Acronis Universal Restoreによる異なるハードウェアへのベアメタル復元

Acronis Cyber Protect
旧Acronis Cyber Backup

ベアメタル復元は空の「ベアメタル」ディスクドライブ、つまりオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションのインストールされていないディスクドライブにシステムをまるごと復元します。

ベアメタル復元とは?

ベアメタル復元を使用すると、復元が非常に速くなります。OSのインストールや設定、アプリケーションのインストールやドライバの適用など、長時間にわたるプロセスが不要になります。システムイメージをディスクイメージングソフトウェアで取得した場合、ベアメタル復元により、システムの再インストールと再設定を短時間で完了できます。

ベアメタル復元のメリット

ベアメタル復元は非常に高速です。オペレーティングシステム、アプリケーション、設定、データ、さらにはデスクトップ上のアイコンのレイアウトまで、環境全体をまるごと復元します。また非常に操作が簡単で 、コンピューターの設定を1つずつ行う必要もありません。

Acronis
1

ベアメタル復元は非常に安全です。ご利用のコンピューターがウイルスやランサムウェアに感染した場合、クリーンな状態のシステムイメージを復元すると、バックドア、ロックされたファイル、暗号化されたファイルなど、潜在的な感染源や感染したファイルを取り除きます。

今日では、ディスクイメージングバックアップとベアメタルリカバリテクノロジーが、従来のファイルやデータ単位のバックアップソリューションからほぼ完全に置き換えられています。

ベアメタル復元における注意点

異なるハードウェアに新しいシステムをディスクイメージ全体で復元しようとすると、起動に失敗することがあります。なぜでしょうか?

オペレーティングシステムをインストールするとき、インストーラーはハードウェアを分析し、CPU、マザーボード、HDD(ハードディスクドライブ)やRAID(安価なディスクの冗長アレイ)コントローラー、ネットワーク、グラフィックカードなどの適切なドライバをインストールして、それに応じてオペレーティングシステムを設定します。オペレーティングシステムが起動すると正確なハードウェアに必要なドライバだけをロードします。

グラフィックカードやサウンドデバイスなどの一部のデバイスでは、ハードウェアの変更は問題になりません。システムのロード時にドライバを再インストールするからです。

ただし、CPU、マザーボード、HDDコントローラーに関しては、システムが起動するためにこれらのドライバを必要とするため、ドライバが一致している必要があります。これらのデバイスは起動に不可欠で、システムは適切なドライバがないと起動しません。

そのため、マシンでイメージを作成し、起動に必要なドライバを含むイメージを別のシステムに復元しようとすると、ドライバが一致しないために起動が失敗することがあります。

そんな時にハードウェアリカバリテクノロジーのAcronis Universal Restoreを使うと簡単に問題を解決できます。

異なるハードウェアへの復元

異なるハードウェアへの復元は、起動に不可欠なハードウェアの変更に対処するように設計されています。この素晴らしいテクノロジーは、設定を変更してドライバを注入して有効化することで、起動せずにオペレーティングシステムを再設定し、オペレーティングシステムを確実に起動させます。

アクロニスはこのテクノロジーを開発し、2006年に市場に投入しました。それ以来、アクロニスはディスクイメージをあらゆる仮想ハードウェア、さらにはクラウドにも復元できるようにテクノロジーを完成させています。

Acronis Universal Restoreの仕組み

ディスクイメージをそのまま復元した後、Acronis Universal Restoreは新しいハードウェアプラットフォームを分析し、新しい要件に合わせてWindowsまたはLinuxの設定を調整します。

CPU

Acronis Universal Restoreは、CPUの種類(IntelまたはAMD)、CPUの数(シングルCPUまたはSMP(Symmetric Multiprocessing))の変化を分析し、それに合わせてオペレーティングシステムの設定を変更します。これにより、オペレーティングシステムが複数のCPUや異なる数のコアを使用できるようになります。

HAL

Acronis Universal Restoreは、マザーボード、チップセット、ハイパーバイザーの構成を含む各コンピューターの種類を分析し、オペレーティングシステムのHAL(Hardware Abstraction Layer)設定を変更します。これは新しいシステムのCPU数が異なる場合やCPUブランドが異なる場合には特に重要なことです。

ブートクリティカルハードウェアドライバ

Acronis Universal Restoreはターゲットとなるハードウェアを分析し、オペレーティングシステムの起動に必要なすべてのドライバを注入します。これらには、SATA、SAS、SCSI、およびRAIDドライバ、さらにSAN HBAが含まれます。これは復元のプロセスにおいて最も重要な部分です。

Acronis Universal RestoreがWindowsで適切なドライバを見つけられない場合は、標準Microsoftドライバが要求されます。これらは、WindowsのF6インストール方法を使ってフラッシュドライブやフロッピーディスクに入れたドライバと同じです。通常、INFとSYSの拡張子を持つファイルがあります。

Linuxでは、Acronis Universal Restoreによって、Linuxカーネルに含まれているドライバモジュールが有効化されます。

さらに、Acronis Universal Restoreは、起動に不必要なブートクリティカルハードウェアドライバを無効にすることでハードウェア互換性の問題を解消します。

ネットワークドライバ

ネットワーク接続を確実にするために、Acronis Universal Restoreは必要なネットワークドライバを注入して有効化します。

Windowsシステムでは、Universal Restoreは古いネットワークアダプタの設定を無効にして削除するため、ネットワークを設定するときに隠しデバイスや見つからないデバイスを削除する必要はありません。

UEFI-BIOS変換

最近のコンピューターの多くはUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)方式でオペレーティングシステムを起動しますが、仮想サーバーや古いマシンは主にBIOSを使用します。

Acronis Universal Restoreによってパーティションのレイアウト、ブートローダー設定やブート構成が自動的に変更されるため、元のBIOSコンピューターのイメージをUEFIプラットフォームに復元できます。

Acronis Universal Restoreは、ターゲットのコンピューターのBIOSまたはUEFIプラットフォームで起動するオペレーティングシステムの機能を検出し、適切な方法を自動的に選択します。ユーザー側の操作は不要です。

MBR-GPT変換

多くのUEFIシステムでは、お使いのハードディスクは新しいGPT(GUID Partition Table)パーティションレイアウトで分割されています。これにより、ハードディスクは最大128パーティションまで対応でき、非常に大きな(>2TB)ディスクをサポートできます。 BIOSシステムは、古いMBR(Master Boot Record)パーティションスタイル(4つのプライマリパーティション、<2TBディスク)を必要とします。

Acronisはパーティションのレイアウト、ブートローダーの設定、ブート構成を自動的に調整するため、元のMBRディスクのイメージをGPTに復元できます。ディスクとオペレーティングシステムがサポートしている限り、変換はとちらの方向にも機能します。

まとめ

Acronis Universal Restoreによるベアメタル復元は、PCとサーバー全体を異なるハードウェアに復元する最適で最速の方法です。システムを物理から仮想(P2V)、仮想から仮想(V2V)、さらには仮想からクラウド(V2C)に移行することもできます。

このテクノロジーは、復旧目標時間(RTO)を大幅に短縮し、システム停止によって発生する負のコストを削減します。

アクロニスのその他の情報