ファイル単位のバックアップとは、文書ファイルやスプレッドシート、プレゼンテーション、写真、動画、オーディオファイルなどのファイルのバックアップや復元を行います。このタイプのバックアップで十分だと思われているユーザーは多く存在します。しかしファイル単位のバックアップは少数のファイルの復元には便利ですが、PCやMac全体の復元には時間がかかりすぎます。
バックアップには2つの方法があります。
- コンピューターに保存されているデータをファイル単位でバックアップする
- システムもしくはディスクまるごとのイメージのスナップショットをバックアップする
この2つのバックアップの方法を比較してみましょう
また、ファイル、写真、動画、ビデオなどのデータに加え、コンピューターにはその他の大切な情報も保存されています。オペレーティングシステム(OS)、アプリケーション、ブラウザの履歴、お気に入り、設定、デバイスドライバーなどです。これらのファイルを喪失すると最悪の場合、コンピュータが起動しません。起動したとしても、時間をかけてこれらすべての情報を再設定する必要があります。
ディスクイメージバックアップは、すべてをバックアップし必要なものだけを復元することもできます。例えば、新しいPCを購入した際、すでにWindowとMicrosoft Officeアプリケーションがインストールされていたとします。この場合ディスクイメージをまるごと新しいコンピューターに復元する必要はありません。ディスクイメージバックアップのいいところは、すべてのシステムを復元しなくても、復元したいファイルやフォルダのみを復元することができることです。
ディスクイメージバックアップでは、ソフトウェアがハードディスクまるごとのイメージを取ります。これにより、別のコンピューターにオペレーティングシステム、アプリケーション、ブラウザの履歴、お気に入り、設定、デバイスドライバー、さらには作成したりダウンロードしたファイルを含むシステムをまるごと復元したりすることが可能です。イメージバックアップはすべてのシステムを復元し、障害前の状態に素早く戻すことができます。
また、ベアメタル復元(リカバリ)、つまり空のディスクに現在のコンピューターのシステムまるごとを復元することができます。これは、もともとのバックアップ対象であったコンピューターが物理的に破損したり、盗まれたり、紛失した際に有効です。