リモートバックアップサーバーのデプロイ方法:異なるビジネスユースケースに対する効率の良いバックアップをするためのシンプルガイド

Acronis
Acronis Cyber Protect Cloud
サービスプロバイダー向け

企業の規模の大小にかかわらず、現在バックアップは未来へのライフラインです。それは、データが世界で最も貴重なリソース(ザ・エコノミストによると、石油よりもデータの方が価値が高い)だからであり、守らなければならないからです。バックアップソリューションがあれば、ビジネスを継続できます。

もちろん、自然災害や人的エラーからランサムウェア攻撃まで、どんなことが起こったとしてもそれが正しいと保証するために、組織には下記の2つが必要となります:

  1. 3-2-1バックアップルールを守っているローカルバックアップとクラウドバックアップを含むバックアッププラン
  2. 現在のサイバー脅威から安全を確保できる、あるいはデータ保護とサイバーセキュリティ(すなわちサイバー保護)を組み合わせたバックアップソリューション

バックアッププランやバックアップソリューション(あるいはリモートバックアップサーバー、データセンターストレージなどのようなコンポーネント)は、マネージドサービスプロバイダー(MSP)のビジネス顧客のためにMSPによってとオーケストレーションされており、また、このようなことが中小企業で社内で行われているかどうかに関わらず、下記を理解することが重要です:

  • 効果的で現代的なバックアッププランの基礎
  • バックアップソリューションの管理方法
  • オンサイトとリモートバックアップサーバーデプロイメントの利点
  • 使用例に対してリモートバックアップサーバーデプロイメントオプションの選び方
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この記事にはこれらの各ポイントに関する内容について説明しているので、現在どのような効果的なバックアップが必要かが明確にわかります。ご自身に合うオプションを評価し、ニーズに最適なクラウドデプロイメントを決定できます。

効果的なバックアッププランの基本

現在のデータへの脅威には、自然災害(火災や洪水など)、人的エラーやサイバー攻撃が含まれます。だからこそ、効果的なバックアッププランはそれぞれの脅威に対する可能性について考慮し、説明しなければなりません。バックアップへの多角的なアプローチはローカルおよびリモート(クラウド)戦略の両方を組み合わせているので、データは安全でどんなことがあっても回復可能です。

それには、 3-2-1バックアップルールから始めて下さい。データのコピーを3つ用意し、異なる媒体に(最低でも)2つのコピーを保存し、3つのコピーの内1つをオフサイトに保管します。 多角的なバックアップソリューションを採用することにより、ローカルバックアップソリューションを使用するか、リモートデータセンターに保管されたデータへアクセスするかに関わらず、組織はデータが常に回復可能であると安心できます。

注意:2010年からこのルールに従うことがベストプラクティスですが、現在でも主要アプローチです。しかし、現在のビジネスは、3-2-1戦略をサポートするためにレガシーデータ保護ソリューションに頼っていないと確信しておく必要があります。最新脅威と闘うために必要なレベルの保護には、データ保護とサイバーセキュリティ、すなわちサイバー保護を組み合わせなければなりません。

バックアップソリューションの管理

それでは、どのようにしてバックアップにアクセスするのでしょうか?バックアップサーバーとは、データ、ファイル、アプリケーションおよび/またはデータベースバックアップを促進するタイプのサーバーです。ハードウェアとソフトウェアの両機能が備わっているので、バックアップを管理・回復できます。ローカルベースでもリモートバックアップサーバーにもできます。一般的に、デプロイメントタイプによってサーバーをどこに設置するかが決まります。

オンプレミスバックアップソリューションデプロイメントの場合、バックアップサーバーはローカルネットワークにインストールされます。クラウドデプロイメントの場合、リモートバックアップサーバーが使用されます。これは、バックアップソリューションがオフサイト、例えばデータセンターにデプロイされていることを意味しています。

リモートバックアップサーバーの使用に関しては、バックアップが必要な各マシン上にバックアップエージェントがインストールされますが、エージェントレスVMバックアップの場合は選択したマシン上にインストールされ、ローカルサーバーの場合はエージェントが不要な場合もあります。

注意:クラウドストレージスペースはバックアップソリューションライセンスとは別に販売されることが多いです。このデザインにより、顧客はデータ保存場所に関して選択肢が拡がります。

リモート オンサイトバックアップサーバーデプロイメントに関する 最大のメリット

オンサイトではなく、リモートバックアップサーバーを使用する際、下記ができます:

  • サイト全体を災害が襲った後に回復をオーケストレーション。災害がサイト全体を襲った場合、(ローカルバックアップサーバーを含む)ローカルバックアップインフラが破壊されます。回復時間が大幅に増加するため、このような機能停止について自覚しておくことが重要です。リモートバックアップサーバーを使用している場合、インフラは安全なままです。
  • 複数の地理的に拡散したサイトの所有により、より簡単によりコスト効率の良い保護を確保。これは、各オフィスにバックアップサーバーをデプロイするよりも、例えば、あらゆる場所のデータ保護をオーケストレーションするために1台のリモートバックアップサーバーをデプロイできることを意味しています。
  • モバイルスタッフの保護方法の向上。すなわち、ネットワークパフォーマンス(およびバックアップと回復時間が短いことを指す)に関して、リモートバックアップサーバーをデプロイすることは理にかなっており、様々な場所で働くスタッフが、オフィスで働いているスタッフと同じレベルの保護を受けることができます。
  • オンサイトよりも、共同ロケーションやデータセンタープロバイダーでバックアップサーバーをホストすることに関する金銭的および技術的(すなわちネットワーキング)利点からメリットを得る。時にビジネスは必要なITインフラやネットワークリソースがローカルオフィスにない場合があり、また、データセンタープロバイダーにこのようなホスティングニーズをアウトソースする方がコスト効率が高くなる場合もあります。

リモートバックアップサーバーをデプロイするオプションの考察

組織がどんなに小さくても、あるいはMSPの力を借りていても、クラウドバックアップソリューションにアクセスする方法にはいくつかあります。注目すべきこれらの使用例とそのメリットを検討して下さい:

1.     共同ロケーションに物理サーバーを設置する。共同ロケーションセンターとはある種のデータセンターです。センターのサポートを活用するビジネスは機器、スペースやインフラへのアクセスを得るか、リモートバックアップサーバーのホストサイトやその他の基本エレメントにアクセスを得て、リモートバックアップシステムをシームレスに実行できます。共同ロケーションを使用するビジネスは、データに対する最高レベルのコントロールを実現し、それに加えて経済的なので、より高い資本コスト(CAPEX)を実現しながら、運用コスト(OPEX)を節約できます。

中小企業はこのアプローチの使用を検討しても良いでしょう。中小企業は、ソフトウェアをデプロイする場所(ローカルまたはオフサイト)を柔軟に決めることができ、それに従ってデプロイできる、Acronis Cyber Protect (旧称 Acronis Cyber Backup)のようなバックアップソフトウェアを購入する必要があります。

2.     バーチャルマシンがパブリッククラウドにある。パブリッククラウドはデータストレージ、アプリケーションやその他のサービスをインターネット経由で提供しています。パブリック(とプライベート)クラウドはバーチャルマシン上で実行され、バーチャルマシンはオフサイトコンピュータのオペレーティングシステムをシミュレーションします。

パブリッククラウドプロバイダーの力の活用を望むビジネスは、一般的にAmazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft Azureという「ビッグスリー」のうちの1社に頼っています。 このようなプロバイダーはリモートバックアップサーバー自体をホストしています(それに加えて、災害復旧シナリオにおけるクラウドバックアップを実行するために必要なインフラも提供しています)。また、Acronis Cyber Protect (旧称 Acronis Cyber Backup)のような特定のバックアップソリューションはこのようなパブリッククラウドにデプロイできるほど柔軟性が高くなっています。 そして、ビジネスは迅速に開始でき、熟考しなくてもスケールできます。

3.     Backup-as-a-service(BaaS)。BaaSソリューションがあれば、中小企業であれば、リモートバックアップソリューションを管理するIT社員が1名いれば、自社でソリューションを実行できます。BaaSソリューション(例、Acronis Cyber Protect (旧称Acronis Cyber Backup)をサービスとして購入後、準備万端。ベンダー管理クラウド内ですでにデプロイされています。しかも、ベンダーは製品についてあらゆることを熟知しており、ユーザーにとって始めやすく、メンテナンスも簡単です。

4.     MSPによるマネージドBaaS。あなたがBaaSソリューションを求めているMSPだとします。もしくは、数えきれないほどのITニーズを抱える大企業であれば、マネージドサービスプロバイダーのサポートをすでに受けているか、検討中かもしれません。 Acronis Cyber Backup CloudのようなソリューションはMSP専用であり、現在のビジネス要件を満たす簡単、効率が良く、安全なサイバープロテクションの提供に必要なあらゆるツールを備えています。

多くの組織にとって、MSPと協力することのメリットはシンプルにスマートビジネスプラクティスを意味しています。ITスタッフは社内に不要です。それに、MSPは単なるソフトウェア再販業者ではなく、ITニーズをすべて理解し、ビジネスに最適な意思決定を行う際にサポートできる信頼のおけるアドバイザーでもあります。また、業界別にも特化しており、ビジネスが規則に準拠していることを保証するので、バックアップソリューションを選択する際には特に重要になっています。

結論

あなたの使用例が何であれ、あるいはあなたが様々な使用例に対応するサービスプロバイダーであっても、Acronisにはどんなデプロイメントニーズに対しても効果的なバックアップソリューションがあり、データを安全に保つために必要な実践的なメリット(および安心)を提供します。

サービスとしてのAcronis Cyber Protect(旧称 Acronis Cyber Backup)は、ベンダー管理のリモートバックアップサーバーが付いた管理しやすく、信頼できるインフラフリーのクラウドソリューションを提供しているので、あらゆる実装やメンテナンスにかかる手間を省けます。

もしあなたがサービスプロバイダーであれば、Acronis Cyber Backup Cloudが最適です。頑強なクラウドベースのバックアップソリューション機能に加え、MSPに対してホワイトラベリング、マルチクライアント管理ポータル、RMMやPSAツールとの統合など数多くの機能を提供します。

アクロニスについて

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。

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