使いやすくなった最新の「Acronis True Image」

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Acronis Cyber Disaster Recovery

バックアップの必要性

この記事を書いている現在、ある雑誌の仕事で防災についての取材をしています。地震や津波、台風や洪水など、個々人では停めることができない事象に対し、どう被害を最小限に抑えられるかを専門家に取材しているのです。

そうした取材を重ねつつ「Acronis True Image」の最新版を使っていると、自然災害とPCのトラブルは似ているなぁと感じます。PCが起動しなくなったり、HDDから書類や写真のデータが読み込めなくなったりするのは突然です。自然災害と同じように、ユーザがどうすることも出来ない状況が、多くが予告もなくやってくるからです。

自然災害への有効な対策を考えるのは難しいですが、PCトラブルに対しては言うまでもなく「バックアップ」という、とても有効な手段があります。しっかりとバックアップを取っていれば、PCやHDD以外の被害を、ほぼ皆無にすることができます。これは多くのユーザが知るところですが、誰もがやっているわけではありません。

アクロニス・ジャパンが2014年7月に、国内コンピュータユーザ1000人を対象に行ったアンケートによると、35.1%ものユーザが「データが壊れる」あゆいは「消失(クラッシュ)」した経験があるそうです。これまで私自身も、PC内蔵のHDDが1回、外付けのUSB HDDが1回、クラッシュするという経験がありますし、画像データの一部分しか表示されないという経験もたびたびあります。

では、どれだけの人が対策をしているか? 同アンケートによると、36.8%のユーザがそうした事態に「備えていない」ということです。対策を用意しているというユーザでも、その大半は「必要なファイルだけを外付けHDDに保存している(28.3%)」や「必要なファイルだけをUSBメモリ等の記録媒体に入れている(26.7%)」という程度です。

※アンケートの詳細

http://www.acronisjp.info/research/

バックアップのネックは手間とコスト

クラッシュする危険が高いとわかっていても、多くの人が対策を講じていない。私自身も既にクラッシュ経験があるにも関わらず、これまでバックアップをキチンと取っていませんでした。私を含めた多くのコンピュータユーザが、手間やコストがかかりそうだと、考えているからではないでしょうか。

そんな手間とコストを考慮した場合、「Acronis True Image Unlimited for PC and Mac」は、有力なバックアップサービスの1つです。同シリーズの従来版と同じように外付けHDDなどの記録媒体にバックアップできる上に、同社のクラウドスペースに「容量無制限」でバックアップでき、さらに年間9,800円というローコストだからです。

特にPCを丸ごとバックアップする際に、容量を気にせず、しかもワイヤレスで作業できるのは大きな魅力です。さらに使用するPCが、リアルな災害に遭った場合でも、外付けHDDやNASへのバックアップとは違い、データが消失する心配がありません。

実際に使ってみると、同アプリケーションでのバックは非常に気軽に行えるものでした。ほとんど説明が不要なほど簡単なのですが、その手順をみていきましょう。

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アプリケーションを開いたら「新しいバックアップ」をクリックし、どのデータ(※A:My Mac)をどこ(※B:Acronis Cloud)にバックアップするかを選びます。あとは「バックアップを開始」をクリックするだけです。

※A:PCやMac以外にも、外付けHDDやUSBメモリなども指定可能です

※B:Acronis Cloud以外に、接続された外付けHDDやNASを指定できます

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あとはバックアップするのを待つだけです。PC(今回はMac)の中身を丸ごとアップロードするので、最初は3-4時間くらいかかりました。プライベート用のPCであれば寝る前にバックアップしておけばよいでしょう。

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重要なのは、1度だけバックアップするのではなく、定期的にバックアップし、PCの最新の状態を保存しておくことです。そうすることで、トラブル時のダメージを減らすことができます。

「Acronis True Image」では、「編集」→「設定」をクリックすると、自動バックアップを始めるタイミングを簡単に設定可能です。「毎月xx日の何時」や、「毎週x曜日」もしくは「毎日」でも設定できます。

2回目以降のバックアップに必要な時間は、数分から数十分でした。他のアプリケーションを使っていてもそれほど影響はなかったです。負荷が気になる場合はすぐに中止できるので、自動バックアップの設定は、インターネットに接続している確率の高い時間帯を選んでおくとよいでしょう。

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もちろんPC本体だけでなく、外付けHDDやSDメモリーカードなどの記録媒体をバックアップしておくこともできます。

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外出先でオフィスや自宅のPCに保存したデータが必要になった際でも、ブラウザ経由でバックアップしたデータを確認できます。ファイルもしくはフォルダ単位で、共有(シェア)するのも簡単でした。一般的なクラウドのストレージサービスと同様の使い方もできるということです。

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専用アプリ「True Image」を入れたスマートフォンやタブレット(iOS/Android OS)からも「Acronis Cloud」内のバックアップデータを閲覧/ダウンロードできます。もちろん画像データはサムネイル表示されて見やすいし、共有用のURLの設定も可能です。 クラッシュ前と同じ状態でPCを復元できる

こうして見てきたように、「Acronis True Image」は容量無制限の「Acronis Cloud」と併せて使えることで、定期的なバックアップが実に手軽に行えるようになっています。

さらにPCの中身を丸ごとバックアップしていくため、テキストや画像ファイルはもちろん、アプリケーションやパスワードなどの設定も、ほぼそのまま復元(リカバリ)することができます。突然やってくるPCやHDDの故障は、ユーザが防ぎようのないことが多いですが、同サービスを使ってバックアップしておけば、すぐにトラブル前と同じ環境を別のPCにでも再現でき、そのダメージを最小限に抑えられるのです。

今までは私と同じように「手間がかかって面倒だ」と、バックアップの必要性を感じながらも疎かにしていた方々も、ぜひ「Acronis True Image Unlimited for PC and Mac」を使ってみてください。

「Acronis True Image Unlimited for PC and Mac」詳細

(まずは無償の試用版で、その気軽さを体感してください)

http://www.acronis.com/ja-jp/personal/unlimited-backup/

<著者プロフィール>

編集記者 or デジタル系ライター or テック系ライター

河原塚英信

デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集記者へ。パソコンやタブレット、スマートフォン、カメラ関連に精通。『GoodsPress』『デジキャパ!』などのモノ情報誌や『週刊プレイボーイ』『週刊SPA!』『自転車人』などでもデジタル関連の記事を執筆中。

アクロニスについて

アクロニスは2003年にシンガポールで設立されたスイス企業です。アクロニスは、世界15か所のオフィスと50カ国以上で拠点を擁しており、Acronis Cyber Protectソリューションは150カ国に26言語で提供され、2万社を超えるサービスプロバイダーで利用されており75万社を超える企業を保護しています。

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