2023年2月13日
アナリストレポート

システージ より高度なセキュリティ対策のため Acronis Cyber Protect Cloud を導入、PCの管理も併せて実現

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システージ より高度なセキュリティ対策のため Acronis Cyber Protect Cloud を導入、PCの管理も併せて実現

Acronis Cyber Protect Cloudで、マルウェア対策やURLフィルタリングなど高度な エンドポイント保護とPC管理を実現しています。

事業の概要 

システージ株式会社(以下、システージ)は1993年設立の福岡県北九州市に本社を置くITプラットフォームの導入と構築などを手がけるネットワークソリューション企業です。同社は創業から30年余り、九州に軸足を置いて、信頼性が要求される官公庁、教育機関、民間企業などのネットワーク構築、クラウド、LAN設備、ITインフラ運用などのサービスを提供、実績は数百社に上ります。その中でも、企業の事業環境や経営課題の変化に対応した、ネットワーク構築・セキュリティ対策に力を入れてきました。

こうした経験にもとづいて、システージでは蓄積したノウハウで業種を横断的に活用可能なITソリューションを企業に提案しています。その中で、現在、重点的に展開しているのが拠点間ネットワークの構築や社内システムのクラウド化です。コロナ禍の中で大きく広がったテレワーク環境の構築や、クラウド基盤を中心としたクラウドサービスの導入を積極的に進めています。

ビジネス上の課題

ランサムウェアやEmotetなどのサイバー攻撃が急増する中で、システージでは感染や被害を受けないようにするために、セキュリティ対策のより一層の強化が必要だと考えるようになりました。「今まではウイルス対策ソフトを中心に、PCへのセキュリティ対策を 行って来ました。セキュリティ上の脅威が巧妙になる中で、2020年頃、従来の対策に加えて、ふるまい検知の仕組みの導入を検討しようということになったのです」とシステージ 技術部 部長 田邉 一徳氏は語ります。

そこで、システージでは導入を検討する製品を探す中で、アクロニスのウェビナーでAcronis Cyber Protect Cloudを知りました。他のウイルス対策製品との比較も含めて、試用版を使って検証することにしました。検証作業は2021年6月頃から2カ月ほど行い、ウイルス対策やふるまい検知、URLフィルタリングなどのセキュリティ機能を中心に確認しました。「URLフィルタリングは問題のないURLがブロックされることがありましたが、管理コンソールで簡単にホワイトリストに追加できました。全体的に見て、運用も楽に行うことができ、 使いやすいことがわかりました」(田邉氏)。加えて、クラウドで管理ができ、PCの動作状態の確認やOSのバージョンなどの管理ができることも評価したポイントでした。

「他のウイルス対策製品と違って、PCのアクセスやブロックの履歴、テレワーク環境も管理できるのがとてもよかったです。Acronis Cyber Protect Cloudはソリューションとしてみると、セキュリティ対策、PC・デバイス管理、バックアップと幅広い機能を持っています。他のセキュリティ製品はセキュリティに特化していて、もし同じ機能を利用しようとすれば それぞれ別に製品を導入しなければなりません」とシステージ 営業部 主任 萓野 征二郎氏は説明します。Acronis Cyber Protect Cloudは ウイルス対策製品としては後発ですが、今後の展開を考えた時に、サーバーへの導入が可能なこと、クラウドへのバックアップが可能なことも評価しました。

ソリューション

実証を終えたシステージでは、Acronis Cyber Protect Cloudを正式に導入しました。その上で、現在は機能を追加して、エンドポイント保護機能を拡張し、強化されたマルウェア対策保護および修復サービスでリスクを軽減するAcronis Cyber Protect Cloud Advanced Securityパックを利用しています。システージの社員は全員が本社 にいるわけではなく、テレワーク中だったり、派遣や業務委託で、客先で仕事をしている社員もいます。その中では自社のPCを使っていない社員もいて、その場合PCの起動頻度が低いため、Windows OSのアップデートやAcronis Cyber Protect Cloudのパターンファイルの更新が行われていないことがあります。そうしたPCも含めて、状態をきちんと管理でき、常に最新の状態に保つことができます。

自社での運用が順調なので、システージでは2021年秋から同社が運用支援契約をしている企業に対して、既存ウイルス対策ソフトのライセンス契約更新に合わせて、Acronis Cyber Protect Cloudを提案しています。「お客様にはサイバー攻撃 が激化している中で、セキュリティ対策、特に防御と管理の部分 を重視した施策を実施すべきだと話しをしています。その中で、このソフトを導入すると、セキュリティ対策もPCの管理もできると、Acronis Cyber Protect Cloudを紹介しています」(萓野氏)。Acronis Cyber Protect Cloudを導入することで、サイバー攻撃の有無に関わりなく、どのPCに問題が あり、どういう対応が必要かを分かりやすく把握できます。運用支援にあたっては、その方法が支援体制として最適 だと積極的に提案し、顧客企業の同意を得て、導入を進めています。

「問題なく導入でき、運用も手間がかかりません。毎月ウェビナーで新しい機能を紹介してもらい、感謝しています」「セキュリティ、PC管理、バックアップと幅広い機能がサポートされており、お客様に提案しやすいです」

システージ株式会社 技術部 部長 田邉一徳氏、営業部 主任 萓野征二郎氏

効果と展望

システージが運用支援を行い、Acronis Cyber Protect Cloudを導入している企業の中で、2022年3月に入って管理コンソール上にEmotetのログが表示されたケースが 増え、Emotetの拡大をブロックしていることが明らかになりました。

こうした実績の上に、今後システージでは運用支援契約ユーザー様の既存ウイルス対策ソフトのライセンス契約の更新タイミングで積極的にAcronis Cyber Protect Cloud導入を推奨していく考えです。さらに、AWSやMicrosoft Azureなどクラウドサービスを積極的に営業し、新規顧客の獲得を図る中で、Acronis Cyber Protect Cloudを提案、メールサーバー利用中の中小企業に向けて、クラウドメールへの切り替えと高度なマルウェア対策を始めとして、セキュリティの強化を訴えていきます。併せて、Acronis Cyber Protect Cloudのクラウドバックアップも提案していきます。