に復元します。

  acrocmd recover disk --loc=nfs://server/backups:/ --arc=my_archive --backup=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX --disk=2 --target_disk=1

• テープに含まれているアーカイブの最新バックアップから 2 つのハード ディスクを復元します。--target_disk パラメータを指定していないので、ディスクが自動的にターゲット コンピュータのディスクにマップされます。

  acrocmd recover disk --loc=atis:///tape?XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX --arc=disk_archive --disk=2,3

• アーカイブの最新のバックアップからハード ディスク 1 をハード ディスク 4 に復元します。

  アーカイブは、アーカイブに所属するバックアップのファイル名（my_machine2.tib）によって指定されます。コマンドが適用されるのは、--arc パラメータで指定されたバックアップではなく、最新のバックアップです。アーカイブ メタデータが失われた場合、コマンドはバックアップ チェーンの最新のバックアップに適用されます。（バックアップ チェーンとは、完全バックアップと、それに依存する増分バックアップおよび差分バックアップすべてをいいます）。

  acrocmd recover disk --loc=F:\backups --arc=my_machine2.tib --disk=1 --target_disk=4

ボリュームの復元

• アーカイブの最新のバックアップから最初のディスクの 2 番目のボリュームを復元します。

  --target_disk パラメータまたは --target_volume パラメータのどちらも指定していないので、ボリュームが自動的に元のボリュームにマップされます。元のボリュームが見つからない場合は、ソフトウェアによって適切なサイズの最初の未割り当て領域に復元されます。適切なサイズの未割り当て領域が見つからない場合は、コマンドが失敗します。

  acrocmd recover disk --loc=/home/user1/my_backups --arc=my_machine1 --volume=1-2

• バックアップから 3 つのボリュームを指定したボリュームに復元します。

  acrocmd recover disk --loc=F:\ --arc=my_machine --backup=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX --volume=1-1,1-2,2-1 --target_volume=3-1,3-3,4-1

• 管理対象の格納域内に置かれているバックアップからボリュームをハード ディスク 2 に復元しています。新しいボリュームはメガバイト 8192 から作成が開始されます。ボリュームのサイズは 6400 メガバイトで、「アクティブ」フラグが付けられます。

  acrocmd recover disk --loc=bsp://storage_node1/my_vault --credentials=admin,pass --arc=my_archive --backup=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX --volume=1-1 --target_disk=2 --start=8192 --size=6400 --type=active

• ベーシック ボリュームをアーカイブの最新のバックアップから最初のダイナミック ボリューム（Windows）または論理ボリューム（Linux）に復元します。

  acrocmd recover disk --loc=\\srv1\backups --credentials=netuser1,pass1 --arc=machine1_dyn1 --volume=2-1 --target_volume=DYN1

• ベーシック ボリューム（2-2）とダイナミック（論理）ボリューム（DYN4）をベーシック ディスクに復元します。

  --target_disk パラメータを指定していないので、ボリュームはそのディスクの未割り当ての領域に復元されます。ベーシック ボリュームが作成されます。適切なサイズの未割り当て領域が見つからない場合は、コマンドが失敗します。

  acrocmd recover disk --loc=F:\ --arc=my_machine --backup=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX --volume=2-2,DYN4 --target_disk=3

• ダイナミック（論理）ボリュームをバックアップからダイナミック（論理）ボリュームに復元します。

  acrocmd recover disk --loc=ftp://srv1/backups --credentials=ftpuser1,pass1 --arc=alldyn_arc --backup=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX --volume=DYN3 --target_volume=DYN4

• ボリュームをディスク グループの未割り当て領域に復元します。ダイナミック ボリュームが作成されます。

  次の例では、ベーシック ボリュームがバックアップされたため、作成されるボリュームの種類はシンプル ボリュームになります。

  acrocmd recover disk --loc=F:\ --arc=my_machine --volume=2-3 --target_volume=UNALLOCATED-DYN

  次の例では、ダイナミック ボリュームがバックアップされたため、作成されるボリュームの種類はバックアップされたボリュームから継承されます。

  acrocmd recover disk --loc=ftp://srv1/backups --credentials=ftpuser1,pass1 --arc=alldyn_arc --volume=DYN3 --target_volume=UNALLOCATED-DYN

MBR の復元

• Acronis セキュア ゾーン に置かれているアーカイブの最新のバックアップからハード ディスク 1 の MBR を同じハード ディスク 1 に復元します。

  acrocmd recover mbr --loc=atis:///asz --arc=my_archive --disk=1 --target_disk=1

論理ボリューム構成の復元

• アーカイブの最新バックアップとして、ローカル コンピュータに同じ論理ボリューム構成を作成する処理。コンピュータは、Linux ベースのブータブル メディアで起動する必要があります。

  acrocmd recover lvm_structure --loc=\\bkpsrv\backups --credentials=netuser1,pass1 --arc=my_archive