ハイパーバイザ レベル(別名エージェントレス バックアップ)でのバックアップとは、ゲスト システムにエージェントをインストールせずに仮想コンピュータをバックアップおよび復元する機能を意味します。この機能は、Acronis Backup & Recovery 11 エージェント for VMware vSphere ESX(i) または Acronis Backup & Recovery 11 エージェント for Hyper-V を使用することで使用可能になります。これらのエージェントには、Acronis Backup & Recovery 11 Virtual Edition を動作させるためのライセンスが必要です。
エージェント
エージェント for VMware vSphere ESX(i) は次の 2 つのバージョンで提供されます。
エージェント for Hyper-V は Hyper-V ホストに直接インストールする必要があります。
特長と機能
ハイパーバイザ レベルでのバックアップには次のような主な機能があります。
コンピュータ全体あるいは個別のディスクまたはボリュームをバックアップします。
バックアップ中、仮想コンピュータは、稼動、停止、または一時停止にするか、3 つの状態を切り替えることができます。
コンピュータ全体あるいは個別のディスクまたはボリュームを既存の仮想コンピュータに復元します。
このコンピュータへの復元中は、仮想コンピュータを停止する必要があります。デフォルトでは、ソフトウェアによってコンピュータが自動的に停止されます。
クラスタ化された仮想コンピュータのバックアップと復元。
バックアップされたコンピュータの移行中にバックアップが中断されません。バックアップ計画は、コンピュータを実行しているホストに関係なく実行されます。
エージェントは、最大 10 個の仮想コンピュータを同時にバックアップすることができます。正確な数はユーザーによって定義されます。
エージェントは、ディスクレベルのバックアップを、対応する種類の仮想コンピュータ(VMware ESX(i) または Microsoft Hyper-V)に変換できます。増分バックアップの変換では、最初から作成されるのではなく、これらのコンピュータがアップデートされます。
VMware vSphere のみに適用
すべてのホストに対して 1 つのエージェントから各コンピュータに対して 1 つのエージェントまで必要な数のエージェントを使用して仮想環境を保護します。管理サーバーは、各エージェントに仮想コンピュータを均等に配分します。または、手動でコンピュータにエージェントをバインドすることができます。
VMware vSphere のみに適用
Windows バージョンのエージェント for ESX(i) では、ESX(i) ホストからオフロード バックアップができます。
VMware vSphere のみに適用
手順はバックアップ計画に仮想コンピュータを含めるだけです。vCenter Server との統合を設定するときに許可した場合、エージェントはバックグラウンドで配置および構成されます。
VMware vSphere のみに適用
仮想アプライアンスのエージェント for ESX(i)に専用の仮想ディスクを追加することで、LAN を経由せずにストレージへ直接バックアップできます。
制限
仮想化製品の制限事項により、ハイパーバイザ レベルでのバックアップが実行できないことがあります。
これらの制限を克服するには、ゲスト OS 内部からのバックアップを使用します。この方法では、次の操作も実行可能です。
詳細については、次のセクションを参照してください。